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八方美人で何が悪いねん

「人に対して優しいね」
「誰とでも仲良くできるんやね」
こういったセリフを
100万回くらい言われてきました

僕は
相手がごじゃもん(めちゃくちゃな人)でない限り
仲良くなれることが多いです
仲良くしたいんです
人好きなので

広く浅く、ちょくちょく深く、
そんな人付き合いをしている僕は
しばしば友人から
人付き合いの相談を受けることがあります

「なんか最近部活の人付き合いで悩むこと多くて」
「俺って自分のことが大切だからさ」
 『ふむふむ』
「そんな常に人に対して気を遣ってられないんだよね」
 『わかるわ』
「ていうか、他人の感覚なんてわからん!」
「いちいちLINE返信したり、相槌打ったり」
「なんであんな面倒なことみんなやるんかね」
 『確かにな~...』
「ちゃんと返信しろとか、この前言われてさ...」

こんな感じで彼は部活動での不満を
長々と僕に話してくれました

「他人の感覚なんてわからない」

彼の言葉を聞いて確かにそうだなと思いました

人の感覚なんて
そんな簡単にわかりっこないです
lineや相槌をとってみても
早い返信が美学の人もいれば、
寝かせてから返信するのが美学の人もいます

一つ一つに「ありがとう」と言う人もいれば
いちいち言わなくていいよ、という人もいます
他人の感覚ってホント分かりにくいです
彼の言うことはごもっともです

でも、納得する一方で
「他人の感覚なんてわからない」
彼がそう言って自分の感覚を大切にして
そんな生き方をしている自分が
カッコいいと思って満足している
他人の感覚を理解することを放棄している
メンバーを見下している
という風にも少し思えてしまいました(ごめん)

なので

 『一回さ、部活のメンバーの言うこと聞いてみたら?』
「え、なんで?」
 『多分、相手の言うことを飲み込むのも大事やと思うんよ』
 『いったん飲み込んでみて、違うなら吐き出す』
 『他人にまずは寄り添う余裕がある人って』
 『なんか、カッコええと思わへん??www』
「お前みたいに八方美人に振る舞えないよ」
「八方美人でいると自分のこと大切にできないもん」

俺はめちゃくちゃ八方美人やけど
自分のことも大切にしとるつもりなんやけどな~
と思いながら
彼にこう言いました

 『じゃあ、自分に対しても八方美人でおったら?』

相手の感覚がわかりづらい中で
大切になってくるのは
相手を理解しようとすることではなくて
敬意をもって相手と関わることだと
僕は思います
相手の言うことを一度飲み込むのです
尊重するのです

「相手のことを理解しよう」
というスタンスだとなんとなく
相手を見下しているような気になるんです
その感覚が僕は嫌なので
敬意をもって人と接します
相手への敬意が
相手に対する理解を深めてくれるんです

周りから見るとただの八方美人です

ただ、自分の気持ちも大切にしたいので
飲み込んだうえで
自分の意見も差し出すように言います

自分に対しても八方美人でいるんです

他人に対しても、自分に対しても
八方美人でいる
そうすることで意見の押し付け合いが
そのうち交渉に変わってきて
人との関わりが素敵なものになるのかな
彼との会話の中でそう思いました

「なるほど、自分に対しても八方美人か」
「いいね、それ!」

みたいなことを友人は言ってました
少しは役に立てたようです

他人のことも自分のことも立てる
それがホンマの八方美人なのかもしれませんね。

ここまで読んで下さりありがとうございました。また次の記事でお会いできますように...

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