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性に関すること

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ジェンダーやmetooについて書いています。
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記事一覧

私はあなたを殺したいと思ってしまう。

10年前、よく短歌を作っていた頃、こんな歌を作ったことがある。 時として殺したくなる肉体を…

双極性障害の私が「ピル最高!」と叫ぶ理由

ハヤカワ五味さんが今日からピルの服用を開始したとのこと。 そして続けてこんなツイートも。…

見て!触って!学ぶ!「生理カップ」イベントレポート~後編

インテグロ株式会社が主催する「大人の月経講座&はじめての生理カップワークショップ」レポー…

見て!触って!学ぶ!「生理カップ」イベントレポート~前編

「生理カップ」を知っていますか? 生理用ナプキン、タンポン、に次いで「第三の生理用品」と…

よくある「遊び」??男の子の「ズボンおろし」について考える。

目次 ・我が家で起こったこと ・私は手紙を書いた ・受け取った学校の対応は早かった。でも… …

性暴力をめぐる社会の中の「境界」を、私たちは越えられるのか?~希望のキーワードは…

普段何気なく話す身近なひととの間にも、思いがけない立場の違いや経験の違いを見て「境界」を…

子どもを取り巻く性暴力の現状と希望。小川たまかさんの講演(2018/10/20)から

私には中学生と小学生の子どもが3人います。子どもたちがここまで大きくなるまでに、いったい何件の不審者情報、性犯罪が近隣であったのか、もはや数え切れません。 「何事も経験」なんて聞くけれど、人生で一度たりとも経験しなくてよいもののひとつに性暴力は入る。子どもたちが何事もなく今日も帰ってきますように。 子どもたちをめぐる性暴力は留まるところを知らないように見えますが、現状の数値はどうなのか?海外の現状はどうなのか?よくなる希望はあるのか?知らないことはたくさん。 性暴力の取

アニメにおける性暴力の描写。そこに被害者や経験者への想像力はあるか?

アニメは創作世界。表現の自由も描写を選ぶ自由もある。その場面を描かねば、伝えたいことが伝…

怒りは抑圧からの解放 斉藤章佳著「男が痴漢になる理由」

読みながら思ったこと、読み終わって思ったことは同じで、何よりも <私も怒って(いかって)…

その性体験に「同意」はあるか

ここ数年、小説など文学的なものや情緒的なものを読めなくなっていたし、ドラマやアニメを観る…

セックスの話を食卓にのせたい

これは、母としての私の、いくつかある子育ての目標のひとつ。子どもたちが毎年のように3人生…

男性が忘れていること、いや、覚えていること

先日、図書館で仕事をしていた時の話。 ノートパソコンなどを持ち込める電子機器席は比較的空…

妻と夫の#metoo

セクハラ問題がニュースになるたびに、レイプ事件がニュースになるたびに、痴漢がニュースにな…

「おまえ、もう処女じゃないな」と街角で叫ばれた夕方

そのひとは、なんて丁寧な言い方をしなくてもいいだろう。そいつは、夕闇迫る街角で、すれ違いに挨拶をした私を見送り、わざわざ振り返って離れた私に、大声で、低いくせによく通る大声でこう叫んだのだ。 「あ!おまえ、もう処女じゃないな?セックスしたな??」と。 大学近くの学生街の一角。元気な学生たちと、夕方の買い物客の人ごみの中、その声ははっきりと響き渡って、私は硬直した。 あの時私の横にあった銀行の自動ドアの見え方まで覚えている。夕闇が広がっていく街の、一瞬の光を覚えている。