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【社外メンター】河合企画の社外メンターとしての役割

本日はブログをご覧いただき、ありがとうございます。河合企画では、個人向け、法人向けのメンターという仕事をしています。

本日は、河合企画が考えるメンターという仕事の役割についてご紹介します。

メンターという仕事を語るうえでまず初めに大前提を述べたいと思います。それは、メンターは必要不可欠な存在ではないという事。そして、究極を言うと、メンターに頼らない生き方が理想なのかもしれません。

実際に私自身特定のメンターはいません。

しかし、勝手に私が自分のメンターだと決めている人は複数人いて、勝手に指標にさせていただいています。とはいえ、別に普段は相談することもなく、その人たちから頂いた言葉や姿勢を思い出し、「あの人ならどうするだろう?」と考えたりする存在です。

要は尊敬できてなんぼ。

そんな存在が私の中のメンターでもあります。

では、河合企画によるメンターはどうでしょうか。

■重要な二つの機能

当然尊敬していただくに越したことはありませんが、当社では、それとは関係なく、機能面でメンターの役割を十分に果たせることをとても重要視しています。私は、メンティー(メンタリングを受ける人)を一人の人として心を込めて接しますが、逆にメンティーは、私を人だとは思わなくても別に構わないと考えていて、「機能」だと考えていただきたいと思っています。そして、その機能においては、「発見」と「開示」がメンタリングにおける最大のキーワードになります。

■発見とは

発見は、メンターとメンティーで、一緒になって、その方の「武器」・「言い得て妙となるキーワード」を考えていくことです。もちろんキーワードは一つではありませんが、例えば武器となるもの、今後磨けばより光るものを一緒に探し、人生の指針をより明確にし、絞っていく作業です。つまり頭の中の整理整頓ですね。

断捨離をすると残ったものを大事にするように、整理整頓することで、よりフォーカスを当てるべき武器や特徴などを明確にしていきます。

それ以外にも、本当にその人がやりたいと思っていたことが、心の奥底からの思いなのかという「本心」を突き詰めて考え、発見していく作業も行います。

例えば、「部下が仕事に充実を感じられる職場環境を作るための施策を考えたい。」といった場合、大抵の方は、最初の方で「なぜ?」と聞くと、当事者である部下やチーム・組織のメリットなどが理由として挙がります。しかし、これを深く深く掘り下げていくと、自分自身がやろうとしていたマネジメントの施策が、部下の力を削ぐものになっていると半分わかっていて、自分が会社に求められているから実施しようと考えていることが明確になってくることがあります。

本当は部下のために実施しなければならないのに、そこに自分の感情やとらわれの意識が混じってきたり、本当の「善」が少なかったり、自分の評価のためという思いが少し入っていたりした場合、その判断をどうすれば良いか再考し、何がベストなのかというところまで深く掘り下げて一緒に考えていくことになります。

■開示とは

開示とは、そういった発見につながるための開示をどう行っていただくかという事です。それは、私が質問を投げかけることで、勝手にその方の頭が整理され、考え、発見するに至るよう「煽る」ことによって開示を進めていただきます。

人によっては開示しすぎる方もいらっしゃいますし、開示するのが難しいという方もいらっしゃいます。しかし、そこからの引き出しテクニックは企業秘密なので教えられませんが、この開示を可能にすることが、河合企画の存在意義であると考えています。

■開示していただくためのキーワード

なぜ、開示ができるのか。

理由は大きく分けて2つあります。

それは、①河合だから50%②環境50%。

①は企業秘密です。大したことはありませんが・・・笑

②の環境ですが、意外とこの環境の再現が難しいために、メンターは見つかりにくいのだと私は思います。

それは、秘密保持の保証・距離感・約束不要。この3つの環境です。

秘密保持の保証に説明はいらないと思いますが、距離感というのは、メンターが知り合いだと、そもそもその人に教えたくない情報があるはずです。例えば弱音を吐いたり、マイノリティーな属性を持っていたり、人には言えない恥ずかしい悩みもあるかもしれません。

これは、メンターが知り合いではなく、職業の人だから気兼ねなく話せる部分です。

そして、最後の約束不要ですが、実はこれも結構重要で、上司や会社の同僚、友達だと、その後の結果を見られるという意識が働き、思い切ったことを言えなかったり、コミットメントを果たせなかったことでその人との距離を置いてしまったりするデメリットがあります。

これは私も、何度も何度も経験があります。

さらっとコミットして、さらっと達成できるという自信がある方はそれでも問題ないのですが、そうでない方も多くいらっしゃいます。

そんな中、職業であるメンターであれば、思い切った挑戦を宣言しても全く問題ありません。そういう自己開示ができる場がプロのメンターによるメンタリングのメリットでもあります。

思い切った宣言から、周囲にコミットできるようになるまで、時間をかけてでも挑戦すると決意する方向に向かえる。これは、とてつもなく大きなメンタリングの機能のひとつです。

■メンターの素質

1.肯定と否定が上手な人

2.わざわざ口に出さない人

3.相槌のタイミングが絶妙な人

4.要約能力の高い人(現代文が得意な人)

5.メンタルが弱い人

私はこの5つの特性をこれからも磨き続けたいと思っています。

とりわけ、5のメンタルが弱い人というのが大事で、コンプレックスや挫折感を嫌ほど知っている人で、乗り越えてきた人でなければメンターは務まりません。

痛みを知っているからこそ、「柔らかく包みながらも、しっかりと行動まで導けること」がメンターの腕の見せ所だと私は考えています。

そのため、会社員の方が社外メンターをするのは難しいのでは?と思ってしまいます。起業したいという方や、フリーで仕事をしたいという方がどんどん増えているからです。

もしメンターになりたい、コーチングをしたいという方は、是非起業を志していただきたいと思います。そのくらいでないとメンターやビジネスコーチになるは難しいです。

社内メンターもコストという面や、状況説明が無くても理解してあげられる点などのメリットがあります。しかし、社外メンターの場合、コストは大きいかもしれませんが、メンター自身の価値(そもそもメンタリングのプロなのでクオリティが異なります)、社外という価値、これらのメリットを合わせると、社内メンター以上の価値が大いにあります。

本日の記事は、決して河合のメンターとしての矜持というほど感情がこもったものではありません。それはまた別の機会で語らせていただくとしても、あくまでも河合企画のメンタリングはこうですよという役割のご紹介でした。

以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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