悔しい?みじめ?情けない?なんかわかんねえ!でも、だから書き残しておく。

先日、ボディビルの大会があった。もう筋トレを始めてかれこれ7,8年たつ。ボディビルの大会に出るのは4年目だ。試合結果は予選落ち。「そりゃそうだよな。」でも、同時にこの上なく情けなくなった。今まで人生、なんとなく上手いこといくことばかりだった。それなりに頑張ったらそれなりに成果が出ることばっかりだった。筋トレもそんな気持ちで始めた。そうしてたら、確かに筋トレ前に比べて良い身体になった。でも、コンテストに出たら予選落ち。「どうだった?」と聞かれたら「予定通り予選落ちだったわー」て顔では笑っていたけど、正直悔しかった。32歳にもなってこんな結果がでずに悔しい思いをするなんて思っていなかった。悔しい。みじめ。もういやだ。言い訳したい。「いやー、練習時間が足りないんすよー。」って言う。でもそうじゃないってこともわかっている。覚悟が足りない。いや、そんな甘い言葉じゃない。何もかも足りていない。自分がいずれ追いつけるだろって感じてた相手にも勝てない。それは自分がその相手よりも大したことないだけなんだよな。いや、なんなら離れていくんだよ。おれはなんなんだよ。クソッタレ。当然、あとから現れたすごいやつは一瞬で前へ行く。俺はダメなんだ。みじめだ。情けない。そんな思いばっかりで。でも、この感情が居心地の悪さが前に進むための原動力になるのかもしれないと思った。

月曜日、ジャンプのアクタージュって漫画を読んだ。俺はたぶんこのセリフを忘れない。

この世界に選ばれた主人公じゃない
わかってる
でも
やっぱり負けるのは悔しいんだよ
悔しい・・・!

おれもそうだと思った。悔しい。悔しい。はちゃめちゃに悔しい。何がなんでも勝ちたい。ぎゃふんといわせたい。俺のことなんて気にも止めたことなかったようなやつを見返したい。視界にすら入っていなかっただろう?でも俺はここまで来たぜ。この野郎って言いたい。いい歳こいたオッサンがそんなことを思っているのもバカらしいんだけど、この気持ちを忘れたくないと思ったから、ここに記しておきます。おしまい。

追記

俺はボディビルダーになりたかったんじゃなくて、ボディビルダーって肩書きが欲しかっただけなんだよ。そりゃ、なれるわけなんてない。じゃあ、もう辞めたらいいじゃないか、ボディビルなんて。って声も聞こえるけど、それじゃ納得できない。初めから勝てるわけないって思ってやってたけど、もしかしたら?とか思ってただろ?そんなに甘い世界じゃなかっただけだろ?それだけだよ。同じ土俵にすら立ってなかったんだよ。今更その世界に入りたいって?トレーニングを7.8年もやってそれで結果も出ずに?競技じゃない世界でチヤホヤされたら良いのに?それでもやるのか?っていくらでもいいわけは思いつくんだけど、納得がいかないんだよな。主観的な問題なんだよな。おれは負けず嫌いなんだ。
もう一つ気づいたこともある。なぜかボディビルの舞台では緊張してしまう。いろんな他の舞台に立つときは緊張しないようになったのに。これはわかった。尊敬してしまってるんだ。崇めてしまってるんだ。おれはボディビルって競技を信仰してしまっているから、そこで堂々と振舞うことができないんだ。萎縮してしまっている。これは尊敬している「メディアの向こうの人」と会うときと同じだ。おれはまだ落合陽一にも甲本ヒロトにも会う準備がないんだ。それは尊敬してしまっているから。俺は話すことができない。初恋のあの人と話すときと似た感情が甦る。ボディビルに対しても同じことを感じている。だから、やっぱり俺はまだボディビルダーじゃないんだ。コンテストにも出て、その肩書きは持っているけど、それは違う。だって、予選で落ちるのがわかって、それでも良いやって思いながら出場するやつは選手じゃないだろ?俺はそうなんだよ。まだ。だから、いつか俺はボディビルダーになりたい。ボディビルダーになって、堂々とコンテストでポージングがしたい。それは、目をそらしちゃいけないんだと思う。この感情が俺を成長させる。別に、人生のなんの役にも立たないけど、ボディビルダーとして成長できる。きっと今のジムに通ってなかったらコンテストに出ることもなく、惨めな思いをすることもなく、自分の中の満足で楽しく筋トレできていたと思う。でも、この成長したいって感情も得られなかった。だから感謝してる。この惨めさと環境を与えてくれた自分で選んだ世界に感謝を。

追記の追記

小さい時から負けず嫌いで、負けては悔しがってた!小学校の時に10歳以上年上の兄ちゃんにそろばんで負けた時に泣いたことを思い出した!泣くのは恥ずかしいから徐々に言い訳するのがうまくなった。自分に。「いや、俺は本気じゃなからさ。だから悔しくなんかないよ。」「仕方ないよね。俺は才能がないからさ。身の程を知ってるんだよ。悔しくなんかないよ。」うっせえばか!負けたら悔しいんだよ!
負けるって分かってる戦いでもなあ!負けたら悔しいんだよ!俺は負けず嫌いなんだ!だから真っ向勝負は嫌なんだよ!バカやろう!!くっそーーーーーー
なんだよいくらでも思いつくじゃねえか悔しいんじゃねえかよ…くそう…


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