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恥のアーカイブ ①

風農園にとって12回目となるイチゴのシーズンに突入した現在の心境とは?

過去最悪の決算を経て、いつまで挑戦を続けられるのかさえ分からない状況の中で、僕が見ているものとは?

興味ないですか?(笑)

路頭に迷った当時の僕がどうやって今日まで這いつくばってきたのか、一体「いちごオーナー」とは何なのか、という前回の続きはちょっと置いといて…。

ここ数日色んな想いが交錯しすぎてメンヘラ気味なおっさんが、イチゴをどう捉えているのかについて…

では本題に

今からお正月までのイチゴは「商品」でしかない

おそらく99.9%のイチゴ農家にとっては、シーズン終了までに、たくさん「商品」を販売していかに売上を上げるのかが全てなので、最も需要があって、市場単価の高い時に、どれだけの「量」を出荷販売できるかが重要になります。

ギフトは今からお正月にかけて、業務用はもちろんクリスマス(22〜25日)が最需要期です。

つまり、この時期にたくさんイチゴが穫れると儲かる!!わけですが、あまりにも期間が短い。

それにこの時期に求められているのは、お歳暮や年末年始特需の対応として、クリスマスケーキの部品としての「商品」なんです。

 

よくイチゴの旬はいつ?って聞かれるけど…

実はイチゴが最も美味しくなる時期は1月下旬〜3月上旬なんです。

味の旬は厳寒期、量の旬は春 

これがよく聞かれる質問の答えです。

だから、イチゴをつくり始めて数年の間は、お正月まで注文が殺到していたのが嘘のように静まり返った頃に、最高のイチゴができるというジレンマがもどかしくて仕方ありませんでした。

ただのイチゴじゃダメだ…

「商品」として販売するから、その時の需要に左右されるわけで、何ならその需要に合わせてつくらなければならないわけで…。

と、いうことは、逆に需要をつくらないといけない。

もっと言えば、この町の環境や条件を逆に活かして、僕達にしかつくれないものを提案しなきゃダメだと。

そもそも僕達がつくりたいのは、"超大粒で最高品質の美して難しいイチゴ"、つまり「作品」を届けようという考えに至りました。

これが実は6年以上前で…(当時の記事です、恥ずかしいですがこちらです) 

※商品と作品の違いについてはこちらでわかりやすく定義されているので是非読んでみてください。

売れないアーティスト

その頃は、本当に朝起きてから寝るまでずっと農作業に没頭していたので、時々、そのうち文字を忘れるんじゃないかと心配になるほどで(笑) 

そんな奴がいきなり自分達の「作品」の届け方など思いつくはずもなく…。

とにかく勉強しなきゃと本を読み漁るようになりました。相変わらず作業に忙殺されていたので、とにかく少しでも時間があれば読んでいました。だけど、どんどん目から本が離れていきました、そう、老眼です…。

ローカルながらカッコいい記事を書いてもらっている裏側には、肘を目一杯伸ばして本を読む冴えない老眼のおっさんの姿がありました(笑)

つづく

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