見出し画像

海外移住の進め方。学校、家、引っ越しなど。【鎌倉から米ポートランドに移住しました②】

3部作の第2回目は、実際の移住活動の話です。約2年におよぶ移住活動になりますが、要点だけ(話せる範囲で)お伝えしていきます。この移住活動については、移住する国や家族の形態、置かれている仕事の状況によって汎用性がない話も多いのですが、可能な範囲で公開します。

前回の記事はこちら


順に書いていきますが、まずは予備情報。

【我が家の置かれていた状況】

・子ども2人と夫婦の4人家族(子どもは移住時に2歳と5歳)

・日本国内は賃貸住まい

・会社を所有+経営層で企業に参画

【家族内の役割分担】

我が家は国外の移住先の事務手続きは夫が主担当。国内の退く手続きは私が主担当としました。その理由は言語。英語のコミュニケーションは夫のほうが長けていたので、そういう役割分担になっています。ゆえに移住先との事務手続き詳細はここでは割愛していきますので悪しからず!

移住でいちばん大事なビザ取得のこと

駐在という選択はないため、自力でのビザ取得が必要です。子どもの就学や医療を考えると長期間滞在できて収入を得ることができるビザが必要です。ビザで悩んでいる人は多いと思うので、我が家のビザ取得の話の前に、私が調べた現時点での海外移住のためのビザ情報を少し添えておきます。

職業によって取得しやすいさは異なるものの、日本人、フリーランス(あるいは自営)という事を考慮すると、オランダ、ドイツが候補になりました。

オランダでは日蘭通商条約により日本人は起業がしやすく、起業と同時に滞在できるビザが取得できると言われています。

ドイツではフリーランサー用のビザがあり、書類の準備は大変ではありますが(仕事の証明に現地の法人から一筆もらったほうがいいとか)わりと取得しやすい方と言われています。年数は1年から数年とマチマチではあり、仕事も申請したものに制限されるようです。

制度は年々変わるので、本気で検討される方は専門家に相談してくださいね!

我が家のビザ取得は「ダイバーシティビザ」と呼ばれる、アメリカの移民政策により生まれた、全世界からロッタリーにより選別されるビザの面接権を夫が取得したことから始まりました。

面接権、と書いたのは、このビザのロッタリーに当選しても決してそれでビザがもらえるわけではないからです。面接権を獲得し、その順番(振られた番号)の面接がまわってくるまでは1年前後。健康診断、予防注射、アメリカ大使館での面接などを経て、ビザ取得ができます(こちらも年々制度が変わっているようなのでこれ以上は割愛。興味あるひとはしっかり調べてください!)。

子育て家族には気になる、小学校や保育園のこと

ビザを取得して次に考えたのが学校のこと。我が家は2歳と5歳の子どもがいます(米の新年度9月時点)。2歳の子は、いわゆる「プレスクール」という幼稚園にいけるには1年足りません。5歳の子は、アメリカでは年長から義務教育がスタートするので、小学校(elementaly school)に附属するkindergarten というところに1年通うことになります。

PublicかPrivateか(日本人学校か)という話になるのですが、我が家はPublicSchoolを探しました。ちなみにアメリカにはチャータースクールという特化型の認可小学校もあります。子どもが好きなことを見つけたらその選択もあるでしょう。ポートランドのPublicSchoolは日本の公立小学校に比べると学校ごとにだいぶ教育方針、カリキュラムが異なるります。そのなかで長男に合いそうな学校を見つけたこともあり、そのPublicShoolを第一希望に決めました(その学校があったことがポートランドに決めたひとつの理由にもなっています)。

日本からエントリーをして枠を確保し現地に入ってから書類を提出し完了しています。ただし、この方法はどこの学校にでも通用することではないとは思います。

保育園についてはやはりどの国もWaitingListが存在するようで、1月時点でWaitingListに名前だけ入れておきました。そうしたところ移住直前の7月に空いたよ、9月から入れるけど面談に来ませんか?と連絡がありました。当時は家族全員日本にいたので、オンライン電話で話をして、園内を見せてもらいました。園長先生や先生の顔、雰囲気も確認して、納得してエントリー。小学校と同じく、現地に行ってから書類提出&オリエンテーションということで枠の確保は完了しました。

と、淡々と綴ってはみましたが、正直どうなることやら〜、とりわけ保育園は決められた決めようぐらいの気持ちで、とりあえずできることを日本でやったら、うまいこと決まった。という感じです。

住まいのこと。まずは賃貸です。

「子どもがいる場合には家だけは決めていけ!」とドイツに移住した知り合いに言われていました。ネット(craigslist)で探して手続きを開始するという方法が一般的なようです。旦那様が先に渡米し契約と家のインフラを整え、あとから家族が行くという話もよく聞きます。

