失敗すら楽しいおあそび
100円均一にあるコルク粘土を買った。
元々はオーブン陶芸をやるための試作をするのに必要な粘土を買うつもりだった。
デザインや形などを考えるために何度でもやり直せる粘土があればいいと思ったので、よくある子供用の粘土を買いに行ったのだが、「コルク粘土」のパッケージに目を取られ、思わず2パック買ってしまった。
紙粘土と同様に、乾燥して固まるとコルクになるらしい。なので、薄く伸ばして固めればコルクボードにもなるとパッケージに書いてあった。
なんだか面白そう。
特にコルクで作りたいものなんてなかったが、その場の勢いで買ってしまった。
・・・
コルク粘土を使ってキャンドルホルダーを作ることにした。
元々はオーブン陶芸の粘土で作ろうかと思っていたが、昨今の状況でおうちでできる遊びの需要が高まり、オーブン陶芸用の粘土が品薄状態だということもあったので、今あるもので作ろうかと。
先日友人の家へ行った時、ゆらゆらと揺れるアロマキャンドルのボーーーっと見ていたのがあまりにも心地よかったので、是非我が家にもアロマキャンドルを導入しようと思っていたのだ。
Pinterestという写真共有アプリを使って、どんなキャンドルホルダーを作りたいかを考えた。
なんとなく家をモチーフにしたいと考えていたのだが、陶器ならまだしもコルクの質感で作るにはちょっと違う気がした。
それにキャンドルのあかりを楽しむのなら、屋根などはない方がいいとも思った。
悩みに悩んだ末、古城や廃城のような物をモチーフ決めた。
まずはデザイン。
こういう時のために粘土を買いに行ったはずなのだが、普通の粘土は買わずコルク粘土だけ購入してしまったので、試作はできない。
だけど乾けば固まってしまうコルク粘土は、作りながら悩むというのも向いていないので、仕方がないので図にすることに。
画力はさておき、イメージはこんな感じ。
バケツに水を入れ、自分の手を濡らしながらまずはこねこね。
粘土遊びというのは、実に心が落ち着くものだ。ただニギニギしているだけで、安心するのは子供も同様なので、幼稚園教諭をしていた頃、クラス全体に落ち着きがなくなると皆で粘土遊びをしていたことを思い出した。
はじめは、このように平面で作成し、最後に端と端をくっつけようと考えていたのだがこれが失敗。
コルクの性質上、素材が粗いので丸めたときにひび割れてしまった。また、湿った状態でも軽く柔らかいので、厚めに作ったつもりだったが自立させることが不可能だった。
少しずつ乾き始めてしまっていたので、一度水にさっとつけ、もう一度こねこね。
十分にニギニギして再び精神を安定させ、今度は陶芸方式で丸く固めた状態から成形にチャレンジ。
この作戦が大成功。
筒状にしたら、あとはペンやスプレーなどのキャップを使って、丸型をくり抜いていった。
くり抜いた粘土で階段を作り…
なんか窓の位置のバランスが悪い気もしたが、自立させることに成功。
乾かしている間に、キャンドルを買いに行く。
自分で「初めから買ってこんかい」というツッコミをしつつ、友人おすすめのアロマキャンドルを購入して帰宅。
粘土は乾ききってはいなかったが、もうそんなのも待ってられなかったのですぐに着火。
なんということでしょう。
匠の技など無くとも、心穏やかになる灯火。
若干のバランスの悪さが気にならないこともないが、これを試作として、オーブン陶芸でももう一度キャンドルホルダーにチャレンジしよう。
失敗すら楽しい粘土遊びでした。
今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。