ボロネーゼ

同じ商品で新旧、興味深く味比べ

 以前、「少々健康に気を配ってます」と、受け取り側によっては感じられる文章を書いたようだ。こんなにヒトゴトみたいに書いているのは、多分、本当は人並みだからなのだ。

 でも日清食品の方から連絡をいただき、試食品までいただいて嬉しかった。当時、その様子を書き綴った記事がある。

 その後しばらくして、段ボールが再び送られてきた。

 また同じ種類の物? と思ったら、ちょっと違う。
 以前送られて、気に入ったのは、和風、アジア風の物だ。

 今回はパスタソース。
 しかも、改良したと書類も入っている。

 試食して、私なりのレポートを書いてみようではないか。

 まずは開けた時の、送った側の気持ちがこもっていることに、私はちょっとだけキュンとした。

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 付箋で、ご丁寧にどちらが以前の物か改良した物かを貼って、わかりやすくしてある。「新」とか「旧」とか書いて、送る人たちのために貼っていった手作業を思うと、ちょっぴり感傷的になっちゃう。

 さて、一種類ずつ、新旧、食べて比べてみた。

 書類もあるけど、あえて最初は読まないで、自分の目と舌を信じて感じてみる。

 お湯を入れて捨て、ほぐす。

 おや。もう麺から違うのか。左側が旧作。右側が新作。
 色が違う。光の具合ではない。新作の方が白っぽくて艶やかだ。

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 少し苦さを感じる麺なので、色を見てもそれが少し緩和されているのではと期待が膨らむ。

 ソースを入れる。

 えっ。同じソース? と思うほど色と質感が違う。

 写真では、奥が旧作。手前が新作。これはボロネーゼ。

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 口に入れると、新作の方がコクがあった。全然違った。麺の口触りも少しツルツルしている。

 他にジェノベーゼとアラビアータがあった。

 率直に感想を書こう。

 アラビアータはちょっと辛すぎた。息子と二人で分け合って食べたのだけど、辛過ぎて食べきれなかった。好みもあるかもしれない。ただ「パクチー香るトムヤムまぜそば」「卵黄だれとラー油をきかせたコク旨油そば」「ごま香る濃厚坦々まぜそば」は、ある程度辛いながら食べられた。それを思うと、美味しい以上に辛さが強いのは、胃腸の弱い私たちにとってちょっとつらかった。

 それから、前回の三種類の試食と比べると、こちらの方は具の味付けと麺の相性なのか、苦さがカバーしきれていない気がする。

 でも私はやっぱり「カップ麺」に栄養を追求する姿勢に敬意をはらいたい。「カップ麺を食べるだけ」の罪悪感から少し解放される。麺に栄養を含ませる努力はどのようなものだろう。


 さらに改善を重ねる努力は素晴らしいものとして、これからも応援していきたい。

 それにしても「パクチー香るトムヤムまぜそば」はだいぶ好きなので、保存食の一つとしても、また買いたいと思っている。


#エッセイ #日清食品 #カップ麺 #栄養

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。