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生米からつくる「トムカーガイ風粥」のレシピ

タイでトムヤムクンと同じくらい有名なスープ、「トムカーガイ」をおかゆにしてみました!

トムカーガイは、ココナッツベースの鶏肉スープ。トム(煮込む)カー(生姜)ガイ(鶏肉)。カレーに近い雰囲気の、ごはんによく合うスープです。

煮詰められたこってり濃厚なココナッツミルクがおかゆに絡んで、チーズのような、クリームのような、絶妙な旨味……!次の一口が止まりません。

材料を用意するのだけ手間ですが、作るの自体は簡単です。エスニック系のお料理を作るのがお好きな方なら、お家にあるもので作れるかもしれません◎とっておきのごちそう粥です。


エスニックなココナツ粥「トムカーガイ風粥」

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生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかります。

記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!

【 材料 】(2人前)

 ▶︎ 生米      ・・・1/2合
 ▶︎ 水       ・・・500ml
 ▶︎ 鶏肉      ・・・100g
 ▶︎ しめじ     ・・・50g程度
 ▶︎ 生姜      ・・・1かけ
 ▶︎ ココナッツミルク・・・250ml
 ▶︎ コブミカンの葉 ・・・2枚 ※あれば
 ▶︎ ナンプラー   ・・・小さじ1
 ▶︎ レモン汁    ・・・小さじ1/2
 ▶︎ 塩       ・・・小さじ1
お好みで
 ▷ 輪切り唐辛子、胡椒、パクチー

【 レシピ 】

①厚手の大きな鍋によく研いだ米、水500mlを入れる。フタをせずに、鍋を中火にかける。鶏肉は一口大に、しめじはばらし、生姜は薄切りにしておく。

②お鍋がふつふつとしてきたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。鍋にお箸を渡してフタをした状態で、弱火に20分かける。

③ココナッツミルクを入れてゆっくりまぜ、中火にする。表面がふつふつしてきたら、ごく弱火にして、鶏肉、しめじ、生姜、コブミカンの葉を入れる。先ほどと同様にフタをした状態で、さらに10分煮込む。

④ナンプラー・レモン汁を入れ、塩で味をととのえる。鍋全体をゆっくりとまぜて火を止める。お好みの具材とともに器に盛りつけたら、完成!

【 つくりかた (写真つき)】

ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!

①準備

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水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます
大きめの厚手のお鍋に、生米、水500mlを入れます

ココナッツミルクは膜ができてふきこぼれやすいので、十分な深さと大きさのあるお鍋で作ります。カレーを作るような大きなお鍋がおすすめです。

今回はル・クルーゼの22cmホーロー鍋を使用しています。

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用意ができたら、フタをせずに、鍋を中火にかけます。
鶏肉を一口大に切り、しめじをばらし、生姜は薄切りにしておきます。

②中火

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お鍋がふつふつとしてきたら、鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜます
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。

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吹きこぼれを防止するためにフタに菜箸をはさんだ状態で、20分間弱火にかけます
写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。

③具材を入れる

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20分弱火にかけたら、ココナッツミルクを入れてゆっくりまぜて、中火にします
ココナッツミルクを入れたら、ゆ〜〜〜〜〜っくり、丁寧に混ぜます。勢いよく混ぜてしまうと、米粒が潰れ、おかゆに粘り気が出すぎてしまいます。

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再び表面がふつふつしてきたら、ごく弱火にして、鶏肉、しめじ、生姜を入れます
具材は混ぜ込まず、おかゆの中に埋める感じでOKです。

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コブミカンの葉をお持ちであれば、ここで2枚ほど入れます。

コブミカンの葉は、カフェライムリーフ、バイマックルとも呼ばれる、柑橘系の香りづけの葉です。「グリーンカレー」や「トムヤムクン」でも使わます。入れると途端に味が「っぽく」なりますが、今回は最後にレモン汁も入れるので、コブミカンの葉はなくてもちゃんとおいしく仕上がります◎

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先ほどと同様にフタをした状態で、さらに10分煮込みます
具材を入れたら、再び煮込みます。

④仕上

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ナンプラー(小さじ1)、レモン汁(小さじ1/2)、お塩(小さじ1/2〜1程度)を入れて味を整えます。全体を混ぜて、火を止めます。
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。

今回は途中で具材を追加して混ぜたりと、十分もったり感がでるので、蒸らし時間はなし。そのまま盛りつけてOKです!

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輪切り唐辛子、胡椒、パクチーなどお好みの具材とともに器に盛りつけて完成です

おおお〜〜!おいしそう〜〜…!

ココナッツミルクの甘い香りと、ナンプラーのエスニックな香りで食欲をそそられます〜…!

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火の入ったココナッツミルクは、チーズのような、クリームのような、こってり感。

ごはんとよ〜〜く絡みます〜…!

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「おかゆ=養生食」というイメージが覆るおいしさです〜…!

日常に植物性ミルク

このごろ、牛乳、豆乳に続く第三のミルクとして「植物性ミルク」が注目を浴びています。

アーモンドミルク、ライスミルク、そしてココナッツミルク。これらの植物性ミルクは牛乳を飲むとおなががぎゅるぎゅるしてしまう「乳糖不耐症」の方や、大豆アレルギーの方でもおいしくいただけるので、代替ミルクとしても活用できます。

牛乳にはない栄養素や、吸収率の高さ、素材の風味を生かした豊かな味が魅力です。ここ数年、輸入以外の製品もずいぶん増えてきましたよね。

個人的に気に入っているのが、その保存性の高さです。

豆乳もそうですが、ココナッツミルクも、牛乳に比べると圧倒的に賞味期限が長い!

我が家は夫婦二人暮らしであるのに加えて、どちらも牛乳をごくごく飲むタイプではないので、保存が効いてしかも少量パッケージの多い植物性ミルクが登場する機会が多くなってきました。

今回のココナッツミルク粥もそうですが、シチューやクリーム煮、カルボナーラなど、牛乳を使うお料理はだいたい植物性ミルクに置き換えできちゃいます。途端にいつもと違う雰囲気のこなれたお料理に仕上がっておもしろいんですよね〜。


イメージ的には「ココナッツミルクをおかゆ!?ないわ〜…」と感じる方もいらっしゃるかもしれないのですが笑、ミルクの種類の差といいますか、牛乳粥のバリエーションのひとつ。

試してびっくりのおいしさがありますよ〜!


今日も長〜いレシピを読んでくださってありがとうございました。
明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!


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