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台湾就業ゴールドカード取得!私の体験談と申請のコツ

 前回の自己紹介の続き?私が台湾に移住するにあたって手に入れたビザのお話。私は就業金卡(就業ゴールドカード)を得て、台湾に移住しました。このビザの情報は多くありますが、日本人が取得するまでの過程の情報が少なく、もし参考になれば幸いです。


・就業金卡とは

就労ゴールドカードとは
特定分野「ハイテク、経済、文化、スポーツ、金融、法律、建築、国防」の専門家である外国人に付与される労働許可つきの居留証です。
通常の工作許可と異なり、個人に対して付与されるので、取得者は会社に縛られずに、自由に仕事をすることができます。

https://linkbiz-tw.com/taiwan-visa002/

台湾の各分野が必要とする特定の外国人スペシャリスト(高度人材)を対象に発行されるもので、4つの機能(1. 労働許可、2. 居留ビザ、3. 外国人居留証、4.再入国許可)が一つにまとまっているカードです。

https://lawoffice-yokoyama.com/visitorvisa4foreigner/taiwanvisa/taiwangoldcard/

 簡単に言ってしまうと、スペシャルなビザなのです。本来、労働許可の申請は雇用する企業から申込されます。しかしこのビザであれば、フリーランスとして活動することもできます。また取得し、企業に勤めていたとしても、台湾での転職が可能です。非常に流動性の高いビザになります。そのほかにも条件を満たせば減税があったり、フリーランスでも登記すればすぐに国民健康保険にも加入することができます。台湾政府肝入りの外国人勧誘政策です。
 英語、中国語ではありますが、台湾政府(Taiwan Gold Card (以下略TGC))も積極的に情報発信を行なっています。
下記リンクでは申込対象かどうかクイックチェックできます。

・申請条件の確認

 海外に住むため世界中のビザの要件を確認していたところ、どうも台湾は当てはまりそうだと知ります。TGCを確認し、特定の10分野における特定のスペシャリストというのがすごく曖昧です。TGCには博士号とか、マネージャー、CEO経験など大層に書かれています。私は映像機器メーカーで8年間勤めていた平社員。ひとまずクイックチェックをやってみることに

Q1「該当するものをすべて選択してください。」
あなたは8年以上の経験がありますか?
→8年目なのでチェック

Q2「あなたは8年以上の経験があります...」
文化・クリエイティブ分野で専門的または学際的な役職に就いたことがありますか?
→ 「映像機器メーカー勤め」は「文化・クリエイティブ分野」に該当するだろうけど、「専門的または学際的な役職」というのがいまいちよくわからないけど、チェック
→「おめでとうございます、以下の規制を使用してゴールドカードを申請する資格があるかもしれません」と表示され、申込にあたっての必要書類の情報が記載されていました。
 
 「専門的または学際的な役職」について、詳細を問い合わせしてみましたが、よくある質問に記載されている内容が返答され、申し込んでもらっての判断との回答。

 とりあえず、申請するか。。。となりました。

2024年4月9日現在の特定分野

・申請書類の作成

 申請することを決心した私。クイックチェックの仰せの通り「経済分野」の「文化・クリエイティブ」にて申し込みをすることに。ちなみに書類は全て英語もしくは中国語での提出となります。
 申込書類を作成にあたっては、noteで見つけたShi-zuさんの記事を参考にし、自分も手に入れるんだ!と意気込みます。

申込にあたって私の場合の必要書類は次のとおり。

必要書類

  1. 8年以上の関連分野での国内または外国の実務経験の検証。(勤めていた会社のスタンプ入り)

  2. 雇用中の企業情報(勤めていた会社概要と判断)

  3. 職務内容(オリジナル作品、プロジェクト経験、サービス経験、顧客のソリューション導入後の有効性など)

  4. 技術を確認する文書、文化・クリエイティブ産業における専門知識の証明(賞の受領を確認する文書、学術作品、ライセンス、専門証明書、国内または外国の特許証明書、技術移転契約など)

