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#サッカー

太陽のホットライン 第四回(最終章)

太陽のホットライン 第四回(最終章)

  五 試合

 レイスターズに入団して、一ヶ月ほどたったある日曜日。
「うわー、見て見て、ジェットコースター! 面白そう! 乗りてー!」
 駅から上がるゴンドラの窓から外をながめて、太陽(たいよう)は興奮して声を上げていた。
 遊園地が見えているのだ。
 そんな太陽を、楓太(ふうた)が笑いながらたしなめた。
「太陽、太陽。今日は試合で来てんだよ」
「そうだった」
 言われて太陽は居住まいを正す。

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太陽のホットライン 第三回(第四章)

太陽のホットライン 第三回(第四章)

  四 特訓

 ゴール前に走りこんだ太陽(たいよう)。
 そこへパスが出てくる。
 強くて、速いパス。
 ちゃんと止めなきゃだめだ。
 そう思うと、よけいに身体に力が入る。
 ばちっと音がして、右足に当たったボールは、大きくはずんだ。
 いけない。
 あわてて追いかけて、無理やりシュート。
 ボールは、ゴールのわくをとらえることなく、大きく外れた。
「何やってんだ! しっかりコントロールしろ、へ

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太陽のホットライン 第二回(第三章)

太陽のホットライン 第二回(第三章)

  三 入団

「え?」
 太陽(たいよう)は聞いた言葉が信じられなかった。
 何か聞きまちがえたんだと思った。
 でも、光(ひかる)はとまどう太陽に、もう一度告げた。
「おれはだめだったよ。不合格の知らせだった。太陽は受かったんだね。おめでとう」
「ええっ、そんな! おれが受かってるなら、光だって受かるはずだよ! だって、光の方がおれよりうまいじゃん!」
 太陽は思わず大声を出した。なぐさめで言

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太陽のホットライン 第一回(第一、二章)

太陽のホットライン 第一回(第一、二章)

  一 セレクション

 そろそろ冬も近づく日曜日。風はなく、ほどよい空気の冷たさに、頬がぴりっと引きしまる。空は快晴。いいサッカー日和だ。
 周囲を木々に囲まれたグラウンドに、色とりどりのユニフォームの子供たちが集まっていた。総勢二百名近くいるだろうか。
 今日は柏レイスターズアカデミーの、U‐12セレクションの日だった。
 柏レイスターズは、千葉県柏市に本拠地のあるプロサッカークラブだ。Uはア

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