見出し画像

築古物件の活用で「まちの温度を高める」不動産部の新たな挑戦 まちなかチームが発足!

こんにちは!加和太建設 広報室の村上です。

「建設」という看板を掲げている私たちですが、2008年から不動産事業も手掛けています。現在は賃貸・売買の仲介事業はもちろん、不動産管理事業、不動産活用のコンサルティングまで幅広く事業を展開するに至り、多角的にまちづくりに関わっています。

そんな不動産事業の中で、新たな挑戦がはじまっています。それが2020年11月に生まれた通称「まちなかチーム」の取り組みです。三島市街地の築古物件を中心に活用方法を検討、収益化を図り、まちの価値を高める物件とそれを通じたまちづくりをプロデュースするチームです。

どんなメンバーがどのような思いを持って取り組んでいるのか?これからのプロジェクトが目指す方向性は?今回は、気になる新たな動きを聞いてみました。ぜひお読みいただけたら幸いです。

「世界が注目する元気なまちをつくる」を具現化する 新チームのメンバーと今


今回お話をお聞きしたのは、不動産部 AM(アセットマネジメント)課の3名。バックグラウンドもそれぞれ違う、多彩なチームです。

画像1

本多さん
2017年中途入社 事業企画部門で「富士山ゲストハウス掬水」企画・立ち上げ、加和太の施設運営事業に絡めての電動アシスト付きスポーツ自転車・E-BIKE事業等を手掛ける。8月に不動産部へ異動。

画像2

足立さん
2020年11月中途入社 東京で事業企画、開発、施設運営、不動産等幅広い業務経験を持つ。新型コロナをきっかけに、「事業開発」「不動産」等のキーワードの下、事業への積極投資を行う会社を探し、加和太に出会う。転職をきっかけに、静岡県へIターン移住。

画像3

川口さん
2017年新卒入社 チーム内で唯一の地元・長泉町出身。不動産部CM(カスタマーマーケティング)課にてピタットハウスでの賃貸仲介、PM(プロパティマネジメント)課で賃貸管理、マンションアパートのリーシング業務を経験し、11月より現職。

2020年11月から、新たにチームが発足したばかりですが、多彩なメンバーがお揃いですよね!まずはこのチームについて教えていただけますか?

(本多さん)
このチームができる以前から、2年ほど今回の取り組みにつながる流れがありました。市街地の築古物件を購入、整備して活用していこうと。以前にこのnoteでも紹介した、空き物件を活用した分散型オフィス「まちなかオフィス」の取り組みもスタートしましたが、今後よりそうした物件の活用を強化していくために、専属チームができました。

現在は三島市街地に所在する既存所有物件の商品価値を高めながら、未整備の物件についてはその活用方法を模索し、中長期的なビジョン策定・計画立案を行おうとしています。

画像4

(同じく築古物件を活用している自社の分散型オフィス「まちなかオフィス第一弾」。まちなかチームではオフィスに止まらず、多様な物件活用方法を検討していきます。)

(足立さん)
まずはこのチームの取り組みを通じて、何を実現するのか?というビジョン策定が最重要課題です。キーワードには、とにかく拘りたい。当社が掲げる「世界が注目する元気なまちをつくる」、これがどういうことなのかを僕らはとことん分解して、噛み砕いて、実現に向けて動いていきます。

世界があっと驚くようなものをつくるにはどうしたら良いのか?「元気」って何?とか。それらを実現する手法の1つとして、不動産があると思うんです。


実現したいことを明確にするために、動き出したばかりだと思いますが、現在はどのようなことから取り組もうとしていますか。

(足立さん)
僕らには「世界が注目する元気なまちをつくる」という実現したい目標、すなわち「まちのインパクト」となる何かをつくっていくという大義があります。これを実現するためには、長期的な一貫した取り組みが不可欠です。その流れの中で、ビジョン策定と並行して既存の所有不動産の選別を行いながら、本格スタートに備えている段階です。

もちろん、営業部門なので業績も求められます。ですから、所有物件を商品として整えていくことが急務です。また、掲げるビジョン実現を後押しするものであれば、既存の不動産業務だけでなく、より柔軟にコトづくりにも取り組んでいく必要もあると思っています。


三島だからできること、加和太の環境だからチャレンジできることはあるでしょうか?

