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泣きたい時に読む小説「私が描く君色の軌跡」vol.3


前回のお話 ↓


第2章 さくらの決意


春樹にとって唯一の治療法である移植手術やバチスタ手術。
しかし、その膨大な医療費を春樹の両親が工面することは不可能だという。

私はその現実に落胆し、廊下で泣く春樹の母親をなだめていた。

「本当に助からないんでしょうか...」

「このままでは半年持たないと医者に言われているし...奇跡が起きない限りは...」

母親は悲しみに暮れていた。その様子を見て、私は胸の奥で炎のような思いが燃え上がるのを感じた。

きっと春樹も今、淋しくて辛い思いをしているに違いない。
私にできることをしなければ、と強く思ったのだ。

そうして思いついたのは、あるアイデアだった。

「春樹くんの手術費、クラウドファンディングで集めましょう」

インターネットを通じ、多くの人から少しずつお金を集める仕組みだ。

わたしは元々、SNSを通じて自分の作品をネット上に公開していた。

必要な額に達すれば春樹を救えるはず。そう確信した私は、春樹の母親と病室を訪れ、計画を春樹に告げた。

「え...そんな大変なことまで、さくらににさせるわけには...」

春樹は申し訳なさそうに私を見上げる。だが私の決意は固かった。

「じゃあ、私の描く絵をリターンとして提供すればいい。きっと支援者は集まるはず!」

翌日から私はクラウドファンディングサイトを借りて、春樹の治療費を集めるページを立ち上げた。

必要な金額の設定は1,000万円。手術にかかる費用で、これが目標額だ。

そしてリターンとして、私の描く新作の絵を提供することにした。値段は1点10万円からとし、100点限定で募集する。

ページを公開したその日のうちに、予想以上の注文が殺到した。私の絵に惚れ込んでいた常連客が多数応援してくれたのだ。

「本当に助かる...!この調子でいけば目標額に到達できそう」

春樹もベッドの上で喜び、その手を力強く握ってくれた。



目標額まであと一歩。祈るような思いで目標日を迎えたが、残念ながら集まった額は700万円だった。



辛そうにする私を春樹が励ます。



「ここまで頑張ってくれて嬉しいよ...」


泣きたい時に読む小説「私の描く君の軌跡」vol.4
第3章 さくらの絵 へ続く…

続きは ↓


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