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【書評】『高校教師の学級経営』(栗田正行)

※この書評は、私が読んだ教育書の内容を忘れないためだけに書いたものです。noteのプラットフォームを借りて、自分専用の「教育書備忘録データベース」を作ろうというわけです。一応公開はしますが、他の方が読んでも面白くないかもしれません。

1、高校の学級経営とは

①将来を見据えて生徒たちを自立させる
→委ねるところは委ね、方向転換すべきところはしっかりと指導する。

②授業力は立派なスキルである
→人間はある一つの側面が秀でていると、それ以外の面も秀でていると考える心理的傾向がある。

③保護者の依存度が生徒によって差が出てくる
→1つの指標として、学校からの配布物やお知らせが行き届いているかどうかを見るとよい。

④学校行事には意味がある
→高校生だからこそ、担任が明確に意味や趣旨を伝えられないとその気になれない。

⑤学年ごとの進路指導
→高校1年生は、高校卒業後にはどのような進路選択があるのかを知ってもらう時期。

2、新学期準備

①生徒の氏名を覚える
→この世で一番聞き心地がいい言葉は、自分の名前である。

②新年度が始まる前に教室環境を整えるのは担任としての最低限の務め
→整った教室環境を当たり前だと思わせる。「定常を高める。」

③1年生には流れを見せる
→最初の1週間は、こちらが思っている以上に色々なことに不安を感じる。

④ルールづくりの指針を決める
→ルールの線引きは、最初が肝心。

3、クラスづくり1日目

①担任の学級づくりの思いを伝える
→担任が大切にしていることやスローガンを伝え、それに沿うように生徒たちで考えたり、行動してもらったりする。

②「七五三の法則」を打ち破る
→学校からの連絡は、高校では3割しか家に届かない。保護者宛て文書専用のクリアファイルを作る、配布時期を考える、メール一斉送信連絡網など。

③習慣化に必要なのは3週間
→徹底されているかどうかは2か月目以降で見えてくる。

④高校は価値観の違う人が集まる場
→最初にこのことを伝えておく。

⑤いきなり自己紹介をさせてはいけない
→まずは紙に書かせ、それを元に自己紹介をさせる

4、クラスづくり1週間

①「席替え効果」を知ってもらう
→人間はいつもと違う環境に身を置くと、脳が刺激を受けて今まで以上に物事を吸収したり、集中できる。

②物の管理は自己責任
→理路整然と根拠を伝え、どうすべきなのかを自分で考えてもらう。

③清掃ロッカーの点検は年度初めにやる
→「きれいな状態」というお手本を見せる。=定常を高める。

④理由なき遅刻・欠席・早退は生徒からのサイン

⑤学級通信は頻度よりも「目的」を重視する
→数を増やせば価値が下がり、数が少ないと希少価値が上がる。

⑥部活見学を勧める
→どんな部活でも食わず嫌いをしていては自分の可能性を狭めることになる。

⑦LHRでは、生徒同士がかかわり合う時間を設ける
→大切なのは、困難やトラブルを乗り越えてきた経験や自信。

5、クラスづくり1年間

①思い出に残る文化祭にする
→生徒自身がどれほどクラスにかかわったかによって満足度が決まる。

②盛り上がる体育祭にするために
→体育祭の流れの中で、「ここだけは押さえておきたい」というポイントを決め、その時間だけは生徒のために時間を作る。写真、応援など。

③進路行事を有効利用させる
→行事前には生徒への動機づけをする。

④三者面談では、相手の話を聴く
→保護者が一番満足するのは、自分が話したいことを思う存分話せたとき。

⑤いじめの定義をはっきりさせる
→相手が嫌な思いをしたらそれは一種のいじめである。

⑥ネットの怖さを知ってもらう
→ネットでの足跡は一生残る。

To do

①委員長になった生徒の保護者に連絡をする

②第1号学級通信の最後に保護者へのメッセージを載せる

③クラス開きLHRワーク「共通点はどこでしょう」

④クラス開きLHRワーク「言ってほしい言葉は何ですか」

⑤クラス開きLHRワーク「スぺ者リスト」を作ろう

⑥「やりたいこと」を見つける3つの発問







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