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【はらっぱとそらプロジェクト】概要(2020/10/10プレゼン内容)

昨年2019年秋から動いてきた【不登校×不登校つながる派遣プロジェクト(仮)】の名称を【はらっぱとそらプロジェクト】@千葉松戸と改めました。

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この度、サポセン(まつど市民活動サポートセンター)でプレゼンする機会があり、このプロジェクトについてざっくりと説明してきました。内容をこちらにも載せておこうと思います。

プレゼンは、サポセンの夏から秋の連続講座「まちづくりキーパーソン養成講座」の受講生報告会&実践家との交流会の中で行われました。

<プレゼン内容>

①タイトル

「危機的状況にある子どもたちの自信の回復のために」よろしくお願いします!

②自己紹介

麓 加誉子(ふもと かよこ)と申します。本業はフリーライターです。不登校の10代3人の母もしております。

下の3つは私が現在関わっている主な団体で、真ん中の「まつど*あそびラボ」は我が家の不登校の中学生の娘とその友人と立ち上げました。「10代の居場所づくり」の活動をしています。

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③人生のテーマ

私の人生のテーマはこれです。小さい頃から誰かが笑ってくれるのがとても嬉しくて、もっと笑ってくれないかな、もっとしあわせになってくれないかな、そのために自分はなにができるかなといつもずっと考えて生きてきました。

④600人

これは松戸市内の小中学校の不登校生のおよその数です。文科省の基準の数なので「年間30日以上休んだ子」の数です。ここにイレギュラーな登校、例えば保健室登校や給食だけ、放課後の5分間だけといった登校をしている子は含まれていません。

支援団体や支援者の実感では、文科省の3~4倍の数の不登校生がいるとのことです。

⑤実際の人数

だから、松戸市内にはこのくらいの数の不登校生がいると考えられます。

この数にはさらに問題があります。高校生年代の不登校生の数が入っていないのです。

文科省の全国統計では数は出ていますが、そもそも高校進学をあきらめた不登校生の数や、高校で不登校を原因に中退した後の子どもたちの数は把握できません。

松戸市の教育委員会に問い合わせた時も、小中学校の不登校生の数は教えてもらえましたが、高校生年代の数は把握していないとのことでした。数が把握されていないということは、サポートがないということ。高校生年代のセーフティネットの弱さともろさがよくわかるかと思います。

松戸市の小学校、中学校、高校の全ての不登校生は、もしかしたら4000∼5000人くらいいるのかもしれません。

⑥特別じゃない

不登校は特別なことではありません。

私の身近な例では、何でもできる頑張り屋の子どもが頑張りすぎて限界を超え、起き上がれなくなったケースや、気遣いに長けた子が気遣いに疲れ果てて登校できなくなったケース、思春期特有の自律神経の病気で朝起きられなくなり、登校が不可能になってしまったケースなどがあります。

文科省も「不登校を問題行動と捉えてはならない」と通達を出しています。

⑦自信が危機的

それでも、不登校の子どもたちの自信の状態は危機的です。

「みんなができることが自分にはできない」その事実だけでも、子どもたちの自信は恒常的、決定的に削られていきます。砂山が崩れるように削られて、命の危機があるレベルだと、おとなたちは認識すべきです。

⑧目指すこと

私が目指すのは、不登校の子どもたちにフォーカスしつつ、困難を感じているすべての子どもたちの自信を回復することです。

⑨プロジェクトサムネ

そのために、「はらっぱとそらプロジェクト」を立ち上げました。昨年12月のみらい会議でプレゼンした「不登校×不登校つながる派遣プロジェクト(仮)」の名前を変更し、整理しました。

このプロジェクトは3つの企画からなっています。

⑩交流⑴

1つ目が「不登校生派遣交流プロジェクト<はらっぱとそら>」です。

不登校の子どもたちはこんな段階を踏んでだんだん元気になっていくように思います。揺り戻しがあり、行ったり来たりしながら元気になります。

後半の「充電期」「リハビリ期」「安定期」をプロジェクトでサポートしたいと考えています。

⑪交流⑵

具体的には、不登校の子同士が好きなことや得意なことでつながって遊びに行こう!という企画です。

好きなことは、例えばマイクラだとか、スマブラだとか、あつ森だとかの好きなゲームが同じ子がつながって、外出できる子が外出の難しい子の家へ遊びに行きます。

自分にはつながってくれるひとがいる、遊びに来てくれるひとがいる、ということが子どもたちの根源的な自信を生みます。また、家庭に他人の風が入ること、生活の選択肢が増えることは、不登校生の保護者の心の安定にもつながります。

⑫はらっぱ

2つ目がオンラインフリースペース<はらっぱ>。市内全ての子どもたちがつながれるオンラインコミュニティです。

学校に行っている子も行っていない子も病気療養などいろいろな理由で外出が難しい子も、いつでも好きな時に好きなだけつながれる場を作ります。子どもたちのやりたいことや得意なことを応援する場にしたいです。

⑬お仕事

3つ目がお仕事コミュニティ<ぼくらのそら>。子どもたちの得意なことと、地域のひとの「やってほしい」をつなぐ企画です。

ここに書いてある子どもたちの得意なことの中で、私がまだ出会えていないのは「写真が上手に撮れる子」だけで、他のスキルの子とは出会えています。今いろいろ小さな依頼を出しているところです。

子どもたちの得意なことを正当に評価することで、子どもたちの自信と達成感を応援したいと考えています。

⑭共通の目標

3つの企画に共通の目標は「困難を感じている子どもたちの自信を回復する」ということです。子どもたちが感じている困難を、おとながジャッジしない、ということも大切なことだと考えています。

⑮子どもと親へ

この「はらっぱとそらプロジェクト」を広げていくにあたり、もっとたくさんの方とつながりたいと思っています。

まず、子どもさんと保護者の方へ。ご興味持っていただけたら、お気軽にご連絡ください!あなたの好きなこと、できること、得意なことを聞かせてください。なにができるか、一緒に考えていきましょう。

⑯つながりたい

当事者でない方も、ご興味持っていただけたらお気軽にご連絡ください!子どもたちの選択肢を広げたいとか、不登校の子どもたちが気になるという方は、一緒に具体的なサポートやケアを考えていきましょう。

コミュニティ運営の経験者やクリエイティブ系の仕事に詳しい方は、ご助言頂けると嬉しいです!よろしくお願いします!

⑰お礼

ありがとうございました!!

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