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創業時の話はどうして面白い?

社史は読まれない!と良く言われます。確かに、オーソドックスな社史ほど、記録性を重視して書き残すべき事柄を淡々と記載し、ドラマ性は乏しくなりがちです。読んでいて惹きつけられるものもなく、次第に字面を追うだけになり、心どころか頭にも残らず読むのが面倒になってくる、のでしょうか?

そんな社史でも、創業の頃の話はなかなか面白い。ドラマチックで惹きつけられます。どうしてでしょう? 明治・大正とか昭和初期とか、その時代に面白さの要因があるのでしょうか? まだ社会が成熟していなくて、新しいことにどんどん挑戦できる環境に。

日経電子版のストーリーという連載企画で、ネットを舞台にした起業家たちを描く「ネット興亡記」というものがありました。インターネット関連の事業で、起業家たちが成し遂げたいことを思い描き、その実現に向けて挑戦していくことが描かれた物語です。これ、とても面白かったんです。

当然時代は平成。明治・大正でも昭和初期でもありません。それでも面白い。時代ではなく、起業家たちの事業にかける強い思いと挑戦に惹きつけられるのです。

「この事業をなんとかものにしたい」「これで世の中の役に立ちたい」といった熱い思い、そして、それを実現しようと挑戦する姿。そこがとても面白い。社史の創業の頃の話もまさにそれです。

強い思いがあるからこそ、様々な困難にも立ち向かえるし、共感し一緒に挑戦してくれる仲間も増やしていけるのでしょう。「こうしたい」という思いをしっかり持つことの重要性を気づかせてくれます。

機会があれば、社史の創業の話をぜひ読んでみてください。熱い思いを感じらるでしょうか?

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