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「強引に見える事柄の真相」

毎週来てくれているななちゃんと、回数券(10回)で来てくれているYちゃんのエピソード。(2歳児コンビ)

Yちゃんは自分のご飯を食べ終わり、ななちゃんのところにやって来ました。
徐にななちゃんのお弁当箱を持ったのです。

大人は、食べちゃうのか?とか、お弁当がひっくり返ったらどうしよう…となんとなくマイナスなイメージをして、先手で声をかけたり、行動してしまいますよね。


のこのこはまずは見守ります。

それは、見守ってみないとYちゃんが何を考えているのかは分からないから。

すると、Yちゃんはななちゃんに「どーぞ」と食べさせてあげようとしたのです。


止めないでよかった。


だけどここから大人は大揺れでした。

だって、ななちゃんはYちゃんが焼きそばを口元に持っていっても口を開けません。

それよりどんどん表情が曇っていくのです。

「いや」と伝えてみたり、口を開けないかったり、「ソーセージ」と言ってみたり、いろいろなやり方でやめて欲しいことを伝えていました。

だけど、Yちゃんはやめてくれない。

それどころか、「いや」という言葉は入っていかないけど「ソーセージ」という言葉はスッと入っていてフォークから一生懸命麺を取ってソーセージを刺して口元に持っていくのです。


これは本当に自分勝手な行動なのか?


だけど、ななちゃんは口を開けない。

「ななちゃんいやって言ってるね」と言ったのですが、全く聞く耳を持たず。

何度も「いや」ということを言葉や表情で伝えてもなかなかやめてくれないYちゃんにとうとう泣き出すななちゃん。

「あら、ななちゃん泣いちゃったね」と言ってみるも、Yちゃんはそれでもずっと焼きそばを口元に運びます。


行動は傲慢というか強引に見えるのだけど、なんとなく自分本意だけにも見えない。


この感じはなんだろう。。。


ななちゃんは「ママがいい」と今度はお母さんに食べさせて欲しいことを伝えます。



ここで考えなければいけないのは、Yちゃんの本当の気持ちと、ななちゃんの本当の気持ちがどこにあるのかということ。

Yちゃんは自分がやりたいから強引にやっているのか、それとも違うところなのか。

ななちゃんは、ママに食べさせてもらいたいのか、はたまた違うところなのか。


慎重に探りながら、先導しせず、でも子どもは早いのでそのスピードに合わせて。


見守ろうか、言葉をかけようか、かけるならどんな言葉をかけようか。



ななちゃんがお母さんに食べさせて欲しいと言っていたので、お母さんがあげてみると口を開けて食べる。

「あ、食べた。ななちゃんお母さんだと食べるね」

Yちゃんもまたフォークを取り口に運ぶも口を開けない。

「やっぱり食べないね、ママがいいのかしら」


なんて、伝えていたらまたななちゃんが泣いた。


「ななちゃんまた泣いちゃったね」


そんなやり取りを見ていたななちゃんのお母さんが「ママに食べさせ欲しいんだって」とお弁当箱を預かって食べさせみると一言「ごめんね」と言ったYちゃん。



んんんん?「ごめんねなの?誰にごめんねだったの?」と聞いてみたのだけど返ってこず。


Yちゃんは何にごめんねと思ったのだろう。誰にごめんねと思ったのだろう。

強引にやってしまったこと?

泣かせてしまったこと?

そして何がきっかけでごめんねという言葉が出て来たのだろ。

ななちゃんが嫌がっていたことが伝わっていた?

ななちゃんのお母さんがはっきり伝えたことで雰囲気として謝った方がいいことを察した?


本当にごめんねと思ったときはもちろん謝れた方がいいと思うけど、何かトラブルが会った時に必ず謝らなくてはいけないというわけでもないかなと思っているので、そういうことより何がきっかけで何について謝ったのかが大切のような気がしています。そこを理解したいというか。



Yちゃんは何についてごめんねと言ったのだろう。






私はなるべく子どもの本当の気持ちとズレなく過ごしたいと思っている。


どう入るか、入らないか、どんな言葉かけをするか。すべてが試される。


その一つ一つで見立てを誤ってしまう。(すべて完璧ではなくていいと思うのだけどね)



だけどそのあと私の耳たぶを触りながら「ありがとう」と言ったYちゃん。


私は驚いて「ありがとうなの?何がありがとうなの?」と聞いてみたけど何も答えてはくれなかった。



そうかそうか。自分で考えてみるよ。



そして今回の件は誰かが嫌がっていてもYちゃんのやりたいようにしていいということではないです。
見守ることは大切だけど、見守るだけでもないです。


Yちゃんもななちゃんの嫌だった気持ちを知った方がいいと思うし、ななちゃんはYちゃんの本当の気持ちを知った方がいいと思っているので、なるべくお互いの気持ちが伝わるような声かけをしています。(というかできるように頑張っています)

これがだた聞くだけ、見守るだけだけだったら放任になりますし、大人が誘導したら大人の雰囲気で子どもは合わせてくれることがありますから。


子どもは大人が思っているより大人に合わせてくれる生き物だからこそ慎重になるし、ひとつひとつの言動を考える。


のこのこは本当に大人も考える場所です。


2歳児の世界、なかなか掴めず深いです〜!!!





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