ひとりじゃないけどひとり
夕方ソファで少し眠ってしまった。
うたた寝ってなんでこんなに気持ちいいん
だろうか。
暖かい部屋でうとうとしているときにきこえてくる音や話し声、部屋の暖かさと光。そういうものをどこか遠くで感じてまどろんでいる時は、なにか守られてるような気持ちになる。
起きてもまわりはそのまま存在していて、そのことに微かにしあわせを感じる。
ひとりでぼーっとするのが好きだけど、それは誰かがいてるところの方が安心する。
それと似たような感覚なのかもしれない。
ひとりじゃないけどひとり、の感じが好きなのかも。
そういえば学生の頃、眠くて眠くて仕方なくて、いつでも寝ていた時があった。あの頃も、起きた時に変わりなく、みんなが喋ったり動いたりしているのに何だか安心していたのだっけ。
一人でいたいけれど、独りじゃいられなくて、ひとりじゃいられないけれど、ひとりでいたい。
めんどくさいけれど、それが愛おしかったりする、そんな相反する感覚を行き来するのが、
ひとというもの、なのかもしれない。
今日もうたた寝で本は読めなかった。
数頁だけめくって寝落ちしたい。
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