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ポートランド移住と暮らしの話

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海外移住は小学生1年生の「はじめてのおつかい」だ。大変だったことを振り返る。

今年の夏で、ポートランドに家族で移り住んでから3年になる。
その2019年の夏から半年でコロナがやってきた我が家。
移住後にやーっと暮らしが落ち着いてきた。ライフラインができてきたぞ。と思った矢先に、COVID-19のステイホーム生活で街に出られなくなり、オンライン学習と共に家庭保育が始まり、さらにはBLACK LIVES MATTERのプロテストが盛り上がり、大統領選があり、落ち着いたと思ったら

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月曜日は「植物性の食事」をする日。家族で取り組みはじめて気づいたいくつかのこと。

月曜日は「植物性の食事」をする日。家族で取り組みはじめて気づいたいくつかのこと。

ポートランドで暮らすようになって、多様な食の好みに触れる機会が増えた。レストランのメニューの中には必ずと言っていいほどヴィーガンのメニューがあるし、友人知人にベジタリアンの人もいる。公立小学校のランチメニューにもヴィーガンマークがついているものがある。畜産がもたらす環境への影響のこともあり、植物性の食事には興味があった。

が、個人的には育ち盛りでいろいろな味に興味がある子どもたちには好きに食べて

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『家庭保育しながらリモートワーク生活』からの卒業〜働く母の家庭保育ハック〜

『家庭保育しながらリモートワーク生活』からの卒業〜働く母の家庭保育ハック〜

日本だけではなく世界各国で猛威を奮っているデルタ株。アメリカ西海岸も例外ではない。が、ワクチン接種率の高いポートランドでは増えてはいるものの、1年半ぶりに9月から、公立小学校がフルタイムで再開をした。我が家は小学校2年生と4歳児なので、9月1日から長男は登校をはじめ、先週から次男は1年半ぶりに保育園に復帰した。

正直コロナと健康への不安はつきない。でも前進をした。

コロナと家庭保育とリモートワ

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住居は箱ではなく、人間関係のHUB。移住と住まいの選び方。

住居は箱ではなく、人間関係のHUB。移住と住まいの選び方。

2019年に鎌倉からポートランドに引っ越したのを始まりとして、2020年、2021年と毎年夏に引っ越しをしている。理由は毎回異なれど、3年連続で3回引っ越しをするのは、決して引っ越し好きではない私にとっては、なかなか難儀だ。

学区や仕事を優先して引っ越しをする時、もっとも大事な要件は何はさておき間取りではないか。家族のライフステージに合わせた最適な住居空間をいかにつくるかが引っ越しの家族会議のテ

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ゴミがゴミでなくなった日。ゴミのなかに資源と宝物がある。

ゴミがゴミでなくなった日。ゴミのなかに資源と宝物がある。

コンポストを始めた友人が言った「生ゴミが宝物に見える」と言った言葉が忘れられない。ここ最近、なぜか「ゴミ」に関わる出来事や会が頻発したこともあり、「ゴミ」にまつわるエピソード(&ゴミにまつわるサービスメモ)を書くことにした。

ポートランドでゴミの定義と言葉の使い方を再考した日本にいた頃、私がゴミと呼んでいたものは、いろいろある。燃えるゴミ、燃えないゴミ、プラスチックゴミ、資源ゴミ・・・。日本では

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エシカル とオムツ。ポートランドで出会った布おむつリユースの話。

エシカル とオムツ。ポートランドで出会った布おむつリユースの話。

今日のMTGで廃棄物における、おむつの廃棄料の占める割合の話になった。環境省によると、2015年度時点で、一般廃棄物に占める紙おむつの割合は4.7~5.1%。2030年度には、一般廃棄物に占める紙おむつの割合は7.1~7.8%まであがるという(※1)。

ああ、そうだった。忘れてた。

ポートランドに移住して間もなく2年となるが、当時は息子はまだ2歳でオムツの頃だった。その頃、あれま!と驚いたオム

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移住後にはゴールデンタイムが存在する。その生かし方を考えてみた。

移住後にはゴールデンタイムが存在する。その生かし方を考えてみた。

私が米国ポートランド に移住をして今年の夏で2年になる。

暮らしのフィールドを大きく変化させたとき、新たに住む場所は目にするものすべてが新鮮でキラキラと輝くか、あるいは対局の認知として異物として違和感を覚えるかどちらかだ。

匂い、色彩、鳥のさえずりやサイレンなど街の音、風の肌触りなど五感で捉えるすべてのものが変わる場所に、移住したときにゴールデンタイムが生まれる。自分の感性が全開となり、目にす

