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みんなの九州きっぷ旅 DAY3-①. 熊本~佐世保


DAY3. SUN



寝静まった宿、いそいそと旅支度。
宿の建物の経緯を教えてもらった後にフリースペースを眺めると、また違った趣を感じる。

独り占めの空間。贅沢極まれり。

フリースペースは元宴会場


廊下の向こう側に、花嫁さんの控室。本棚の裏手の部屋が元舞台。
洗面所の欄間も当時のもの。想像を巡らせ、束の間タイムトリップ。

玄関から宿へ上がる階段が二つあるのも、宴会場の名残なのだとか。


階段も当時のまま
反対側の階段。

チェックアウト前にオーナーが出勤してきたので、軽く挨拶をしていざ出発。


8:00 熊本散策


熊本を離れる前に、城くらいは見ておかないと。というわけで、熊本城へ向かいました。

朝の古町をあらためて歩くと趣のある建物がたくさん。もっとじっくり散策したかった。再訪を誓う。

洋風の建築も。


さて、路面電車に乗って熊本城へ。
熊本市電は、どこまで乗っても170円の一律料金だそうです。モバイルSuica対応なのも、観光客にはうれしい。

散策してまず目に飛び込んだのは、なんとなく歴史が学べる戦国鍋TVでお馴染みの加藤清正公。SHICHIHON槍の二番槍ですね。私は三番槍(村井良太)推しでした。どうでもいい。



城に向かってゆるやかな坂道を、荷物背負ってぜーはー言いながら登っていく。
これ、朝イチで一日分の体力持ってかれるやつ・・・。

汗だくになりながら辿り着きました。
熊本城ビュースポット『加藤神社』


熊本城が直近で眺められるということでやってきました。
ナイスビューです。



ここまで来たらチケット売り場はすぐそこなので、本来ならば城内見学すべきですが、残念ながら城の中には全く興味が無いのでお参りだけして帰ります(城は外から眺めたい派)。


加藤神社境内。


さて、時間があるのでもう一か所熊本城ビュースポットへ。
『熊本市役所』の展望室。マニアック!

こちらは昨夜、居酒屋の常連さんから教えていただきました。
日曜日だけど展望室は解放されていました。見よ!この眺め!!


窓越しでもきれいに写真撮れた。


正直、ここから眺めるだけで充分だったなw
体力に自信が無い人や城に行く時間が無い人へ、展望室推せます。ただし、冷房がついていなかったのと休憩用の椅子は無いのでそこだけ注意(冷房は、開館直後で効いていなかっただけかもしれない)。


さて、やってきた路面電車にすべり込み熊本駅へ。

・・・着かない。

まさかの、乗るやつ間違えた。


と、いうわけで みんなの九州きっぷ2日目は、上熊本駅からスタート。
予定になかった列車にも乗れて、さっそくお得な気分に。

熊本駅から新鳥栖までは、新幹線さくらで移動。


ノスタルジーをがんがん感じる。



11:02 みどり7号乗車


本日の特急列車、みどりがやってきました。

写真暗めですが、車両全面はめちゃ緑色。今年流行りの緑色。


車内全景。
椅子のファブリック、柄がかわいい。アガる。

柄 on 柄


お楽しみの、飲み鉄タイム。
本日は、熊本が誇る 『おべんとうのヒライ』で攻めてみました。


食品サンプルみたいな、パツッパツのサラダのり巻き。手に持った時の重量感。そして意識していないのにどうしても映えてしまう断面。食べる前から、すでに美味しい。いきなり団子は、名物はとりあえず食っておけ。の方針で購入。

そして、いまのところ謎感満載の 『ちくわサラダ』
なんかよう分からんけど、人気NO.1だったので買ってみた。いったいどこにサラダ要素が(揚がっちゃってるし)、とりあえず一口。

ちくわの中に!ポテトサラダ!!

ポテサラ入りのちくわ天とは・・・大正解のこの組み合わせ、昭和の世から生きてきて、何で今まで思いつかなかったんだろう。悔しい!!悔しいほどに、美味しいっ!!!

ちくわサラダに出会えて、それだけで九州に来た甲斐がありました。
ぜんぶ美味しかった!



