07社会と建築の密接さ
こんにちは!
お久しぶりです。設計課題が一段落し、
次は期末テストに向けてとなり、今学期も終わってしまうな
と思っているしだいです。
さて、今日は、ロシア構成主義について話していこうと思います。
目次
□ロシア構成主義
□背景
□中心人物
ロシア構成主義とは
ロシア革命前後に起きたロシア・アヴァンギャルドという一連の前衛的な総合芸術の運動の1つで、他にもレイヨニスム、シュプレマティズムなどのさまざまな流派があります。
また、この運動は、文学、演劇、美術、音楽、建築、映画、デザインなどの複数の領域におよびました。
「アヴァンギャルド」はフランス語の前衛を意味し、芸術や理論の根本的な革新、過去と伝統からの脱却、新たな内容や手法の探求、社会との積極的な関わりなどを特徴とします。
背景
1922年にロシア革命によって成立した新政権は、世界初の社会主義国家となります。
そんな中、政府は、革命思想を普及させるため読み書きできない人を含む膨大な数の大衆に直接訴えかけれる力を持った視覚メディアに注目しました。
既成の芸術に代わって、ポスターやプラカード、看板、さらには演劇などが扇動芸術として重要な役割を果たすようになり、建築も革命を祝福するモニュメントとしてその用に供しました。
中心人物
ロシア構成主義は、ウラジミール・タリトンが発端となった芸術運動で彼は古典的な絵画や彫刻を批判しました。
タトリンが鉄板や木片を使った自身のレリーフを「構成」と呼んだことから構成主義と言われ、鉄やガラスといった工業的素材でつくられた抽象的かつ立体の作品が多いのが特徴です。
特に彼の第三インターナショナル成立を記念して構想した塔の
「第三インターナショナル記念塔計画案」は、
高さ400mで立体トラスを巡る螺旋状の中に立方体、四角錘、円筒形という幾何学形態を内包し、それぞれは会議場、オフィス、情報センターという機能を有していました。
また、1層目の立方体は、年に1回の速度で回転し、
2層目の三角錐は1か月に1回、
3層目の円柱は、1日に1回と回転する計画でした。
なんとも大胆ですよね。
結局、内戦が続くなどの経済的問題や、技術的な問題で実現には至らなかったものの、特徴である「抽象的造形」や「鉄・ガラス」といった構成主義の思想がよく表れた作品です。
この計画が本当に実現していたらどうなっていたんだろうと少し気になりました。現代では考えられないですよね。
その社会的な背景があったからこそ実現が可能であったのだと思います。
建築というものは改めて「社会」と密接であることを認識させられました。
そういうデザインの背景を知ること、そして今を考えることそれが大切なのかもしれません。
今は、考えきれていませんが…
区切りは悪いですが
今日はこんなところでおしまいにします。
見ていただきありがとうございました。
では。
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