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生米からつくる『おくら納豆粥』のレシピ

刻みおくらを混ぜ込んだ、じゅるじゅるのおかゆに納豆をのせました!食欲がなくなる真夏でも、ちゅるっと、じゅるっと、ぺろっと食べられるおかゆです。

夏って「暑い暑い暑〜〜〜い!」と冷たい飲み物や食べ物ばかりになってしまって、胃腸にかなり負担をかけているんですよね〜…

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こんなときに「ネバネバ」!

たとえば、おくらのネバネバ成分は、「ペクチン」という食物繊維と「ムチン」という複合たんぱく質*。保水力がとても高く、胃腸の粘膜を守る働きがあるのだそうです。たしかに手についたおくらのネバネバは、水で洗っても洗ってもなかなか落ちないですよね、保水力の働きだったのか〜!

*「ムチン」の記述について、いただいたコメントを元に、記事最後に追記をいたしました。ネバネバ成分はペクチンなどの粘質生物質と訂正いたします。

食べやすくて、胃腸を労れて。夏の元気をチャージしたいときにぴったりのおかゆです。

ねばっとじゅるっとぺろり『おくら納豆粥』のレシピ

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調理時間:約1時間
目的: 胃腸の養生、食欲増進、便秘解消

【 材料 】(2人前)

 ▶︎ 生米  ・・・半合(約75g)
 ▶︎ だし汁 ・・・700ml
 ▶︎ おくら ・・・3〜4本
 ▶︎ 納豆  ・・・1パック
 ▶︎ 塩   ・・・小さじ1/2
おこのみで
 ▷ しそ、梅干し

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*だし汁は、水出しの「かつお+昆布」を使いました。鰹節と昆布をだしパックに入れて、水に浸して一晩放置したものです。顆粒のお出汁(小さじ1程度)で代用してもOK!

*添え物は、かつおぶし・とろろ・卵黄などもおすすめです!お好みでお醤油をかけながらどうぞ。

【 作り方 】

①厚手の鍋によく研いだ米、だし汁700mlを入れる。ふつふつと沸くまでフタをせずに中火にかける。

②鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、弱火に30分かける。

③塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。刻みおくらをおかゆに混ぜ込む。

④フタをして10分蒸らす。器に盛りつけたら完成!

【 作り方 (詳細)】

①中火

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厚手のお鍋に、よく研いだ米( 1/2合 )、だし汁700mlを入れます
お鍋は土鍋でもOKです。厚手のお鍋のほうが焦げつきにくくておすすめです。

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沸騰するまで、フタをせずに中火にかけます

②弱火

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鍋に白い泡がふつふつと立ったら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます
底にくっついた米粒をそっとはがします。

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鍋にお箸を渡してフタをした状態で、弱火に30分かけます

この間におくらの用意をしておくとスムーズです◎

おくら1

板ずりして、細かく刻みます。
おくらを板ずりすると、表面の産毛を取ることができるうえ、色を鮮やかにしてくれるそうです。おくらにちょちょっと塩(分量外)をふって、まな板の上でコロコロ。流水で洗ったら板ずり完了です!

切り方は刻めればなんでも良いのですが、おくらを縦方向に包丁を入れてから刻むとラクです。

おくら2

こんな感じです。今回はおかゆと一体化させたかったので細かく細かく刻みました。おくらの星型を生かす輪切りも、すてきです★

③味付け

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塩( 小さじ1/2 )で味をととのえたら、火を止めます
今回は上に納豆ものせますので塩は少なめに。ふたつまみ〜小さじ1/2くらいが適量かと思います。

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刻みおくらをおかゆに混ぜ込みます
いよいよおくらが登場です!刻んだおくらをおかゆに混ぜ込みます。

④蒸らし

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フタをして10分蒸らします
蒸らし時間に味がいい感じに馴染みます。この間に納豆を混ぜておきます。

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おかゆを器にもりつけて、納豆を上に乗せたら完成です

じゃじゃ〜ん!きれいなおくらの緑色!鮮やかグリーンがきれ〜〜〜い!

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おくらの香りがちょっと青っぽいのですが(おくら好きにはそれが「いい香り」なわけですが)、納豆の香りがあるおかげでそそられる感じにまとまっています。

そして、注目すべきがこの食感!

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みてくださ〜〜〜〜〜〜〜い!わかりますか?おかゆ自体に粘り気が生まれているのです!ねばねばするおかゆ、このおいしさったらも〜う、メロメロ!メロメロです!

おくらのタネっていうのかな、歯ざわりもおいしくて、混ぜ込む価値ある!って感じなんですよね〜…!おいしすぎる〜…!

ちゃんとおかゆ自体に個性があるので、納豆の存在が浮きません。

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そしてそして納豆の上に、しそ、梅干しをのせました。この子たちもまたさっぱり感を演出してくれて、いい感じ。夏の元気をくれる、完璧なメンバー構成です。

かつおぶし、とろろ、卵黄、刻みのりなどもおすすめです。特に「とろろ」「卵黄」は精がつきますからね〜。しっかり栄養補給がしたいときにおすすめです。

レトルトのおかゆでも作れる!

今回のおかゆは、ざっくりといってしまうと「おかゆに刻みおくらを混ぜ込む」という手順ですので、ごはんからつくるおかゆや、レトルトのおかゆでも作ることができます。

おかゆを温めて、刻んだおくらを混ぜて。それだけでワンランク上の胃腸にやさしいおかゆに大変身。水分の多いおかゆの場合は、先ほど写真でご紹介したおかゆほど粘り気が出ないかもしれませんが、それでもとろみはアップしてかなり食べやすくなると思います◎


いつまで暑いの〜…夏に飽きたよ〜!って気分になってきますが、もう「残暑見舞い」の季節。元気をキープして、夏をたのしめたらすてきですね。

みなさんのいただきますが笑顔でありますように。

ごちそうさまでした!

*おくらのネバネバ成分は、〜「ムチン」という複合たんぱく質という記述について、ムチンがネバネバ成分である通称であり正式な使用でないとの旨、コメント欄にて情報をいただきました。
情報源といたしました『野菜まるごと大図鑑』(2011年、主婦の友社)には、オクラの「粘り成分ムチン」との記述とありました。しかし、『NHK出版からだのための食材大全』(2018年、NHK出版)には、ネバネバ成分はペクチンなどの粘質生物質というのが適切との記述があり、より情報が新しいことを考慮して、現時点でこちらが適切であるように思われます。訂正いたします。(2021/08/07追記)


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