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シュタイナー教育〜試験勉強いっさいなしで大学合格するまで

第一志望の大学からオファーが来た!

昨日、長男、第一志望の大学からオファーが来ました。二日前には第二志望の大学からも。

とにかく、ほっとしました。

日本のように、試験の後、数日で結果が出るというものではありません。出願して、いつ結果が出るか全くわからないまま、3ヶ月以上待ちました。クラスメートはみんな大学が決まり、決まっていないのは長男だけ・・・。こんだけ結果が来ないっていうことは、もうダメなんじゃないかと、半分諦めぎみになっていました。

まあ、来年また出願すればいいしね、そうだったら、大学へ行かない間、社会経験積めばいいしね。・・・って。

オファーきて、ほんとよかった。ほっとしました。

イギリスの入試制度とCSE

イギリスでは、A-LEVELとかIBといった、資格制度があります。高校で試験を受け、成績認定を受けます。その結果を出願大学に提出し、合否を判定されます。

息子の通うシュタイナー学校は、A-LEVELではなくCSE=Certificate of Steiner Education という資格制度を導入しています。これは、シュタイナー学校の授業での成果を成績にし、A-LEVELなどと同等の資格として評価してもらえる国際資格。

シュタイナー学校であっても、CSE導入していない学校では、A-LEVELの試験のために、学校の授業の半分以上を試験対策の授業にあてています。つまり、純粋なシュタイナーの授業が削られてしまう。

息子には、卒業まで「試験のための勉強」じゃなくて、純粋にシュタイナーカリキュラムで学んで欲しかった。だから、CSE導入シュタイナー学校を選んだのです。

だから息子は試験勉強はいっさいやっていないし、シュタイナー教育以外のカリキュラムも一切やっていません。

試験のための勉強を一切やらないって、うらやましい。私は受験勉強、苦しかったなあ。あんまり勉強しなかったけど、ストレス大きかった。苦笑


出願に向けての学校の指導

大学出願するということ、イギリスのシステムのこと、私はさっぱりわかりません。もちろん、生徒たちも最初はよくわかってません。

大学についてリサーチ
 ↓
出願校を決める(5校まで出願できる)
 ↓
出願校によって提出物も出願締め切り日も全く違うので、それぞれに準備。出願締め切りは10月〜3月と大学によってバラバラ。
 ↓
出願

こういう流れだったのですが、芸大志望の長男の場合、出願時にCSEの成績証明と、志望動機・自己紹介などを書いたエッセイ、作品を集めたポートフォリオの提出。

学校は、「自分のことだから自分で調べて自分でやる」「手助けが必要であれば、自分から助けを求める」「教師からは、OOやりなさい、XXやりなさい・・・ということは一切言わない」というスタンス。

「先生からもっと言ってくれればいいのに」と、ハラハラしながら、息子を見守る。締め切りが近づいてきてもポートフォリオができあがらない息子に声をかけつつ。

はーーー。私、ちゃっちゃとなんでも早めに終わらせるタイプなので、ゆっくりな長男にハラハラ。

でも、結局は自分で全部やるという、本人に責任をおわせる形の指導をしてくれて、本当によかったと思います。突き放しているように見えて、そこには「絶対大丈夫」という子どもたちに対する絶対的な信頼がありました。学校の進学実績を上げるためにしゃかりきになるのではなく、子どもたちの成長のために、じっと見守ってくれた先生たちに感謝です。

息子の進学先

息子は、学習障害があります。もう、今ではそれが学校での学習の「障害」にはなってはいませんが、学業優秀のタイプではありません。勉強熱心でもありません。

でも、早くから彼はやりたいことが決まっていました。芸術。その中でも特にフォトグラフィーを学びたいと、はっきり決まっていました。実際、その分野に関しては秀でた才能が見えたし、高校生活を送りながら熱心に写真をとっていました。(もうすぐ、作品を集めた写真集を出版します。)

そして、出願を決めた大学は芸大3校。5校出願できるんだから、滑り止めでいいから5校出願しておけば良いのに(出願料無料だし!)、他のところは興味ないと言って3校だけ。そのうちの1校は、興味ないけど、一番近い大学だからという滑り止め・・・ではありましたが。(そこは落ちた。笑)

学習障害があって、ほんとに苦労した息子が大学へ行くと言い出しただけでも偉いと思う。そして実際に合格したこと・・・それだけで、ほんと、よくやったと思います。ほんとに嬉しい。

本人が学びたいところに入れればそれが一番。大学のレベルなんか関係ない。自分が一番やりたい内容の大学に入れたということで、本当によかったと思う。

大学のレベルとか無頓着な私。第一志望の大学からオファーが来てから初めて調べてみました。

芸術系で世界ランキング2位・・・の大学でした。汗
いやー、びっくり。


息子の感性を育ててくれたシュタイナー学校に感謝です。







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