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自己紹介と深大寺の話

はじめまして。

私がすんでいるのは、東京都調布市の深大寺というところです。

深大寺は最近国宝になった白鳳時代の仏様や、江戸時代創業のそば屋が有名です。湧き水の多いところで、寺の隣にある青渭(あおい)神社は水神様を祀っており、境内に樹齢800年の大欅があります。昔、このケヤキの上には、狐か狸か、なにかわけのわからないものがすんでいて、梢の上から名前を呼ばれることがあったそうです。青渭神社のあたりには、縄文時代には石斧の工房があったらしいです。

深大寺城という戦国時代の城跡もあります。多摩川をはさんだ今の川崎側には、小沢城という北条氏の城があって、深大寺城は上杉家がこれに対抗するためにつくったそうです。でも、この近所では結局北条VS上杉の戦は起こらず、城のそばからいったん逃げていた村人たちが戻ってきてまた住んだので、「又住(またずみ)」という地名が残っています。
かつて小沢城があった多摩川南岸の高台には、今はよみうりランドがあって、こっち側からは観覧車がよく見えます。

そうそう、以前は、調布市名誉市民であった故水木しげる先生と近所でよくすれ違いました。おっ、水木先生! とこちらが思っていると、なんとなくにやーり、という、妖怪的な空気をまとって去って行かれたものです。

すみません、歴オタ的地元話が長くなりました。

様々な時間が地層のように積み重なっている深大寺の町が気に入り、住み始めてからあっという間に13年がたちました。

職業はライターで、教育、医療、料理など比較的ジャンルを問わずに仕事をしていますが、特にバレエやダンス全般が好きで、稽古場レポートやダンサーインタビューの仕事はとても楽しいです。
最近はコロナの影響で家にいる時間が長く、気晴らしに自転車や徒歩で近所の散策をすることが多くなりました。この地にたくさん伝わっているような、歴史だか伝説だか、ウソだか本当だかわからない不思議な話が好きです。歌や踊りやおいしい食べ物と同じように、身体にずどんと来るような物語が好きです。

今、医療をはじめ、あらゆる分野でぎりぎりの闘いを強いられている方々がいます。
自分はこんなとき、あまりにも役に立たない存在だと痛感しますが、もうしかたないので開き直って、時々いらん気合いを入れながら、役に立たない話をまじめに書いてみようかなと思いたちました。
フェイスブックで本の紹介のバトンをいただいたこともあり、とりあえず好きな本やマンガの話を中心に、最低週1で書いていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。


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