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オレゴンが燃えている。街は煙に覆われた。そして、今日からできること。

オレゴンが燃えている。街は煙に覆われた。そして、今日からできること。

ちょうど1週間前の9月7日。夕方外に出ると、強風と共に煙たさを感じた。ニュースを確認すると、ポートランドのすぐそばの山が燃えていた。

数日の間に強風で山の至るところに燃え広がり、山の近隣の街々(ポートランドから車で30分足らず)には避難勧告が出た。息子の小学校の先生たちもそのエリアに住んでいる。燃え始めた一報のあった翌日から先生は停電の中オンライン授業をしていた。それから1週間経ってもなお、私が

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ポートランドに移住して1年。私の暮らしから消えたもの。変化したこと。

ポートランドに移住して1年。私の暮らしから消えたもの。変化したこと。

米国ポートランドに家族で移住をしてから1年が経った。暮らしと考え方が確実に変化した1年だった。ここで一度、私の暮らしの中から消えたもの、変化したことを棚卸ししておきたい。

暮らしの中でプラスチックに出会うことが減った。部屋の中に残ったものが目立つぐらいまでには。プラスチックにまつわる変化については、以前こちらのnoteにまとめたので詳細は割愛する。

1年経ったいま、家の中を見渡して見るとやはり

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移住、COVID-19、プロテスト。私が海外で暮らしたかった理由をやっと言葉にできた。

移住、COVID-19、プロテスト。私が海外で暮らしたかった理由をやっと言葉にできた。

先日、日経ARIAでポートランドの移住の話やリモート経営となった経緯を書かせていただいた。

このコラムを書いたとき「なぜポートランドに移住したんだっけ?」と自分に問うた。いやこのときに限らず、何度も問い答えてきた。つい最近までの私は「家族で海外で暮らしてみたい」という言葉しか持ち合わせてはいなかった。

だって暮らしたことがなかったのだから。移住した先に何が待っているか、何が得られるか、何が家族

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移住とコロナが手放していた子育てを、自分の手の中に戻してくれた。

移住とコロナが手放していた子育てを、自分の手の中に戻してくれた。

毎日子どもたちが1日中家にいる。ずっと休校なのだから当たり前だ。

保育園も休園中だから、我が家には3歳と6歳の男の子が毎日いる。あと1ヶ月もすれば夏休みが始まるから8月末まで。3歳児が通う保育園には今週、退園の希望を出した。

1年前、私が鎌倉に住んでいた時、まさかこんな日が来るとは想像しただろうか。朝8時から18時まで子どもたちは保育園に通い、私は朝9時から17時まで仕事をしていた。平日は毎日

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外出自粛中、家の中の生活を充実させるために私が実践した7つの方法

外出自粛中、家の中の生活を充実させるために私が実践した7つの方法

私が住むポートランドが、外出自粛期間に突入してから3週間が経とうとしている。

不慣れなことも多く慣れるのに必死な1週目、慣れてきて非日常を少し良いと思える2週目、そして2週目後半から飽きが来て、イライラが募り始める。3週目、これが日常になると腹を括る。この日常をどう過ごすべきか非常時対策としてではなく中長期対策を立て始める。我が家は今ココだ。

知事令(ポートランドはオレゴン州の知事からの知事令

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ポートランドで出会うことになったコロナがある日常。

ポートランドで出会うことになったコロナがある日常。

我が家が日本からポートランド に移住をしたのは、2019年の8月。そのときにまさか国境が閉鎖されるような状況がやってくるとは思いもしなかった。

ポートランド で今経験していること、今この時の想いを忘れないように綴っておく。海外で暮らすことのリスクや現実も少し触れることになるだろう。

はじまりは日本への帰国の中止だった3月7日のポートランドー成田便を予約をしていた。仕事のため家族は残してひとり、

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ママ視点で書く、移住してみて気づいた日本のここが素晴らしい!

ママ視点で書く、移住してみて気づいた日本のここが素晴らしい!

先日、米国ポートランドに移住して気づいた日本にこれがあったらもっと暮らしが豊かにハッピーになるかもしれないと思ったものを紹介しました。

物事には両面があるもので、どちらか一方だけが完全勝利ということは少ないと思っています。とりわけ暮らしにおいては一人ひとりの価値観も異なり、ライフステージやタイミングによって良い悪い(好む好まない)は変化するもの。ゆえに両方の暮らしを体験してどちらかだけを称賛する

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