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パーキンソン病とたたかう夫と私たち②

前回の続きです。

この病気は人それぞれ症状が違いますので、夫のような症状が出る方は珍しいと言うことをあらかじめご理解の上お読みになってください。

夫のとんでもない行動は私が許すということでなんとか家族の形を継続することになりました。しかし一度抱いた不信はそう簡単には払拭できるわけもありません。しかも夫が実家で過ごしていた1か月の間に愛猫が亡くなるという悲しいこともあり、そんな時に一緒にいない夫に不満だらけでした。

その後夫の行動は気にはかけていましたが、私には一つの考えがあり、もう悪いことはしていないな…なんて考えていました。

それはお金のことです。夫はお酒は付き合い程度で、コンビニでアイスクリームを買うくらいしかお金を使わず、家計はわたしが一任されていたので、夫が遊びに使うお金を持ってないことも知っていたのです。

しかしそれは続いていたのですよ(-_-)

母親に嘘をついてお金をもらっていたのです。(リアルオレオレ詐欺)そして義母は私に黙っていました。まあそういう人なんです。

しかしそれも限度があり、とうとう銀行ローンなどにお金を借り始めました。それは後に凄い金額になっていました。

その頃夫は年頃になった息子にも悪の手を伸ばしていました。大人の男の遊びを教えてやるようなことを言ったそうです。家にいがちだった次男がターゲットでした。次男はまさか父親からそんなことを言われるとは思っておらず、驚き、悲しみ、かといってこんなこと母親である私に相談も出来ず、かなり困惑したようです。これは全部後から次男が話したことです。こんなことになっていたとは気づいてあげられず本当に次男には申し訳なく思っています。そしてこの件はどうしもて夫を許すことが出来ません。

借金をする、大切な息子さえ傷つける…これはもう依存症ですよね。

しかしこの問題を私だけには知らせまいとする、本人と周りの配慮が問題の発覚を遅らせてしまいました。

そのころ私は別のことで悩んでいました。なんだか夫の道徳観念といいますか、いろいろな場面でお互いの考えが合わなくなっていて悲しい思いを何度もしていました。

こんな人だっけ…?

結婚して約25年。夫婦げんかが増えました。

そうこうしているうちに夫の病気は進行していて、薬が切れたときの下肢の痛みがかなりのことになっていました。長い距離を歩くのも辛く、通勤も大変になってきました。私は夫が定年まで働けない可能性が高くなったと感じ、将来の経済状態を不安に思い始めていました。

つづく…


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