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世界が先かキャラが先か① 「世界にキャラを連れてくる」

ほとんどのコンテンツには、世界観とキャラクターが存在し得る。
なぜならその2つは、人間が何かを理解するときに、まず感じとろうとする要素だからだ。
コンテンツを作る者と、その受け手の共通言語が世界観とキャラクターなのである。そのため、必ずしもそういった言葉や定義で明確化してなくとも、あらゆるコンテンツには世界観とキャラクターを見つけ出せる。

そんな中、この2つを積極的に活用しようと考えると……少し、疑問がわいてくる。
これらはいったい、どちらが先に存在し、どういう関係性なのか?

幸いなことに、その答え自体は単純である。
どちらも先に考えつくことがあるし、世界観はキャラクターを作る基準になり、キャラクターは世界観を作る助けとなる……そんなところだ。

さて、では世界観が先にあったとして、キャラクターはどのようにして作ればいいのか?
これには3つのステップがある。

①世界観から、テーマなどの、柱となるものを明確にする。
(アイドルものであればアイドルという職業、料理番組であれば料理をすること、など複雑なものではなく、そのコンテンツの顔とも言える要素)

②キャラクターを考える際に、その世界のテーマに関して、キャラクターはどういう思いでいるのか?を明確にする。
(セリフや生い立ち、関わるきっかけになった出来事など)

③情報をもとに、世界観に合うキャラクターを選ぶ

「世界に合うキャラクター」とは、その世界のテーマなり固有のものなりに関わっていられるキャラ性を持っていることと言える。
前向きか後ろ向きかは問わず、そのコンテンツの柱となるものについてなんらかの関係性がないと、その世界に必要なキャラクターとはみなされない。
そのため、上記の3ステップを踏み、世界観からテーマを明確化してから、キャラクターを考えるのである。

これは、そのコンテンツの世界観に対して、キャラクターを連れてくるという感覚でいると、やりやすいかもしれない。
キャラクター側が用意するのは、そのテーマに関する思いだけである。
これを、世界観を理解したあなたが聞き取り、判断して、その世界でやっていけそうかを決める。
コンテンツにおいて、世界観が先にある場合とは、そのようなものだ。

ほとんどのコンテンツには、世界観とキャラクターが存在できる。

しかしその上で、どちらもが同時にうまれるということは、あまりない。
だから、先にあるほうに、あとから合わせていくという技術と、そのための判断基準を持っていたほうが、創作はずっと楽になるだろう。

そうして、世界観とキャラクターがきちんと互いにマッチして収まっているコンテンツは……多くの人に好かれる、良いものになっていく。

世界観が先にある場合は、そのテーマに対してなにか想いをもったキャラクターを連れてくる。
そういった感覚で、キャラクターを作っていけば、あとから来たその子たちはきっと、世界に馴染んでくれるだろう。

※②「キャラに世界のことを聞いていく」はこちら:
https://note.com/kawausowright/n/n74b5c7eb7dcd

※このテーマに関する、ご意見・ご感想はなんなりとどうぞ。



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