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川田重信の「メディアで鍛える米国株式講座」 [Vol.3]2021年6月21日配信

1.マーケット振り返り(6月14日~6月18日)

<主要指数>
・NYダウ -3.4%
・S&P500指数 -1.9%
・ナスダック総合指数 -0.3%

=駆け足バージョン=
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が水曜日に発表され、予想よりも利上げに前向きだった結果に市場は反応。直接的な影響は水曜日でほぼ織り込まれたものの、金曜日の地区連銀総裁のタカ派発言を受け、再び急落した。

=ちょっとだけ詳しく=
水曜日のFOMCの結果発表まで様子見姿勢が強かったものの、前週の流れから成長株を中心に買われ、S&P500指数とナスダック総合指数は月曜日に史上最高値を更新。FOMCでは現行の金融政策は継続された一方、利上げ見通しが前倒しされて株式市場は下落。それでも、従来の姿勢と大きく異ならないことがパウエル議長の記者会見後に確認され、木曜日には長期金利の低下などからナスダック総合指数が反発して落ち着いた。しかし金曜日にセントルイス連銀のブラード総裁のタカ派発言に市場は反応して急落。週間では長期金利の低下やコモディティー価格の下落などから景気敏感株を中心に下落し、NYダウは昨年10月以来、S&P500指数は今年2月以来の大幅な下げとなった。

=日々バージョン=
■□6月14日(月)S&P500とナスダックが史上最高値更新□■
G7声明は株式市場に影響はなく、経済指標の発表もない中、水曜日にFOMCの結果発表を控えて様子見姿勢で始まった。JPモルガンのCEOからトレーディング関連で慎重な発言があって金融株が売られたほか、英国の都市封鎖措置の全面解除が延期との報道などから景気敏感株が売られた。一方、アップルやテスラなどの大型成長株が買われ、引けにかけて上昇したナスダック総合指数は史上最高値を更新。S&P500指数も3日連続で更新。NYダウも結局つれ高で引けた。

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