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オンライン配信初心者が試行錯誤したオンライン勉強会の開催手順〜配信設定・タスク編

先日初めてオンライン勉強会を主催したのですが、そこでの知見を書き留めていきたいと思っています。
前回は立案とコンセプト作りの話を書いたのですが、この記事では実際に行った様々な準備について書いていきます。配信環境の話もあります。

前回の話はこちらからご覧ください。

日付を決める&connpassページ作成

登壇者や参加者を募る上でも、いつやるのか、どんな趣旨の勉強会なのかを明示する必要があります。
connpassでページを作ってしまえば、登壇して欲しい人などにURLを送るだけで済み、依頼された方もどんな内容でいつ行われる勉強会なのか分かりますし、参加いただけるならばそのまま参加登録いただければ管理も楽です。
イベントの媒体は様々ありますが、エンジニア向けの技術勉強会という主旨ならばconnpassが合っています。開催したいイベントの主旨でpeatixやDoorkeeperなどと使い分けられると良いと思います。

登壇者を募る

登壇者集めは勉強会開催に一番欠かせない部分です。
登壇者が集まらないとそもそも勉強会自体開催ができないからです。
connpassなどで作成したイベントページからの応募も待ちたいのですが、初めて立ち上げる場合イベントの知名度も当然無いため、あまり期待しない方がいいと思います。少なくとも僕がやった時は自然に集まった人はゼロでした。
一番手っ取り早いのは、自分の職場の同僚や知り合いに声がけをすることです。開催する勉強会の主旨に興味を持ちそうな方々に地道にお声がけをして、目標人数を集めます。

配信環境を作りテストする

配信機材は下記のものを使っています。

・Macbook Pro OSX(Big Sur)
・Zoom バージョン:5.6.4
・Soundflower
・LadioCast バージョン000013000
・OBS 26.1.2
・ヘッドセット

まず、Macbookの音声設定を開き、サウンド出力の欄にてSoundflower(2ch)に変更します。これでMacからの音声がSoundflower(仮想オーディオデバイス)に出力されるようになったので、Mac本体からは音が出なくなります。

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入力の方は通常のマイクを設定します。(僕の場合はヘッドセットのマイクです)

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次にLadioCastを立ち上げ、Macからの出力とマイク(僕が喋る音)をミキシングする設定をします。僕の場合は下記のように設定し、Mac出力であるSoundflower(2ch)内蔵マイクSoundflower(64ch)に出力するようにしています。また、Soundflower(2ch)にてAux1にも出力するようにし、出力Aux1内蔵出力(ヘッドセット)を指定することで、Macからの音を僕自身が聴けるように設定します。

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LadioCastでミキシングの設定ができたら、次はZoomの設定をします。Zoomの設定オーディオから、スピーカーを内蔵出力に、マイクSoundflower(64ch)に設定します。スピーカーはデフォルトではシステムと同じになっていますが、内蔵出力に変更した方が予期せぬトラブルなど防げます。

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この一連の設定によって、Mac内の音声とマイクを通した自分の声がミキシングされ、配信されるための音声が出来上がります。

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続いてOBSの設定です。左下の欄では、配信するためのシーンを作成することができます。+ボタンよりシーンを作成します。

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シーンを追加したら、シーンの右側の欄に注目ください。ここではシーンに使用する素材を追加することができます。ここで「音声入力キャプチャ」を選択します。

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ここでは「zoom音声」という名前で作成します。作成したら、音声選択にて「Soundflower(64ch)」を選択します。

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これでLadioCastでミキシングした音声をOBSで配信できるようになりました。

ちなみにシーンの素材選択で、配信する画面を何にするか選択して追加することができます。僕は今回登壇者同士をzoomでつなぎ、その様子をそのまま配信することにしたので、zoomの画面を追加します。これで配信の音と画面それぞれの準備が整いました。あとは配信プラットフォーム(今回だとYouTubeLive)の設定です。

次にYouTubeStudioにて配信用のストリームキーを発行します。YouTubeの右上の配信ボタンから「ライブ配信を開始」を選択します。

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その際、人によっては次のような画面が表示される人がいるかもしれません。

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これは、Googleアカウントに電話番号を登録することで有効化できます。ただ、有効化されるまでに約1日かかってしまうので、すぐに配信をしようとしている人は注意が必要です。

有効化が完了すると次のような画面になるので、右上の「ライブ配信をスケジュールする」ボタンを押します。

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すると、配信のタイトルや日時、カテゴリなどを入力する画面になりますので、情報を入力します。

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「エンコーダ配信を作成」を押すと、配信プレビュー画面になり、ストリームキーが表示されるので、こちらをコピーします。

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ちなみにこの画面で、「自動スタートを有効にする」のトグルをOFFにすると、思わぬところで配信が始まってしまうなどのトラブルを防ぐことができるのでオススメです。

OBSの画面に戻り、コピーしたストリームキーをOBSの「設定」→「配信」の画面にて設定します。

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これで配信準備完了です。OBSで配信開始ボタンを押します。

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OBSの方で配信開始すると、YouTubeStudioの方でも「ライブ配信を開始」ボタンが押せるようになります。これを押すと、配信が開始されます!

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以上が配信までの簡単な設定の流れになります。あとは細かいところですが、配信の画角やビットレート、シーン設定など、自分の好みに合わせて設定していくといいと思います。が、まず最初はとりあえず配信してみて、ちょっとずつ自分の好きな設定を探していくのがいいと思います。


その他にやること

ここからは人によってやる場合・やらない場合と分かれそうですが、僕の場合やったことになります。
今回立ち上げた勉強会「Technical Director Meetup」は、僕を含め2人体制での運営だったのですが、勉強会当日の役割分担と進行を決めました。
どちらが司会をしてどちらが裏方(配信チェックや参加者コメントの確認など)を行うのかを事前に決め、進行用の資料を作成しつつすり合わせることで、当日無駄に慌てることがないようにしました。

また、今回やった勉強会は単発で終わらせずにコミュニティ化したかったため、告知ややりとりの場としてFacebookグループやSlackなどを用意しています。今はまだ告知の場や登壇者同士の諸連絡といった用途にとどまってますが、コミュニティ参加者同士のやりとりが活発になるような場づくりを目指します。

以上が僕が行った配信設定や準備の話でした。まだオンライン勉強会を1度しか企画しておらず、これから続けていくにあたってやったことや感じたことは、定期的にまとめて自分への振り返りにできたらいいなと思います。
また、まとめた内容がこれからオンライン勉強会を主催したいという方に向けて、何か役立つところあれば幸いです。

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