我が家は運よく、ポートランド在住の友人が帰国することになり、家(賃貸)をあけるというのでそのまま家具付きで契約をスライドしてもらうことができました。本当に感謝しかない。着いたその日からベットも生活環境がほぼそのまま整っていることが想定できたので、家族全員でえいや!と渡米し、鍵をもらって入居しました。あまり参考になりませんね・・・。

米国では避けられない医療と保険のこと。

米国で気になるのが医療のこと。日本のような社会保障(健康保険)がないので個々人で保険に加入する必要があります。医療保険に加入していないと受診できなかったり、加入していても決まった医療機関じゃないと見てもらえなかったり、そして高かったり。保険だけで1家で10万円/月という金額も一般的です。

我が家は知人にエージェントを紹介してもらい、現地に入ってから加入手続きをしました。年度途中だと入れないことも多いようですが、移住は特例で日本で住民票(日本にいたことを証明するために)を入手し入国時に持参しています。

移住先での仕事のこと。

我が家は夫婦でそれぞれ法人を有しつつ、もうひとつ会社の経営層に参画していました。双方リモートワークで継続も可能であったため現地での仕事獲得については移住時点では留保としました。

リモートワークで仕事をする場合、時差については考慮したほうが賢明です。PSTの米国西海岸は13時間の時差(サマータイム時)のため日本の稼働時間とあまりかぶりません。欧州のほうが働きやすいと言われています。

また雇用されたまま住民票を移しリモートを選択する場合、所得税は住んでいる(勤務している)場所で納めることになります。住民税は翌年以降は日本では発生しません。が!取締役以上の雇用の場合、勤務地によらず会社を統轄しているとみなされるため、日本国内において所得税20.42%が課されるため、居住地にて免除申請が必要になります。どこに移住するかによっても異なるので各国専門の税理士に相談することをオススメします。

それぞれ有していた法人については1つにまとめることにしました。現在は代表が海外居住でも問題なく登記できます。

移住先に持っていく荷物のこと

移住において引っ越しのパターンは3種類に分別されそうです。

1.いっさい荷物を送らず、身ひとつで移住

飛行機に一緒に積めるだけ積む。航空会社によりますがひとり2個まで預け荷物にできます。子どもも1席あればひとりとカウントされるので4人なら8個まで!

2.船便で送る

到着まで2ヶ月ぐらいかかりますが必要最低限の衣類や身の回りのものは持っていってあとは大事なものだけは船便で送る方法です。

3.船便&航空便を使う

すぐ使わないものは船便で、すぐ使うものは航空便(1週間ぐらい?)という方法。

上から順にコスト高になっていきます。我が家はほとんどの家電家具は知人友人にもらってもらい、子どものおもちゃと絵本、着物などこちらで入手しづらい大事なものだけ船で送りました。

わりとよく聞かれる住民票のこと

よく聞かれるので。海外居住のため住民票を抜く手続きを役所でおこないます。フリーランスの場合には併せて国民健康保険を喪失します。年金については継続するか否かを選べます。会社に所属し数年後に帰国する意志がある場合には、加入を継続できるそうです。

移住は暮らしのリデザインのチャンス

ここまで項を分けて書いてきましたが、移住活動をしていく中で、結局のところ新しくトータルの生活設計をしていくのが移住活動、だと思います。移住(移す住まい)とは言いますが、暮らしはスライドしません。移りません。

その土地の文化、慣習に則って、家族の暮らしをリデザインすること。それが移住ではないかと。要らないものは捨てて、新しいものを取り入れて、その街に適した形にすること。

たとえば生活コスト。生活コストの内訳だって街によって変わります。米国は医療にかかる金額は高いです。その分オーガニックな食材はわりと安価に手に入る。医療費だけみれば「えっ!!!!!」と思いますが、その街に住むなら受け入れるしかないことで、それを踏まえて設計しなおす、そういう気持ちが大事だと今は感じています。

そして家族の時間。これを見直したくて移住する家庭は多いでしょう。日本は祝日は多いです。でも1日の労働時間は長い。こちらではkindergartenも保育園も、朝はパパの送り迎えが非常に多く、朝10時までは公園で遊ぶ男性の姿をとにかくよく見かけます(たいてい10時前に帰るからそれから仕事をしているのではないかと)。

このリデザインが移住の面白さであり、醍醐味、そう思います。

海外移住に興味のある方の少しでも参考になれば幸いです。

画像1

(夜19時でこの明るさ。8月は20時ぐらいまで明るく夜のお出掛けも楽しいところ)

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
Have a good day♡
43
鎌倉からポートランドに家族で移住。環境とサステナブルな暮らしとPR、移住。おかえり株式会社代表取締役&みずたまラボラトリー代表取締役。元カヤックLiving代表取締役。2018年「SMOUT」立ち上げ。2021年竹でつくったトイレットペーパーの定期便「BambooRoll」開始。