生米からつくるアレンジおかゆ \脱!レシピ通り!/
レシピをみないで料理をつくるのって、たのしいですよね。
冷蔵庫にあるものや、自分の食べたいものを組み合わせて料理をすれば、できる料理はオリジナル。(かつ、経済的!)
たった一度のおいしい出会いがあると、それだけで豊かな気持ちになれます。
わたしは、毎日違うおかゆをその日の気分で作っています。
ひとつひとつのレシピをInstagramで紹介していますが、やっぱりおかゆライフの醍醐味はオリジナルのおかゆが簡単にできること。
おかゆは、ついついレシピを無視したくなるクリエイティブ心あふれるあなたにぴったりな料理です。
味噌汁を作るときにレシピがいらないのと同じように、一度作り方をつかめば、おかゆは自由にアレンジができる料理です。
そこで、脱!レシピ通り!で、誰でもお家にあるものでオリジナルおかゆがつくれる魔法の図をご紹介します!
ご紹介するおかゆは生米から作るので、炊いたご飯がなくて大丈夫。
生米、お水、お塩の3つさえあれば、他の具材はお家にあるものでOKです!
前回ご紹介した「生米からつくるおかゆのレシピ」をもとに、どんな具材を入れるとよいか、一緒に考えましょう!
※詳細な作り方は前回の記事をご覧ください
1.アレンジおかゆって?
アレンジおかゆとは、おかゆを作っている間についでにいろんな具を入れてオリジナルおかゆをつくっちゃう!というやり方です。
炊いたごはんを煮てつくるおかゆ(「入れ粥」と言います)では、電子レンジや別鍋での下準備が必要な具材も、生米からのおかゆならお鍋ひとつで調理することができます。
例えば、厚切りの大根をおかゆに入れるには、ごはんからのおかゆだと電子レンジでの下処理が必要です。
でも、生米からつくるおかゆは調理時間が長い(約50分)ため、食材を鍋に入れるタイミングを工夫すれば、具材の加熱時間を調節することができます。
固い根菜も、もち麦などの穀物も、下処理不要!
早い段階でお鍋に入れれば、勝手に火が通ります。
さらに、弱火でコトコトじっくり火を入れるので、素材の味を引き出しておいしくなります。
野菜から出る水分や旨味をお米がしっかり吸うので、薄味でも満足感があります。
2.作り方が一目でわかる「魔法の図」!
おかゆの良いところを語り出すとキリがないので、さっそく具材を考えていきましょう!
今回は、自分なりの法則を見つけるまでぜひ使っていただきたい、ものすご〜〜く便利な図を作りました。
上の図が、どう便利かというと…たとえば…
「白菜としいたけが入ったおかゆが食べたいな。中華っぽくて、ちょっと辛いやつがいいな。ラー油とかいいかも〜。あ、卵の賞味期限も今日までだからついでに使いたい…」
と、思ったときに「白菜 しいたけ 卵 おかゆ レシピ」と検索をかけてレシピを探さなくて良いのです。
それぞれの具材を先ほどの図に当てはめて考えると……
中華だし → [ だし ]だから、[ 1.準備 ]の時にいれる
白菜 → [ 葉物 ]だから、[ 3.弱火 ]の時にいれる
しいたけ → [ きのこ ]だから、[ 4.仕上 ]の時にいれる……
こんな風に、かんたんに自分でレシピを組み立てて、作ることができるのです!
3.各工程で入れる具材一覧
各工程でのおすすめの具材を紹介します。
ご紹介する食材のタイミングもあくまでも目安なので、生で食べちゃまずいものや、あまりにも固すぎるものだけ気をつければ、お好みで変更していただいて全く問題ありません◎
肉類など、アクの出る食材は、ていねいにアクをとりながら調理するとえぐみのない澄んだ味に仕上がります。
①[ 準備 ]で入れる具材
旨味がでるものを中心に入れます。
【だし】
粉末和風だし、粉末中華だし、コンソメ ※半合に対して小さじ1程度でOK
薬膳系(八角、ナツメ、蓮の実…など、エキスをしっかり出したいもの)
【根菜】
大根、にんじん、さつまいも、じゃがいも
【穀物】
雑穀ごはんの素、もち麦、粟、緑豆
★たとえば「しめじ」を使ったおかゆでも、コンソメを入れるのと、和風だしを入れるのとではずいぶん味も雰囲気も変わっておもしろいですよ!
★お野菜の分量は、目安として二人前のお味噌汁の半分。少ないかな〜くらいの量でじゅうぶんです。たとえば大根だったら、2〜3cmくらいです。
②[ 中火 ]で入れる具材
しっかりと加熱が必要なものを入れます。特に骨つきのお肉はおすすめ!鳥手羽のおかゆ、おいしいですよ!
【肉】
鶏肉(もも、手羽肉、胸、ひき肉など)、豚肉、牛肉
【固め】
かぼちゃ、玉ねぎ、セロリの茎、ブロッコリーの茎、ゆりね
★長ネギ(千切り)をお鍋の中の水分があるうちに少しだけ煮て、取り出しておけば、食感を残したトッピングにできます◎「煮る」もできるのすごい!
★シーフードミックスなどもここで!冷凍のものは鍋の温度を下げてしまうので要注意。旨味が出るものは早めに入れるのがおすすめです。
③[ 弱火 ]で入れる具材
食感を残したい葉物野菜を中心に入れます。
【葉物】
白菜、キャベツ、かぶ、レタス、小松菜、ほうれん草、もやし、大根の葉、セロリの葉、春菊、菜の花、パプリカ
④[ 仕上 ]で入れる具材
蒸らし時間の余熱で加熱が十分な食材や、最後にふわっとさせたい卵を入れたり、生で食べたいものをのせます。
【きのこ】
しいたけ、えのき、しめじ、まいたけ、マッシュルーム、きくらげ ※水で戻しておく
【卵】
かきたま(溶き卵)、落とし卵
【飾り】
トマト、水菜、豆苗、かいわれ
薬味(しそ、みょうが、しょうが、ゆず、みつば、パクチー)
お豆腐、納豆、油揚げ、キムチ、水煮豆、わかめ、ひじき
塩昆布、梅干し、漬物、ザーサイ
胡椒、ラー油、花椒、クコの実 ※水でもどしておく
調味料(みそ、しょうゆ、柚子胡椒、豆板醤)、バター、チーズ、
★のせる系はごはんに合うものならなんでも合うので、簡単です!
4.入れ方・切り方でも変わる
同じ具材でも、入れるタイミングや切り方で雰囲気がずいぶん変わります。
たとえばにんじん。
コロコロひとくち大に切って、[1.準備]の段階で入れると…
にんじんの甘みと食感を存分にたのしめます。
しっかり噛むので、腹持ちも◎
今度は、にんじんをすりおろして[3.弱火]のタイミングで入れると…
おかゆのとろみが増して、香りがアップ。
消化に良いおかゆになります!
他にも、長ネギをだしとして[1.準備]の段階で入れて、トロッとさせるのも美味しいですし、
中火のときにさっと火を通して取り出して、シャキシャキ食感をたのしむのも良いですね〜。
他にも、オリジナルの余白はたくさん!
・もち米で作る
・水の分量を変える
・水分を変える……ex) ほうじ茶に変えて茶粥
いろいろなおかゆを作ってみてくださいね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?