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昨晩は、今月4つめのコンサートでした。

ロンドン、クイーン・エリザベス・ホールでソル・ガベッタとパトリシア・コパチンスカヤのコンサートでした。ソルはチェロ。パトリシアはバイオリン。二人のデュオは、エネルギーとユーモアに満ちていてとても感情豊かでした。

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パトリシア(左)、ソル(右)


コンサート情報

2021年10月26日(火)19:30-
ロンドン、サウスバンクセンター、クイーンエリザベスホール

バイオリン:Patricia Kopatchinskaja パトリシア・コパチンスカヤ
チェロ:Sol Gabetta ソル・ガベッタ


プログラム

Leclair: Tambourin from Violin Sonata in C, Op.5 No.10
Jörg Widmann: Valse bavaroise; Toccatina all'inglese from 24 Duos
JS Bach: Prelude from Prelude and Fugue in G, BWV.860 *
Francisco Coll: Rizoma
D Scarlatti: Sonata in G, Kk.305
Ravel: Sonata for violin & cello

Bach: Selection from 15 Two-part Inventions, BWV.772-86 *
Ligeti: Hommage à Hilding Rosenberg
Xenakis: Dipli zyia
CPE Bach: Presto in C minor, Wq.114/3 *
Kodály: Duo, Op.7


パトリシア・コパチンスカヤ

モルドバ、オーストリアのバイオリニスト。情熱的で、挑戦的で、完全に独創的なアプローチをする自然の力を持った器楽家と評される。

↑パットという人について感じ取れるトレーラー
パット、かわいい

ソル・ガベッタ

アルゼンチンのチェリスト。ドイツ、フランス、オーストリア、イギリス、スイスなどで活躍中。

彼女のチェロはアントニオ・ストラディバリによる”Bonamy Dobree-Suggia 1717"。うっとり。


デュオ

この二人のデュオで、2021年8月にCDがリリースされています。

とりあえず、みてみて欲しいです。音だけでなく、動画で。この二人の女性の全身から滲み出るパワーと、彼女たちの音楽を感じてほしい。


感想

KodályとRavelが圧巻。技術も、奔り出る感情表現も、感嘆するしかない。

この動画でもそうだけど、パトリシアは裸足でした。ステージに登場するときには、サンダルを履いていたのだけど。サンダルに鈴がついていて、鈴を鳴らしながらの演奏で1曲終えました。その後脱いで、ずっと裸足。ステージにサンダル残したまま退場しました。

パフォーマンスも、その振る舞いも奔放で好感持てます。

パトリシアは演劇にも精通していて、バイオリンを弾きながらも曲そのものを演じているようです。発する言葉も、表情も、仕草も、ユーモアにあふれながらも、厳しさを感じるほどの強さ。目力強くて、会場の後ろの方のひとが咳したときの彼女の目が怖かった・・・。笑

ほんとはソル・ガベッタが狙いでした。ソルのCDを持っているけど、演奏している姿をみたのはこれがはじめてです。クレイジーなほどの熱演でびっくりしました。

3列目中央の席。しかも、このホールはステージが低いため、見上げることなく、自分の目の高さで彼女の指使いをはっきり見ることができました。キレがすごい。パワフルでしなやか。はー、すごい。ため息。私にはぜったい生み出せないタイプの音楽表現です。これだけ上手く弾けるようになりたいとか、そんな無茶な願望なんかすっとばして、私とは全く違う質とその個性を素直に絶賛します。




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今月行ったコンサートです。

自己紹介。これからどうぞよろしく。

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