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ずっと26歳のままでいられたら結婚願望なんてなかった。

コロナの影響で家にいる人が多いのか、noteが少し活発化してますね。

スキもだいぶ増えました。ありがとうございます。

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今年の7月で私は33歳になる。おそらく今付き合ってる彼氏と今年中に結婚することになると思う。

33歳で結婚。

25くらいの結婚願望が薄い時期にぼんやりと「それでも30くらいになったら結婚したいな」と思ってた通りになった。

27くらいで周りの友人たちが続々と結婚し、遊び相手がいなくなりいよいよやばいと思い始めた時、「そろそろ結婚考えなきゃな・・・」と焦り、でも不倫していてさらに焦り、28で不倫に見切りをつけて29でがっつり婚活して30手前でやっと彼氏ができて、それで結婚することになった。

27歳くらいまでずっと結婚願望がなかった。

若いって楽しいですよね。

モテるし気持ちの余裕もあるし新しいことばかりで楽しい。

新卒でSEとしてIT会社に入り、仕事のことばかり考えていた。

仕事を振られると嬉しくて、忙しくても楽しくて、暇だとすごく絶望的になった。

26歳が一番最高だった。

転職して職場も楽しい人ばかりで、かっこよくて面白い先輩もいて、仕事も忙しいし、でも給料も上がって旅行にたくさん行ったりしてすごく楽しかった。

でも27で陰りが出てきた。

好きだった先輩が10個以上下の子と付き合い始めた。

好きになった人が既婚者だった。

不倫するようになった。

飲み会で「まだギリギリ若いじゃん」とか「疲れてる時5歳以上老けて見えるよね」とか言われるようになった。

小さな会社だからもう出会いがないと悟るようになった。

結婚って、将来に不安がなければしなくてもいいと思えるものでもないんだなと思った。

世間一般的にもう30前後なら結婚していて当たり前でいわゆるマイノリティーである私は自分自身で「独身であること」に理由のようなものが必要になってしまった。

結論から先に言ってしまえば私は「周りと違う」ということに不安を抱き始め、疲れ、独身主義を撤回した。

よくよく考えたら私には「絶対に生涯独身でいたい」という強い理由がない。

むしろ「いつかは子供を産むのが当たり前」くらいに思っていた。

絶対に生涯独身でいたいという人たちは何かしら明確な理由がある気がする。

やりたいことが明確にあり、それを1人でコントロールして全てをなしとげたいと思っていたり、家族関係が最悪でトラウマを持っているから結婚してリスクを背負いたくないと思っていたり。

私には別にそれがなかった。

そして、年を取っていく自分を眺めながら、土日の予定がないスケジュール帳を見ながら、少しずつ疲弊していった。

1人で楽しむということができなくなってしまっていた。

もし、26歳のままの人生だったら結婚願望なんて全くなかった。

若いままなら結婚なんかしなくても恋をしたり友達と遊んだりすることで楽しく生きていけるから。

仕事だって体力があるからなんとかなるし、体力があるからこそもっともっと色んなことをしたいと思うし。

でも、そうじゃない。

1日1日年を取って少しずつ自分の中にあるキラキラしたものが奪われていく。

友達は独身を引退して子育てに忙しいから遊んでくれないし、男も寄ってこなくなった。

仕事も責任が増えて楽しいことばかりではなくなるし、「会社」というものを理解してくると「この仕事でこの給料?」と思いバカバカしくなってくることも増えてきた。

体力もなくなって「残業してまで貢献したくない。家に帰ってゆっくりご飯を食べて読書をして眠りたい」という当たり前の平凡なことを最優先に望むようになってきた。

頭のいい子たちはこうなることを予測して、若いうちに結婚しておくべきと結婚していったのだろうか。

私が浅はかだったんだろうか。

たぶんそうなんだろう。

そう思うとすごく悔しいなとも思う。

頭が悪いなりに一生懸命仕事をしてそれで乗り遅れただけなのに「売れ残り」扱いだしね。

でもやっぱりこの世でいつまでも恋だのなんだの考えるのは疲れるし、仕事に人生を注ぐのもバカみたいだしそんなもんなんだろう。

独身でいても仕事がたくさんあって周りにも面白い人がいて楽しく生きている人もいるかもしれない。

でもそれは能力のあるほんの一握りの女性だけだと私は思っている。

そう考えると「結婚する」というのは「自分の能力だけでは人生が楽しめない」という白旗なのかもしれない。

少なくとも私にとってはそうだった。

昔は「自分は人とは違う。能力があるから仕事に人生を注ぎたい」と思っていた。

でもそうじゃなかった。

私は普通だった。

20代後半くらいでやっと気づいたんだ。

ある意味さっさと結婚してしまった子たちよりもずっと愚かだったのかもしれない。

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