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ニコン・エシロールのレンズについて

カメラのニコンと違うの?と思われたと思います。この会社は日本の会社ニコンとフランスの会社エシロール社が合弁で設立したものです。「ニコン・エシロール」って名前なんで、そのまんま想像通りですよね。

眼鏡レンズの世界シェアでは、もうダントツのトップです。

ニコンについては馴染みがあると思いますが、エシロール社も含めて、それぞれご紹介してみます。

まずは「株式会社ニコン」

カメラで有名なニコンですが、実は日本で最初の光学機器の総合メーカーとして誕生しています。双眼鏡、顕微鏡、半導体露光装置、液晶露光装置、各種測定機器まで、高い技術力をもった総合メーカーなんです。

メガネレンズ販売の歴史も古く1946年に「ポインタール」というメガネレンズを販売しています。

1917年の設立当初の社名は「日本光学工業株式会社」。この社名からの愛称だった「ニッコー」から現在の「ニコン」へと社名を変更したのは1988年です。

そして「エシロール社」

1849年設立の、フランスに本拠を置く世界的な光学機器メーカーです。なんとドイツのカール・ツァイス同様こちらも170年以上の歴史です。
エシロール社の前身であるエッセル社は、世界初の累進屈折力レンズ「バリラックス」を誕生させている、とても技術力のある老舗メーカーなんです。

また、眼鏡レンズをはじめ、コンタクトレンズ、眼鏡レンズ加工機器の製造・販売なども手がける、業界最大手の総合マンモス眼鏡メーカーです。

ー以下、エシロール社HPよりー
2016年度の売上高は71億ユーロ。工場、開発の拠点はフランスの他に、日本、アイルランド、米国、メキシコ、ブラジル、プエルトリコ、フィリピン、タイ、中国、イスラエルなどに計28カ所、ラボは世界各地に400カ所。年間4億3千万枚の生産能力を持つ。従業員数は62カ国に、グループ全体で55000人以上。

「ニコン・エシロール」の誕生

そんなマンモス会社エシロール社と、日本のニコンが合弁で設立したのが、「ニコン・エシロール」です。

世界の眼鏡レンズにおけるシェアではもちろんダントツのトップです。
5年ほど前の数字ですが、ニコン・エシロールが約40%、ホヤが約15%、カール・ツァイスが約8%の世界シェアだそうです。

まとめ

シェアにも表れてますが、カール・ツァイスが高性能レンズに特化しているのに対し、ニコン・エシロールは非常に幅広いバリエーションのレンズを販売しています。

車で表現すると、ベンツとトヨタといったところでしょうか。すみません。ちょっと違うかもしてませんが。。どちらが良い、悪いではなく、企業のありかたですよね。

追記:今回エシロール社を改めて調べて分かったんですが、カール・ツァイス同様、生い立ちは全く異なるものの、どちらもとても長い歴史をもつ会社なんですね。

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