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1周年はいったい誰のもの?事業者ではなくユーザー起点で1周年を考えたい。

10数年の間Web業界にいて、複数の事業立ち上げとサービス運営に関わってきた。節目ごとにやってくる「○周年」や「〇〇記念」。キャンペーンやインフォグラフィックの公開や、感謝祭的なノベルティ配布や、手を変え品を変えながら携わってきたように記憶する。

が、そのたびにあったどこか違和感。誰得なんだろうと。これはいったい誰のための祭りで、誰のためのものなんだろうかと。

いま私はサブスクリプション、つまり「定期便」という形で竹のトイレットペーパーをお届けする事業を展開している。定期便という継続する前提のサービスに関わってやっと、ひとつの解を見つけられた気がする。本当に「遅ればせながら」「いまごろ」である(ごめんなさい)。

○周年の起点は、サービスを運営する私たち運営者ではなく、利用をはじめたユーザーの方、お客様(ここでは以降、ユーザーと称させてください)が使い始めた日を起点として数えられるべきものなのではないか。

これまでも○周年には新しいまだ見ぬユーザーではなく、今いるユーザーに感謝をしたいと思ってきた。でも、そのユーザーにとって、私たち事業者の1周年はあまり関係がない(一緒にそれを祝ってくれようと思ってくれるユーザーがいるのはハッピーなことではあるが)。ユーザー自身が1年継続してくれたなら、それは感謝を受けてしかるべき日となると思う。もし何か大きな決意のもと、それを始めていたら、それはユーザー自身は祝うべき日となるだろう。

Happy 1st Anniversaryは
Happy Our 1st Anniversaryではなく
Happy Your 1st Anniversaryであるべきだ。

いまやっているBambooRollをはじめてお届けしたのは2021年のゴールデンウィークだった。そこから1年、つまり、1年継続してくれたお客さまが現れた。生まれたばかりのベンチャーが、少し生活を変えるきっかけになれば、継続することで皆さんの暮らしが変わればいいな、とはじめたサービスを1年続けてくれた。

本当にありがとう、と思う。
お客さまの元にはじめてトイレットペーパーが届いたであろう日に、あなたのトイレにちょっとの変化があってから1年経ちましたよ。ありがとう、とのメッセージを送った。

ユーザーひとりひとりが迎える1周年の日は、当然違う。それぞれのユーザーが1年を迎える日に、できることなら、ひとりひとりにありがとうと言ってまわりたい。

ここからの1年は、365日毎日、お客さまの誰かに1周年がやってくる。ひとりひとりの1周年に感謝しながら、ここからの1年は過ごしたいと思う。

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