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若い人の、素直な気持ちを綴った文

 noteを始めて良かったことの一つに、続けている人同士のコミュニケーションで、今まで知り合うことのなかった人たちを知ることができる、ということがある。

 先日も少し書いたのだけど、私の場合、自分の息子とは違う「若い人たち」とは、こういう場でもなければ、考えを知るチャンスはない。
 20代で、明らかに子供としての立場で親のことを書いている方たちの文章を読むと、母性が止まらない。お節介が止まらない。老婆心が止まらない。もうだいぶ暴走中である。

 若い頃の自分が懐かしくなり、みずみずしい感性を自分が持っていたことを思い出すワクワクや喜びもある。そして切なくなってきちゃう。ああそうだ、私も葛藤していた。しんどいことがあった。そして、まぶしいなあ。

 今回はその中の、なかじまたくみさんという方のnoteを紹介します。

 彼のnoteも、私が気に入っている若い方たちと共通して、とても素直だ。若いのだから皆さん、激しい感情にかられることだってあるだろうに、若いながら自分の感情を客観的に落ち着いて、そして素直に綴っている。

 「素直」というのは、ご当人たちがどの程度、自覚しているかわからないけど、とても大切な部分だ。幾つになってもそういうことがあるように、若い頃だと特に人と比べることもあるだろう。でも自分の人生、自分の思いを反芻したり、真摯に自分の気持ちに向き合い、表現する。そこにはその人柄だけでなく、今後への希望を感じる。「希望」というのは、若者だけに向けての言葉ではない。自分にも当てはめることができる。私たちのような中年でも、もっと年を重ねても、きっと好奇心がある人は、翌日への小さな希望だけでも持っているだろう。そしてそれを満たそうと素直に思えていたら、その人の生きる力になるだろう。

 この回のnoteに描かれているのは、おばあちゃんへの気持ち。
 「こんな大人になりたい」と思わせるおばあちゃん。どんな風に暮らしているのかが、やり取りや仕草の中ににじみ出るおばあちゃん。自分がお年玉を親戚にあげる体験をしたことで、感じたおばあちゃんの思い。読んでいてじわじわと胸の中に温かみが広がる。

 彼の文章はいつもそうで、楽しい時も悲しい時も無理した風でなく、読み終わると何かしら自分の中で長々とした感想が生まれる。

僕も、ばあちゃんが大事にしている人を大切にしよう。きっとそれが、一番ばあちゃんが喜んでくれることだと思う

 そのように思える気持ちをとても大切にしてほしいなあと思う。是非、おばあちゃんに大事にされているご自身のことも大事にしてほしいなあと。純粋に、素直にそう思わせられる素敵な一文。

 ここまで書きながら気が付いたことがある。私はどうやら、皆さんの感情を知りたいらしい。noteを読んでいて、様々な文章があって当然構わないし、色々な好み、相性、ニーズがあるのもわかっている。それぞれの好みでそれぞれの文章を読むのが当たり前だ。それぞれでもちろん良いだろう。ただ私の個人的な好みなんです。何があったのか、素敵なことがあった、こんな考えである、こうした方が良い、など以上に、それによってアナタが何を感じたのか、感じているのかを知りたいようです。

 その人の感情がその人の言葉で書かれていることは、私にとって、安心でもある。そんな文章を読む機会があると、こちらも素直な感想、感情を持つことができて気持ちが良い

 忙しくて書く時間もエネルギーもない方もいらっしゃるだろうけれど、私は、自分よりうんと若い方たちの文章も楽しみにしています。


#note #若い頃 #素直さ #感じたこと

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