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日記(20201003)

1990年の東西ドイツ統一から今日でちょうど30年。でも今年はお祭りとかは行かないようにしてる。今日は久々に20℃超えて、あたたかい。

2ヶ月ちょっとの夏休みを終わりにしようと思って、数日前からちょっとずつ準備運動し始めた。休みの間はコロナ危機もそれなりに「こうやっていくしかない」って感じが分かった後だったから、色々できてよかった。

今月、これが出ます。

1月に出た「ベルリンうわの空」も、たぶん、読んでくれた人や本屋さんが「よかったよ!」って感じで広めてくれたおかげでいい感じになったんだと思う。

本も映像も音楽もゲームも、クオリティの高いものが、一生かかっても消費しきれないぐらい世の中にアーカイブされてて。でもいくら良いものがあっても、それが自分の人生と何の化学反応も起こさないこともある。だから最近は僕は「この人が紹介してくれたから読もう」とか「こういうものを生活に取り込んでみたい」とか、縁ができたものに手を伸ばしている気がする。

「ベルリンうわの空 ウンターグルンド」の日程

09/01:ebookjapanで電子版が先行発売(好評発売中)
10/01:その他のストアで電子版発売(見てみてね)
10/17:紙の本が発売(予約できるところでは予約受付中)
10/17:発売記念のイベント(YouTube配信・見るの無料)

10/17まで、ちょうどあと2週間だな。5歳まで育てた子どもを、鬼ヶ島に旅立たせる気分だ。心配で仕方ない。バトルドローンを4万機ぐらい随行させて、ラップに包んだ1万円札が入った吉備団子を120個持たせたい。しかし私にはPythonの知識と現金がない。だから子よ、視点を変えて、道中で待て。つまり改めて考えればあなたは桃太郎じゃない、と。誰かの犬猿雉として、お供をするんだ。まだ子どもなんだから。

道に座って通り過ぎる人々を見ていると、武士よりもはるかに多くの農家が道を往来することにあなたは気づくだろう。誰のお供をしようか、ついていく価値のある武士を見極めようとしているうちに、むしろ農家のレビューに長けてくるはずだ。マスターの身なりが悪くても、連れている水牛の毛並みが良かったり、鼻水が垂れていないような者は見込みがある。そうしてあなたはいつか、ある農家に出会い、居ても立ってもいられなくなり、ついにそこで働くことになる。

(おわり)