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#声
Doors 第23章 〜 明日への扉
色々考えた,悩んだ."You"が自分のことではないことくらいは流石の僕でも察しがついた.実らない恋,実らせてはいけない恋だとも.だれも幸せになれない.扉を開ける鍵はあるけれど,そうすればお互いに傷つくだけ.僕が手にしているのは諸刃の剣.どうせ自分はいつだって蚊帳の外だった.
そうだ,お前はJokerじゃないか.忘れちまったのか.その方が楽だぜ.せいぜい庭から道に飛び出た枝になる腐った果実を分け
Doors 第5章 〜 いじめ
それはある日突然始まった.内容自体はつまらないものだった.無視や仲間はずれ,鬼ごっこでの集中攻撃などその程度のことで,直接危害を加えられたりとかはされた覚えがない.辛くもあったがどこか他人事のようにも思え,その非日常感を楽しむ自分もまた存在していた.
連中同士は決められた合図を送っていたが,合図とともに"渦"が出ていたのですぐに分かった.その度に合図を変えていたけどその都度見抜いていた.気づい