未利用資源「アスパラの茎」をつかったお茶
今日は、今月末に発売予定の未利用資源を使ったお茶の中で、ブレンドNo.16として登場する「アスパラの茎」にスポットを当てて綴ってみたいと思います。
よかったらお付き合いください。
”アスパラ”の現状
スーパーに並ぶアスパラガスは、どれも背丈がそろい、美しく整っています。そんな当たり前の光景に、これまで疑問を抱いたことはありませんでした。
農家さんが出荷する際、背丈をそろえるために切り落とした部分を「切り下」と呼びます。
この「切り下」は、出荷されるアスパラの約10%を占め、通常は廃棄されてしまうのだそう。
手塩にかけて育てた野菜を出荷するたび、生ゴミが発生してしまう。
その現実を目の当たりにする農家さんは、どんな思いを抱いているのだろうか…。
”アスパラ茶”との出会い
あるご縁から、”アスパラの茎”を使ったお茶の企画・販売を手がける株式会社REDDの代表、望月さんをご紹介いただきました。
望月さんは、地域の農家さんと協力しながら、”アスパラの茎”を使ったお茶『翠茎茶』を発案。
農業、クリエイティブ、福祉の3つを結びつけ、新しい経済循環モデルの構築を目指して活動されています。
その志や活動内容に触れるたび、尊敬と共感の気持ちがあふれ、私も何かお手伝いできないかと考えました。
そこで、"アスパラの茎"を当店のお茶として迎え入れ、お客様にご紹介したいと思いました。
さらに、ハーブとブレンドすることで、気軽に楽しんでいただける形にしながら、この素敵な取り組みに少しでも関わることができたらと思っています。
”アスパラの茎”の第一印象
良質なアスパラを新鮮なまま乾燥・焙煎した翠茎茶。そのままでも十分美味しくいただける一杯です。
そして、その奥にひっそりと感じるのは…そう、アスパラそのものの風味。初めて味わった時、その不思議な感覚に驚きました。
この“アスパラの茎”を使うなら、絶対にミルクティーにしたい!
初めて翠茎茶を飲んだ瞬間から、そう強く思いました。
「これを使って、美味しいミルクティーブレンドをつくる!」という思いが膨らみ、頭の中はそのイメージでいっぱいになりました。
こんなお茶に仕上がりました!
ブレンドNo.16となるこのお茶は、アスパラの茎を主役に、野生味あふれる政所平番茶をブレンドすることで、より深い味わいを引き出しました。
砕いて香りを立てたスターアニスをはじめとするスパイスが軽やかにミルクに溶け合い、はちみつを加えるとさらに美味しいミルクティーとしてお楽しみ頂けます。
私たちが”アスパラの茎”をおいしく楽しむことが、農家さんの抱える廃棄問題の解決につながる一歩に、そして社会貢献につながることを心から願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではみなさま、よい1日をお過ごしください!