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おウチでチキンティッカ

以前、自宅でインドカレーは簡単にできる、という記事を書きました。

この中でも書いているように、カレーというのはスパイスを使った煮込み料理のことであり、インドの各家庭では普通に作られているものです。とても雑な言い方をすれば、インドにおいてスパイスは日本でいう醤油や味噌や酢みたいなもので、各家庭にごく当たりまえに存在するもの。もっと言えば、カレーという料理のカテゴリそのものが存在しておらず、当たり前のようにスパイスが使われているので、日本人からしたらすべてカレーに思えてしまうものでも、インド人にとっては全部別の料理なわけです。今日ご紹介するチキンティッカもスパイスを使った料理の一つで、僕ら日本人が食べたら「カレー味」と感じる「タンドリーチキン」のもっと簡単バージョンみたいな感じといえばいいでしょうか。漬け込みに時間は必要ですが、唐揚げだって漬け込むじゃないですか。そう考えたら、唐揚げのスパイスバージョンと捉えてもいいんじゃないですかね。どうでしょう。揚げてないからダメかな。

さて、そんな「チキンティッカ」の作り方をご紹介いたします。せっかくスパイスを買ってもカレーにしか使わないのはもったいないですから、バリエーションを増やしてうまく使い回していきましょう。

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【材料】
鶏肉(モモでもムネでもお好きな方を)
大津屋 カレースパイス と ガラムマサラ
にんにく、しょうが(すりおろす)
塩(鶏肉の重量に対して0.8%~1%)
鶏ガラスープの素
ヨーグルト

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1.ボウルに鶏肉、塩、スパイス類、鶏がらスープ、にんにく、しょうがを入れてざっくり揉みこむ。

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2.ヨーグルトを投入し、揉みこむようになじませる(マリネする)

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3.ジップロックなどに入れて密閉し、冷蔵庫で2時間以上寝かせる。

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4.取り出して焼く。

フライパンでも、オーブンでも、トースターでも良いです。肉にじっくりと火が入るように控えめの火加減で焼いてあげてください。

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完成!スパイシーでありながらさっぱりした味わいなので、食欲の落ちる夏場にはぴったり。またビールやスパークリングワイン、ハイボールなどの炭酸飲料とも相性抜群なので、お酒のおつまみにもおすすめです!

【ポイント】

塩加減は以前書いた塩適量についてをご参照くださるとありがたいです。

0.9%前後が人間が美味しく感じる塩分濃度になります。

ヨーグルトでマリネするのは、本場でもそうしているから、というのもありますが、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が肉の繊維を柔らかくし、たんぱく質の吸臭作用によって肉の臭みを抑えてくれる効果があるためです。もし、しっかりとした肉質がお好みであれば、ヨーグルトは使わなくても構いません。スパイスだけでも十分美味しいですよ。

前述のヨーグルトの効果をしっかり得る必要性や、味をなじませる必要性から漬け込む時間を2時間以上としていますが、ヨーグルトを使わないならまぶしてすぐ焼いても構いません。その場合は全体に味付けを強めにした方がよいです。

焼く際にはマリネしているヨーグルト液を全部拭いたりしなくても大丈夫です。かといってたっぷり付けて焼くと水っぽくなりがちですので、薄衣のようについているくらいがちょうど良いです。

そもそもチキンティッカとは

今さらですが 「何ぞや?」 という話。

ティッカとは「切り身」という意味があります。直訳すると「鶏肉の切り身」ということですね。レシピ的にはタンドリーチキンとなんら変わりありません。違いは骨付きかそうじゃないか、という1点のみ。ただ、タンドリーチキンというビッグネームの前ではチキンティッカには成す術もなく、インドの鶏肉料理の地位を奪われているんですね。どちらかといえばチキンティッカの方が圧倒的に作りやすいから浸透してもよさそうなものなのに。

というわけで、ぜひ作って食べてみて、チキンティッカの名前を憶えてあげてください。要はスパイスで味付けした鶏肉ですから、難しく考えず気軽にトライしてみてくださいね!

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