 私が最終的に実際に作成/用意した書類は「職務経歴書と会社概要」「在職証明」「映像写真資格の証明書」「経歴書記載内容の補足資料」「台湾での活動計画書」の合計5つ。

・職務経歴書と会社概要
 入社から申請時点までのキャリア、実績。あと個人活動(写真撮影)が業務と関連分野だったので、そのことも記載。会社概要はHPとかの内容を抜粋した。
在職証明
 
会社に英文での依頼。
映像写真資格の証明書
  日本の民間資格が意味があるのかわからないけど、一応用意。(フォトマスター検定1級も持っていた)
・経歴書記載内容の補足資料
 業務の中でWebメディアに取材されたことがあったりしたので、嘘じゃないですよーという証拠資料。URLと自動翻訳のPDF用意。
・台湾での活動計画書
 必要書類ではありませんが、台湾に貢献したいという気持ちを込めて作成。台湾と日本の映像文化を活気づけたいという内容でいくつかの計画案を記載。そこにしれっと鳥のことも書いておきました(笑)

 これら全部を英文で作成。特に「職務経歴書と会社概要」「台湾での活動計画書」が審査の重要な部分と判断して、2点については英語に堪能な方に添削していただきました。

・申請から合否連絡まで

 申請にあたっては全てWebでの申込。TGCのHPからアプリケーションガイドに従い申込。メールアドレス、パスワードの登録から始まり、パスポート、顔写真やら作成した書類をアップロードしていきます。
 私は8月ごろから書類作成し、下旬ごろに申込。申請は前払いで、合否に関わらず徴収されます。期間を3年で申込した私は5700TWDをクレジットカードで支払いします。あとは連絡合否の連絡を待つのみです。TGCのページも見ていると2ヶ月ぐらいかかるみたいなことが記載されていました。

担当者からのメール

 申込から2日後担当者からメールが来ます。この時、あっNGなんだきっと、、、と思いつつ開きます。内容は職務経歴書に書いた入社年が、在籍証明書と異なっていると誤字の指摘でした。至急訂正し、メールを折り返しました。
 また申込の審査状況は一応確認することができ、移民局の審査、担当省(経済分野なので日本でいう経産省)での審査と表示されます。

パスポートチェックの連絡

 申込から約2週間強たったタイミングで、パスポートチェックの連絡がやってきます。事前に指定した台湾領事事務所への提出を指示されます。事前のリサーチによると、この連絡がやってくると就業ゴールドカードの取得は、ほぼ確定のようです。
 審査2ヶ月と書いてあったため大阪の事務所にしていました。ただこのときまだ東京に住んでいたので、確認場所を東京に変更。TGCにログインして変更し、パスポートを白金にある事務所まで見せに行くことになりました。

合否連絡

 パスポートチェックが終わり、4日後に正式に合格の連絡、翌日にはカードの受け取りについての連絡がきました。台湾に行って受け取りです。東京から地元の関西に引っ越しとか、最終出勤やらで受け取り行ったのはさらに1ヶ月後になりましたが、無事、台湾に住む働く権利を得ることができました。

My ゴールドカード

 私の場合、申込から合格の連絡まで約1ヶ月でした。パスポートチェックの連絡から実際に見せるまで10日ほど間が空いてしまい、すぐに見せに行ければ3週間ほどで合否が出たのではないのかのと思います。

・自信を持って申請を

 ここまで、私自身の就業金卡の取得記をつらつらと書かせていただきました。対象分野とはいえ、国際的な賞や優れた技術を持っていないただの平社員が特定専業人材のビザを取ることができました。
 8年間のキャリアが、事業計画書に書いた内容とどう繋がりがあるのか。そしてそれが実現可能そうか、それが台湾に貢献できる!と示せるように書類を作成しました。もしかしたら、大きな会社にいたことがプラスに働いていたのかもしれません。しかし台湾に行く、住むと記載していたので、それは無いのかなと思っています。なによりも台湾に貢献できる熱意を伝えることが大切だと思います。

 この記事が役に立つかわかりませんが、取得を目指している人の力になれば幸いです。

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