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詰将棋は指し将棋の役に立つか?

あ、ごめんなさい。タイトル間違えてしまいました。

指し将棋は詰将棋の役に立つか?

こう書こうと思っていたんです。オイラは詰将棋の人間ですから。ソソッカシイので間違えてしまいました。

ん~。たぶん、役に立たないですね。実戦にヒントを得た詰将棋って大抵は面白くもなんともないから。

……終了。

時間が余ったから逆の命題についても考えてみますか……。

詰将棋は指し将棋の役に立つか?

ん~。たぶん役に立たないですね。

「将棋指したら頭良くなるか」みたいな命題と似ていないですか。

学校の成績をあげようとオカアサマに無理矢理やらされる将棋をいくら指したって、算数ができるようになるわけない。将棋強くなりたくていろいろ考えたり試行錯誤したり調べたりすることを覚えれば、ガッコウの勉強もついでにできるようになっちゃうこともあるかもしれない。でも、将棋にのめり込んでしまうと大学留年しますよね、普通(あれは麻雀のせい?今は違う?)。

詰将棋解答選手権に出場するようなプロ棋士はみな本業でも素晴らしい成績をあげています。でも、多分、みなさん詰将棋が好きで参加しているのであって、「将棋に強くなりたいから」ではないと思います。で、だからこそ成績も上がっているのではないでしょうか。

逆に藤井聡太のように詰将棋を禁止されている棋士もいますよね。(もったいないことです。本当にもったいないことです。藤井聡太の詰将棋は、エスパーより貴重な才能なのに。)

脇道にそれました。

命題の立て方がまずいのです。

詰将棋を指し将棋に役立てる遊び方は?

これだったら自分の目的に応じて詰将棋との接し方を考えれば答は自ずと出てくるのではないでしょうか。

反射神経を鍛えたいのならば、浦野先生のハンドブックシリーズをガンガン解くのが良いでしょうし、手筋を覚えたいのならばいちいち解いてないでどんどん答を見て鑑賞していけば良いでしょう。読みの力を鍛えたいのならば竹中健一さんみたいに全部暗算で解く練習をするのが良いでしょう。駒の働きや盤の広さを体で掴みたいのならば詰将棋をたくさん並べて変化・紛れを調べるのが良いでしょう。

そのような目的意識がはっきりしていない場合……総合的に役に立ってしまうのは詰将棋を作ってみることです。

例えば一間龍で持駒金があったとして玉がどこだったら詰みでどこだったら逃れか……詰将棋作家だったら多分誰でも知っています。美濃囲いに41飛と62銀の攻め駒がいるとき、持駒に何があれば詰みか、94歩が突いてあったらどうなるか……一度は調べてみた経験があると思います。

攻めが鋭くなるだけではなく、余詰をなくす必要もあるので、受けの勉強にもなります。ここに歩が1枚あるかないかでどれだけ違ってくるか身に沁みてわかってきます。

味方の駒だって役に立たないどころか邪魔になっている場合がたくさんあることがわかってきます。敵は後方にありです。この歩がいなければ角が打てるのに、桂馬が打てるのに……。極めつけは初形の27歩!

作意を隠匿する配置を考えるため、狙いを見抜かれない差し回しができるようになります……とここまで書いたら誇大広告ですね。

でもこれは嘘ではありません。詰将棋は解くよりも作る方が面白いですよ。

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