見出し画像

『家庭保育しながらリモートワーク生活』からの卒業〜働く母の家庭保育ハック〜

日本だけではなく世界各国で猛威を奮っているデルタ株。アメリカ西海岸も例外ではない。が、ワクチン接種率の高いポートランドでは増えてはいるものの、1年半ぶりに9月から、公立小学校がフルタイムで再開をした。我が家は小学校2年生と4歳児なので、9月1日から長男は登校をはじめ、先週から次男は1年半ぶりに保育園に復帰した。

正直コロナと健康への不安はつきない。でも前進をした。

コロナと家庭保育とリモートワーク が働く女性に及ぼす影響

この1年半、私は家庭保育をしながら、日本とリモートワーク(在宅)のワーママだった。家庭保育と在宅ワークの両立。これは本当に大変だ。以前日経womanで紹介したマッキンゼー・アンド・カンパニーとリーン・インの共同調査の結果。

またここでも紹介している。

上のnoteより再掲しておく(2020年時点の統計)。

-パンデミックの中心だった3〜4月の論文の筆頭者に女性がある確率は前年良り19%減った
-休校中に子供をみる責任が「私のみ」と答えた女性は30%に対して、男性は10%に止まる
-Nature Human Behaviorによるとパンデミック後、研究に費やす時間は男性より女性の方が5%少なくなった

調査でもコロナ感染拡大により女性のキャリアの後退は明らかになっている。そして実際、私にとってのこの1年半は、今振り返ると、産後の1年より辛かったかもしれないとすら思う。

家庭保育と在宅ワーク。毎日数時間おきにやってくるごはん(料理)の時間。「遊んで」「誰も遊んでくれない」「何やったらいい?」の止まらぬコール。朝起きたら「お母さん」。ニュースやメールをチェックしたくても「お母さん」。トイレに入っていても「お母さん」。何度、トイレに駆け込み、便座に座りながら、メールやslackを返信したことか。まあ言うなら、学童のない(塾や習い事で預けることもない)夏休みが1年半続いた感じだ(時たまオンライン授業がある)。無条件に求めてくれる、私に愛情を持ってくる子供たちは可愛いのは間違いない。愛おしすぎる。でも「お母さん」もひとりの人であり、個人というものがあるのだ。

その間に、私は起業をした。ちょうど折り返し地点ぐらいの昨年12月に。さらに事業を始めている。環境というテーマだったから早い方がいいだろうと判断した。自分で自分の首を絞めたのも事実だ(苦笑)。

いかにして在宅ワーク&家庭保育を受け止めるか?

最近、在宅ワーク&家庭保育について嘆いているママがいて、私の1年前だ!と思い、どうやってこの1年半を過ごしたか、どこかの誰かがちょっとでも参考になるなら、と思い書くことにした。

実はこのnoteは最初タイトルに「乗り切った」と入れていたけど、まったく乗り切っていないからとても書けない、と思い修正した経緯がある。受け止められてもいないかもしれない(笑)

ちなみに、コロナである以上、見知らぬシッター(多くの家庭を見ているような)を家に入れることは難しいと、我が家はもちろん、アメリカでは考える人が多い前提がある。そして海外という環境において頼れる祖父母はいない環境においての話としてまとめている。

原則は時差をつくる

コロナの前、今振り返れば、米国西海岸と日本とのリモートワークは慢性睡眠不足になるぐらい容易ではなかった。が、この1年半は時差に救われたのも事実だ。育児のゴールデンタイムは朝8時から夜の20時。そして基本的に仕事のゴールデンタイムも同時刻にある。これがネックとなるわけで、何がなんでも時差を創出することを考えるべきだ。朝に寄せるか、夜に寄せるか、分けるかの3択だろう。会社の理解と、業務の種類によるが、3時間でも、できれば4時間ずらせるとうんと楽になる。我が家はもともと夫が朝に強いのもあって、夫は朝4時起きて仕事をしていた。私は夜20時から夜中の3時ごろまでがコアタイムだった。ここまで両極端ではなくても、とりあえず家庭保育しながらリモートワークでは、少しでも育児とビジネスタイムの時差をつくることは、絶対条件だ。

週1回フル集中デイを確保

私は週に1日だけ、夫が助けてくれて、育児を任せて、普通の昼のコアタイムに仕事をする日をつくっていた。夜に仕事をするよりも捗るのは間違いなく、ここはMTGを入れず、思考と企画の時間とした。これがもしなければ、起業も事業も生まれなかったと思うぐらいに重宝した。朝から昼の頭が冴えている時間に、15分以上、思考が途絶えることなくひとり集中できる時間。15分?と思うでしょう。15分が本当に貴重なのだ。

仕事の話を子供たちと共有

仕事は仕事、家庭は家庭ではもう済まなくなる。お母さんはこういう仕事をしていて、今何を考えていて、ということを4歳や7歳でも話しておくことで共通の話題が生まれた。私は「トイレットペーパ屋さん」を始めたので、身近な日用品だったことにも助けられて、だいぶ子供たちもこの事業を楽しんでくれた。いかに、自分の仕事が大事なのかをプレゼンしていた。

家事と育児、完璧を求めない

これが最後。どこまで諦めるかが重要だ。トイレやバスの掃除の回数は激減した。掃除機をかける回数も減った。1日中家で遊んでいるわけだから常時おもちゃはどこかの部屋で散らかっている。

時たま、キーッとなるが、もう諦めるしかない。

これまでと同じようには無理だ。仕事も一部そうかもしれないけど。これは自戒の念もあり最後に添えることにした。

ーーーー

次男が保育園に通い始めて、やっと笑顔で行ってくれるようになった今日だから書いてみようと思えたテーマ。

どこかの誰かの参考になりますように。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?