インコを連れて長距離を移動する決断と、持っていてよかったもの
鳥と一緒に暮らしている方で、実家が遠く離れている方は、お盆やお正月に帰省するときに、鳥をどこに預けようかと迷われることでしょう。
我が家のセキセイインコは1歳2カ月、ウロコインコは8カ月。
今までの帰省は、近くに住んでいる長男や次男に鳥の世話をお願いしていたのですが、今回は長男も次男も帰省することになりました。
私が今住んでいる場所は佐賀県で、実家は徳島県です。
高速と瀬戸大橋を使って、車で6~7時間の距離。
そこで、「帰省している間、鳥たちはどうする?」となり、いろいろ考えたのですが、最終的には一緒に連れていくことになりました。
ネットで検索しても、鳥の長距離移動のことはあまり載っていませんよね。今後やむを得ず長距離を移動する方の参考になればと思い、今回のことを記録しました。
私が帰省する際、インコをどうするかの選択肢から連れて帰るまでの決断
連れて帰るための準備と予行演習
実際に連れて帰った感想と、持って行ってよかったもの
を紹介します。
鳥を連れての長距離移動をどうしようと考えている方の参考になれば幸いです。
選択肢とそのメリット・デメリット
できれば、鳥を連れての長距離移動は避けた方が無難です。
この記事を書く目的も、推奨するためではなく、どうしても連れて移動しなければいけない方への参考になればと思っています。
私もかなり悩みました。
小さな体にストレスがかかるのはできるだけ避けたい……
今回の帰省で私の選択肢は3つありました。
ペットホテル
ペットシッター
一緒に帰省
ペットホテルのメリットは、鳥が長距離移動しなくて済むこと。
デメリットは、金額面の負担と、知らない&私がいない環境で鳥がストレスになるかもしれないことです。
預けに行ったり、お迎えに行く手間もかかること。
そして万が一、同じ空間に病気の鳥がいたらその病気が感染する恐れもありますね。
ペットシッターのメリットは、鳥がいつもの空間にいられること。
デメリットは金額面の負担と、家族ではない人に家の鍵を渡すことです。
一緒に帰省するメリットは、私がそばにいられるということ。
デメリットは長距離の移動がどのくらい鳥のストレスになるのかが未知数なところです。
なぜ一緒に帰る決断をしたのか
ペットシッターさんにお願いすることは、夫が嫌がりました。
「知らない人に家の鍵を預けたくない」そうで、その気持ちもわかります。
すると、2択です。
ペットホテルか、一緒に連れていくか。
決め手になったのは今後のことを考えてでした。
離れて暮らしている両親は、今は元気ですが、高齢のためいつ何があるかわからない。
緊急に実家に帰らないといけなくなった時に、ペットホテルなどに預けている時間がないかもしれない。
今後そのようなことが起こる可能性があるため、それならば鳥たちが車での移動に慣れておいた方がいいかもしれない、と。
そのように考えて、連れて帰ることにしました。
連れて帰るための準備は
まず、鳥のケージを2つ購入し実家に送りました。
このケージは実家用にして、実家にずっと置いてもらいます。
そうすると、今後いつ帰省しても、ケージが実家にあります。
また、移動用のキャリーも購入しました。
SANKOのいっしょにおでかけウィズキャリーのMと、ミニマルランドのミニマルキャリーのSは持っています。
病院に行くくらいなら、ウィズキャリーのMをウロコインコに、ミニマルキャリーのSをセキセイインコにと思っていました。
しかし、長距離になると、もう少し広いほうがいいかもと思いました。
それに加えて、普段はケージにフンキリ網はつけていないのですが、長距離移動のキャリーだとウロコインコにはフンキリ網があった方が脚や尻尾が汚れません。
そのため、HOEIのハートフルキャリーを購入し、それにウロコインコを、いっしょにおでかけウィズキャリーにセキセイインコを入れることにしました。
そして、それぞれに合うバッグも購入しました。
予行演習で2時間のドライブ
鳥たちを連れていきなり長距離は怖かったので、往復2時間くらいのドライブを試しにしてみました。
実はセキセイインコの方は、去年家の周りを10分くらいのドライブならしたことがあります。
そのときには、くちばしをパクパクさせて緊張していました。
予行演習では、最初セキセイもウロコも、くちばしをパクパクして緊張していましたが、ドライブ終わりのころはセキセイは落ち着いた様子。
この予行演習をして、かなり不安だった気持ちが少し落ち着きました。
実際に連れて帰ってみて
そして、当日です。
キャリーをバッグに入れて、あまり景色が見えないようにしました。
温度計もそのバッグの中に入れて、暑すぎないよう・寒すぎないように気を遣います。
行きの車の中ではウロコはキャリーの端に張り付いていました。
セキセイは落ち着いた様子で、キャリーの止まり木に止まっています。
休憩のときには、アイスを食べる時にもらうプラスチックのスプーンでお水をあげました。
また、気分転換になるようにと、ぶどうをケージの外から2羽にあげました。
このぶどう作戦は水分補給にもなるし、甘いものを食べて元気も出るので良かったのではないかと思います。
キャリーの中に水は入れませんでしたが、シードは入れていました。
ただ、やはりドライブ中はあまりシードも食べられないようで、実家で体重をはかるとセキセイが2g、ウロコが3g減っていました。
帰りの移動の中では、ウロコも少し慣れたようです。
キャリーの中でシードを食べていたので、少し安心しました。
持って行ってよかったもの
今回、長距離移動であってよかったのは以下のモノたちです。
キャリーを入れるバッグ
スケール
温度計
プラスチックスプーン
ぶどう
お手拭き
キャリーを入れるバッグは必需品ですね。
キャリーをバッグに入れているため、目隠しの役割もしてくれます。
また、長距離移動をするときは特に健康管理に気を付けたいもの。そのため、体重をはかるスケールも持って行きました。
温度計は、キャリーの中が暑すぎたり、逆にエアコンで冷えすぎていないかチェックできます。
キャリーの中に水は入れないため、休憩中にプラスチックのスプーンをケージの間から差し込み、お水を飲ませました。
ぶどうのような、鳥たちが喜び水分補給になるものが何かあれば、移動が苦痛なだけの記憶にならなくて済むと思います。
そして、ぶどうなどを持っていくのならばお手拭きも必須。
私はハンドタオルを濡らして、それをビニールに入れて持っていきました。
長距離を移動してみて
行きの移動では2羽とも体重が減りました。
しかし帰りの移動では、体重は減らず、少し慣れたのかもしれません。
ウロコは車酔いする子がいると聞いていたので心配でしたが、我が家のウロコは大丈夫のようで、ほっとしました。
セキセイも、体が小さいので大丈夫かと思っていましたが、ウロコよりも最初から落ち着いていて安心しました。
とりあえず、今回一緒に帰ってみて、今後のこともあるので私は良かったと思っています。
しかし、移動が苦手な鳥もいるでしょうし、ストレスにはなりますよね。
そのため、鳥と一緒に長距離移動をするかどうかはご自身の判断と責任の上でお願いいたします。