見出し画像

梅おかか長芋粥のレシピ ( 秋の養生、滋養強壮、疲労回復に )

長芋のシャキシャキ食感がたのしめるおかゆを作りました!
梅干しの種と一緒に炊いたおかゆに、長芋の梅おかかの和え物をのせました。ひんやりとすっぱい和え物が、あつあつのおかゆを食べやすくしてくれます。

長芋(ながいも、やまといも、じねんじょ)の栄養価の高さは、中国では三薬(さんやく)と呼ばれ、薬として用いられてるほど。秋の空咳の原因となる肺の渇きを潤してくれる効果があるので秋の養生にぴったりの食材です。

また、梅の酸味のもとであるクエン酸には体内の乳酸の分解を早める働きがあります。身体の老廃物が蓄積しないように働きかけてくれるのだとか。だから「疲れた時には梅を」と言うんですね〜。

疲れを感じている日、元気が欲しい日、病み上がりで食欲があまりない時……さらっとおいしく食べやすいおかゆです。


疲れも吹き飛ぶ「梅おかか長芋粥」

画像1

生米からつくるので、炊いたご飯のストックがなくても大丈夫。じっくり火を入れるため、ふっくらおいしいおかゆになります。完成まで50分〜1時間ほどかかりますが、多くの時間は放置ができるのでそれほど手間はかかりません。

記事の後半では写真とともに詳しい作り方をご説明いたします!

【 材料 】(2人前)

 ▶︎ 生米     ・・・半合
 ▶︎ 水      ・・・700ml
 ▶︎ 和風だし   ・・・小さじ1
 ▶︎ 梅干し    ・・・2個
 ▶︎ 長芋     ・・・10cm
 ▶︎ かつお節   ・・・2g(小1袋)
 ▶︎ 醤油     ・・・小さじ1
 ▶︎ 塩      ・・・小さじ1/3
お好みで
 ▷ 青しそ

【 レシピ 】

①厚手の鍋によく研いだ米、水700ml、和風だしを入れる。

②鍋を中火にかける。このときフタはしない。
梅干しをペースト状にする。梅干しの種だけ鍋に入れる。
長芋を短冊切りにして、梅、かつお節、醤油とあえておく。

③鍋に白い泡がふつふつと立ったら、
鍋底から米粒をはがすようにおたまでゆっくりまぜる。
弱火に30分かける。

④梅干しの種を取り出し、塩で味をととのえる。
鍋全体をゆっくりとまぜたら、火を止める。
フタをして10分蒸らす。
長芋のあえもの、青しそとともに器に盛りつけたら完成!

【 つくりかた (写真つき)】

ここからは写真とともに詳しい作り方を解説いたします!

①準備

レシピ01

水がにごらなくなるまで、お米(半合)をていねいに研ぎます
焦げ付きにくい厚手のお鍋に、生米、水700ml、和風だし(小さじ1)を入れます

お鍋はもちろん土鍋でもOKです!大きめのお鍋の方が吹きこぼれにくいので、十分な大きさのある土鍋をご用意ください。また、雪平鍋など薄手のものはどうしても焦げ付きやすくなるので、全体的に火加減を弱めにしてください。

②中火

レシピ02

用意ができたら、お鍋を中火にかけます。このときフタはしません。
中火は、炎の先端がちょうど鍋底につくくらいの強さです。

お鍋の様子を横目でみながら、おかゆの上にのせる長芋の和え物を作っていきます。

梅干し2個を包丁で叩き、ペースト状にします。梅干しの種だけお鍋の中に入れます
梅干しの種には旨味がたっぷり含まれています。( "梅干しの種スープ"はわたしの大好物のひとつです!)そんな梅の種とお米をコトコト煮込むことで、梅の香りがほんのりおかゆにうつり、味に奥行きを出してくれます。

長芋を短冊切り(1cm × 1cm × 4〜5cm)にして、ペーストにした梅肉、かつお節(2g)、醤油(小さじ1)と和えます
和え物の材料を袋の中に入れて、袋の上からモミモミすると簡単です。破れにくい清潔な袋を使ってください◎おかゆができるまで冷蔵庫で冷やしておくと、さらにシャキッとおいしくなります。

③弱火

レシピ03

表面の白い泡がポコポコとし始めたら、おたまで混ぜます
鍋底に米粒が張りついているので、おたまではがすようにそ〜っとていねいに混ぜます。

お鍋にお箸をはさんで、そのまま30分間弱火にかけます

写真のようにお箸をはさんでおけば吹きこぼれることはないので、目を離して大丈夫です。忘れないようにタイマーをセットしておきましょう。

④仕上

レシピ04

30分弱火にかけたら、梅干しの種を取り出します
お塩(小さじ1/4〜1/3)を入れて味を整えたら、全体を混ぜて、火を止めます
全体の水分が均一になるようにゆっくり混ぜます。

さらに10分間、フタをして蒸らします
すでに食べられる状態ではありますが、しっかり蒸らし時間を確保することで、よりふっくらとしたおかゆに仕上がります。

蒸らしが完了したら、作っておいた長芋の和え物、青しそとともに盛りつけて完成です

う〜ん、いい香り!やっぱり和の香りは落ち着きますね〜。たっぷり入れたかつお節の出汁効果もすごい。旨味がたっぷりです。

ふっくらあつあつのおかゆに、ひんやりとしたすっぱい和え物がのるので、とっても食べやすいです!梅の風味と長芋のネバシャキ感に食欲がそそられて、ぱくぱく食べちゃいます。

おいしすぎて、二倍量で作ればよかったな〜と思うほどでした。

長芋おかゆシリーズのご紹介

とろとろ、ねばねば、ほっこり、シャキシャキ……長芋は調理方法によって、とても同じ食材とは思えないほどの変わりよう。不思議ですね〜。

今回は長芋のシャキシャキ感を活かすおかゆをつくりましたが、ほかの食感を生かしたおかゆもと〜〜〜ってもおいしかったのでご紹介します!

こちらは、長芋のネバネバ・とろとろ食感がたのしめる「とろろ粥」。おかゆの中にもとろろを混ぜ込むため、ボリューム感があるのも魅力です。

卵黄、青のりなどがあると、よりおいしく仕上がります。とろ〜っと絡む卵黄と、皮ごとすりおろした濃厚なとろろの風味がおいしすぎて……お皿をなめたくなるおいしさです。


もう一つは、長芋のほくほくの食感が楽しめる「桜えびと長芋のお粥」。だしの素類を使わないでも、桜えびの旨味が全体に広がって、あまりのおいしさにびっくりします。

ほくほくとした長芋で、体がじんわ〜り温まる感じです。ぜひ薄味で作ってみてください。自然な甘みに幸せな気持ちになれるおかゆです。

画像6

長芋は本当に魅力的なお野菜ですね。

すっかり長芋の魅力にはまりこんでしましました〜…
こんなアレンジもいいかも!この料理のこういう作り方をおかゆでもやってみたら面白いんじゃない?などなど、おもしろいアイディアがあったらぜひ教えてください!

まだまだおかゆ道は続きます…!

明日もおいしいおかゆを作ります。ごちそうさまでした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?