(本多さん)
いい意味で「静岡」という地域に捉われすぎずにいられるのが、三島の良さだと思うんですよね。近隣都市とのヒエラルキーって地域によってはあると思いますが、三島ではあまりそれを感じないです。

そうした土地柄の場所で、なおかつ東京圏も近い。そこで東京でも求められるようなレベルの仕事をやっていこうとする会社なので、自分たちの努力次第では、非常に注目していただきやすいポジションにいることは大きな強みですね。

(足立さん)
僕は、地方ゼネコンという地場に根付いた歴史のある業態である一方で、柔軟かつ鮮度の高い感覚があることは大きな強みだと思っています。さらに、これまでにも建設、不動産、施設運営など幅広い事業を手掛けてきているので、今後も一気通貫で事業をつくっていくことができます。より部門横断的にその取り組みを展開できるきっかけを、これから僕らが手掛けるプロジェクトでつくっていきたいですね。

まちなかチームでのプロジェクトマネジメント〜「まちなかオフィス」第二弾〜


具体的に動き出しているプロジェクトはありますか?

(足立さん)
チームが発足してから早速複数のプロジェクトの準備をしていますが、特に進捗しているのはまちなかオフィスの第二弾です。第一弾は自分たちの部署が入居しつつ借り手の募集を開始しましたが、今回は社内の別の部署が入居します。早めに入居したいという部署の要望を聞いて短工期かつ限られた予算で進めています。そのマネジメントを担当するのが、川口さんです。

画像5

(現在整備を進めている、三島市本町のまちなかオフィス第二弾。複合用途ビル5階の住宅を、既存の間取りを活かしながらオフィスにリノベーションします。)


川口さんはプロジェクトマネジャーとして、どのように事業を進めているのでしょうか?

(川口さん)
まず「まちなかオフィス」事業は、市街地で増加する店舗・事務所やその上階の住居部分等の空室を、スモールオフィスとして整備し入居を促進する取り組みです。その背景にある大きな目的は、まちなかへの企業誘致を図り、交流人口拡大につなげることなんですよ。

私たち加和太建設はまちづくりを手掛ける主体者として、先陣を切ってまちなかオフィスを利用して、この仕組みを整えながら、一歩ずつエリア全体の活性化を目指しています。

私の担当する第二弾オフィスでは、関係者間の連携に苦労しましたね。今回は自社の複数部署が入居するため、各部署に対して要望をキャッチアップし、そのイメージを設計士さん、工務店さんにお伝えしてカタチにしていきます。でも、限られた予算・短工期ですので一筋縄ではいかなくて……。


どのような点に苦労されましたか?

(川口さん)
通常設計は設計士さんと工務店さんと発注者である私たちの三者でやり取りをするのですが、施工費用を抑えるために得意な工事別に複数の工務店さんにご協力いただきました。その分、工事内容や予算がかぶらないようにオペレーションには気を使いましたね。

それからデザイン面も工夫しています。限られた予算のうち、今回は照明を製作することに予算を集中させ、収納、壁紙、床の色、天井などは素材を変えつつも意匠性を損なわないように調整をしました。

新しい案件を手掛けることは骨が折れることも多いですが、協力してくださるみなさんも、まちなかオフィスの意図をくみ取って、注目される良いものを作りたいという熱い想いを持っていただいています。おかげで、濃いコミュニケーションを続けられています。

現在は内装工事が進んでいるのですが、カタチが見えたときは感動しましたね。新しい取り組みができたと実感しています。チームの先輩たちにも後押ししてもらい、安心してプロジェクトを進めることができました。

「まちの温度感」と「インパクト」の両立に向き合う

先輩の存在は大きいですよね。三島以外・加和太以外での経験も豊富なお二人の先輩と仕事をしはじめて、新卒入社組の川口さんはどのように感じていらっしゃいますか?

(川口さん)
正直なところ毎日が刺激ばかりです。物事に対する考え方をたくさん学ばせていただいています。また、やっぱり静岡出身で地元に残っている僕のような人の感覚で見ると、新しい物件・施設・サービス等から受ける「まちの温度感」がすごく大切だと改めて感じています。

「世界が注目する元気なまちをつくる」、つまり非常に高いレベルのものを目指すのには、相当の熱量を注がないといけないですよね。一方で、僕らだけが熱くなりすぎてもいけないなと。

地域の中に新しいものが生まれたときに、平均温度から2〜3度高いものであれば「おしゃれだな」「便利になったな」と心地よく受けいれられると思うのですが、あまりに尖りすぎたものには違和感を感じてしまうこともあると思うんです。

「まちのインパクトとなるものをつくる」という目指したい姿がある一方で、地域とそれをどう近づけるのか、混ざり合っていくのか…という点は本当に重要ですよね。

(本多さん)
このポイントは、事業企画部門に所属しているときから向き合い続けています。もちろん、地域の方々の思いを汲み取りながら、地域資源や魅力を活かしてまちの元気を生み出そうと考えていますが、「自分たちの取り組みは、この地域にとって本当に良いことなのか?」と自問自答することは珍しくありません。

