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ベンチマークがあれば安心

私自身……というか、一般的に言って、商業としてなにかコンテンツを作る場合、それは基本的に「失敗できない」。
多くの人がかかわることがほとんどだし、時間や予算がきっちり決まっている。そしてそれらは、自分の好きにできるものではない。
そんな中で、もし、変なことをしてコケでもしたら……そう考えると、少なくとも私は確実にコンテンツを作っていきたくなる。

そんなときに特にやっておきたいのが、「ベンチマークを決める」ことだ。
この言葉の本来の意味は置いておいて、とにかく、これは「コンテンツを作る際に参考にする、既に世に出回っている他のコンテンツ」という意味で使っている。

このベンチマークを決めるとなにが便利なのか。
それは、コンテンツにおける3つの要素をサポートしてくれることだ。
3つの要素とは即ち、

・目的…コンテンツで何をしたいか
・テーマ…コンテンツで何を扱うのか
・軸…コンテンツ全体の雰囲気はどんなものか

これらのことだ。
私は少なくとも、これだけは自分の中ではっきりさせるように努力している。
目的があり、テーマを出し、軸を通すのである。
それをするとき、それからそれらを確認するときに、ベンチマークがあるととてもスムーズにことが運ぶように感じている。

考えてみると、ベンチマークを決めることによって、以下のような効果があるのだ。

・目的を適した強度に保ち、支えてくれる。つまり、何をしたいのかがはっきりする
・テーマの参考になるばかりでなく、応用の目安にもなる。つまり、何を扱うのかの判断基準ができる
・軸がブレていないか監視し、またベンチマーク側の雰囲気との比較検討が常にできる。つまり、全体の雰囲気が頭から終わりまで通しやすくなる

総じて、ベンチマークは、それを決めて作ったコンテンツを手厚くサポートしてくれるもの、ということだ。
創作において大事な目的とテーマと軸がわからなくならないようにし、計画を立てやすく、計画通りに進みやすく、確実なものとしてくれる。

だから、商業的にコンテンツを作るとき、私は目的やテーマや軸だけでなく、ベンチマークを決める。
作り出そうとするコンテンツの諸々のために、ベンチマークを監視役として立たせるイメージだ。

そうすれば、かかわる人々や決めた予算や計画に無理をかけることなく、思った通りのコンテンツが作りやすい。
そのおかげで、私の「失敗するかも」という不安は大きく和らげられることになるのだ。

※このテーマに関する、ご意見・ご感想はなんなりとどうぞ

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