12:34 佐世保駅と佐世保バーガー


佐世保駅に到着。
旅行前の週間天気予報では、長崎は雨予報でしたが蓋を開けたらこの快晴。


駅を降りると、風に乗ってブラスサウンドが聴こえてくる。
吸い寄せられるかのように、音の方へ。



市民楽団のビッグバンド!
どうやら、定期的に音楽イベントをやっているらしい。


楽団メンバーは、学生の若い子から主婦・お父さん層まで幅広く、職業も生活パターンも様々な人たちがひとつの音楽を作り上げていると思うと、ぐっとくるものがありました。

佐世保はジャズの街と聞いたことがあるけれど、ここまで市井に根付いているとは。暮らしの基盤のひとつに音楽があるって、素敵。


しばし音楽を楽しんで、させぼ五番街を散歩。


少し歩いて空腹感を刺激したところで、本日の昼食。
昨夜の居酒屋で教えてもらった佐世保グルメ
『ハンバーガーショップヒカリ』のスペシャルバーガーでございます。


コークハイ仕様にする作戦。


海を眺めながら、いただきます。


スペシャルバーガートマト抜き


バーガー自体は小ぶりながらも、どの具も厚みがあって意外とボリューミー。ソースや玉子は甘めの味付けで、ガツン!というよりは優しめな味わいのバーガーでした。美味しかった!


14:00 名物商店街探訪


お腹も満たされ、散策再開。今度は駅の反対口へ。
東口側からは山が見え、海側とはガラッと顔付きが変わります。

ここでは、商店街めぐり。
まず、駅を降りて最初の商店街は、戸尾市場街です。

日曜日なので静けさが際立つ。


そして、今回の目的はここ 『とんねる横丁』
なんと、戦時中の防空壕をそのまま店舗として使い始めたのが商店街の始まりなのだとか。


正面から見ると普通の商店街ですが、上から見ると岩肌に店舗が埋め込まれていて何ともユニーク。


店の中がどうなっているのか、超気になる。


近くで見るとより圧巻!
防空壕跡地にここまで立派なお店を広げるとは、昔の人々の逞しさがうかがえます。

シャッター街なのかな・・・と思っていたら、閉まっていた鮮魚店から魚の匂いがしたので、今でも現役でやっているのだと感激。願わくば、お店の開いているときに探訪したかった。


引き続き、商店街を歩きます。
昭和レトロとかそんな軽薄なものではありません。ガチです。


野良猫もぐっすり眠れてしまうほどの、ゆったりとした時間の流れ方をしている。



続いては、佐世保のメインアーケード 『四ヶ町商店街』へ。
何てことのない、地方によくある商店街だけど、こういう所に来るとほっとする。

五番街に比べ、歩いていると外国人をよく見かける。
米軍基地もあるし、港もある。長崎は異国に開かれた土地なんだなあと感じる。

さて、商店街をそぞろ歩いてやってきたのは地元の百貨店『玉屋』
これも昨夜の居酒屋情報、ここにも地元民がこよなく愛する佐世保グルメがあるのだとか。



佐世保グルメその2 『ラヴィアンローズのミックスサンド』
一箱売りで800円。これを地元のマダムたちは何食わぬ顔で3箱4箱と買っていく。

・・・これ、ケンミンショーで見るやつだ。
リアルにあるんだ。

箱で買うのはちょっと多いな・・・と逡巡したけれど、一人で一箱ペロリといけますよ。と言った紹介者の言葉を信じ、思い切って購入。
近くの公園でいただきます。


実際にケンミンショーに出たこともあるのだとか

キュウリにトマト、ハムと至ってシンプルなサンドイッチ。
しかし、マヨネーズが甘い!甘いけれど、さっぱりしてる!!

これは、食事にもおやつにも、お酒のアテにもいける万能選手。

一箱ペロリ・・・とはいかず途中でお腹いっぱいになってしまったけれど、根性で完食。それにしても、佐世保バーガーといい玉屋サンドイッチといい、佐世保の人は甘いのがお好きですね。

公園でまったりしていると雨が降り出したので退散。
降りが強くなってきたので、佐世保駅まで歩くことを諦め列車で行くことに。

松浦鉄道。佐世保中央駅へ。



賑やかな商店街を出たら、ぽつんと佇む駅舎。
佐世保の中央を名乗っているけれど、ちっとも威厳を感じない。



駅のホームもひっそり閑としている。
雨宿りをしながら、列車を待つ。


伊万里まで行くの?に驚いた


佐世保駅に到着したら、すっかり雨は止んでいました。
次の列車まで、ジャズフェスのステージを見ながら時間を潰す。



音楽に身をゆだねながら海を眺める。
贅沢なひとときだなあ。

名残惜しさを残しつつ、みんなの九州きっぷの旅もいよいよラスト。
佐賀県へ参ります。



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