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今いる所から、阪神大震災に思いを寄せる

 もう25年になる。ちょっと前みたいなのに。

 1月17日。この日の記憶があるから、3月11日の恐怖心が増幅してしまったのかもしれない。種類の違う大きな揺れ。ただ身をゆだねるしかできない恐怖と心細さを、思い出す。

 いつもドライブした道路の上を、高速道路がグニャリと倒れている。上でバスがぶら下がっている。最近、バスの運転手のインタビュー記事を読んで、彼の見た光景が思い浮かんだ。乗客たちとのその後の交流を知った。

 ヘリコプターや救急車が行き交う日々。不安が過ぎて、無感情に暮らした日々。その中で心に、染みのように少しずつ広がった、人々の温かい気持ち。

 SNSが発達していない時代だった。ツイッターもLINEもおろか、スマホなど誰も持っていなかった。身近な人たち同士だけでなく、皆さんが全国から、海外から、駆け付けてくださったのは奇跡のようで、あの気持ちは忘れられない。

 そして電気のありがたさ。水のありがたさ。忘れないようにしていたい。

 今年は非常食の大半の期限が切れるので、ありがたくいただきながら、また入れ替えていかなくちゃ。 

#エッセイ #阪神大震災 #忘れない  

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。