尖らせることで、尖らせた部分への感度が高い人に「高さ」で到達することも必要なアプローチですが、それだけだと排他性が生まれてしまうこともある。だからこそ、バランス感覚を持って、地域に根ざした包容力のあるプロジェクトをつくっていきたいですね。年齢も性別も、何もかも関係なく包括的にみんなが楽しめる場所や機会が組み込まれることで、その熱量を高めてくれるのではと思います。

(足立さん)
まちの人の感覚や思いを大事にすることは絶対条件です。一方で、不動産事業である以上収益性や話題性を高めるためには、地域の外の人を呼び込むということも非常に重要です。

テーマを決めて横串を刺した物件を集積させる、集客力のある集合施設をエリアの要となる場所につくるなど、エリア全体の活性度を高めるための取り組みを検討しています。それらを通じて不動産の値段が上がっていくことで、「まちの温度」という抽象的なものも、具体的なKPIに落としこむことができるのではないかと思います。

加和太という枠を超えた「チーム」で価値を生み出す、新たなチャレンジへ


三島の市街地でこうしたチャレンジしていくにあたり、もちろん当社だけでなく地域のさまざまな方と協業する取り組みだと思います。現在はどのような動きをしていらっしゃるのでしょうか。

(足立さん)
三島市には既にさまざまな連携をしていただいています。

非常に協力的で、これが東京から来た僕からすると、良い意味でカルチャーショックでしたね。不動産事業に取り組む中で、行政にはさまざまな許可を得る必要が出てきます。経験上、物事を進めるハードルになる存在が行政だと感じることも少なくなかったのですが、三島では、横並びで一緒に新しいものを作っている感覚で、すごく驚きました。本当にありがたいですね。

(本多さん)
現在は移住・定住政策の取り組みで協働プロジェクトを準備していたり、空き家活用について都市計画課の方とご相談させていただいたりしています。空き家問題は行政の立場からすると対処しなければいけない「問題」であることが多いですが、私たちにとっては「プラスの価値」と言えるものも含まれていることは珍しくありません。両者をマッチングできたら良いねと、一緒に考えているところです。

行政以外の方との連携についてはどうでしょうか。

(本多さん)
市街地の築古物件をどのように使えるかを考えるために、主に設計・建築分野でプロジェクトパートナーとなりそうな方々と相談を始めています。地縁のある方はもちろんですが、各分野で日本のトップランナーとも言えるプレイヤーの方々を巻き込むことで、地域内外に注目いただける物件づくり・まちづくりを実現したいと考えています。

私たち不動産部は、「人とまちと加和太をつなぎ、暮らしをプロデュースする」という組織ビジョンを掲げているので、この取り組みを通じてそれを体現していきたいですね。

画像6

(先行してスタートした、物件活用のためのミーティングの様子。地域の方・東京在住のプロフェッショナルの方が混ざり合い議論。今後も多様な関わりを織り込みながら、物件活用推進を目指します)

「まちなかチーム」 これからへの意気込み

最後に、このチームで取り組む新たなプロジェクトに向けての思いを教えてください。

(足立さん)
今回お話ししたことを、ビジョン・利益の両立しながら実現することは、限られた時間の中でとてもチャレンジングですが、どちらも追求していきます。まずはプロジェクトのビジョンをより具体的に定め、アクセルを思いきり踏みたいですね。

(川口さん)
まだどんなことが実現できるのか想像ができていない部分もありますが、「まちづくりプロデューサー」と銘打っているのに惹かれて採用試験を受けたこともあり、自分自身がそこに携われることを嬉しく思っています。

地域の方々の思いや目線を大切にしながら、企画・立ち上げをしていきたいです。多くの方に知っていただき、評価をいただけるような成功事例の創出を目指します。

(本多さん)
僕は、地域の外から来た立場から見たときに、究極的には「三島のまちが良くなる」ということとは、自分の人生をより楽しめる状態になっていることにつながると思っています。

ここに住んでいることを「うらやましいな」と多くの人に言ってもらえるような仕事をしていきたいですね。住む場所として、働く場所として、楽しむ場所として……地域に必要だと思うものを、供給していきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!
まだスタートを切ったばかりの「まちなかチーム」 ぜひ今後の取り組みにご期待ください。

★ まちなかチームでは現在仲間を募集中!ともにまちづくりにチャレンジしたい方をお待ちしています。(まちなかチーム / 求人情報)★
https://hrmos.co/pages/kawata/jobs/i0000002

:::::::::::::::::::::::::::::::::

● 加和太建設コーポレートサイト
https://www.kawata.org/

● 採用情報はこちら
https://kawata-recruit.jp/


この記事が参加している募集

この街がすき

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!