見出し画像

働きすぎて救急車で運ばれたフリーランスママが自由な働き方について考えてみた。

こんにちは。
隙あらばゲームしたくてイラストレーターになったカワグチマサミです。
エッセイ漫画やイラストを描いたりしています。

小学1年生の息子と、影の薄い夫がいます。

画像1


今年、イラストレーター10年目を迎えることができ、
ありがたいことに、イラストを描くだけじゃなく、学校や講演会などでお話しする機会も頂きました。

私自身が子育て中のフリーランスなので、「フリーランスママ」「家事育児の両立」についてのテーマでお話しさせていただくことが多いです。

↑デジハリなんばで開催させていただいたイベントの様子。


「育児をしながらどうやってフリーで活動していくか」
「家族のために働きたい」
「フリーという選択肢を増やしたい」
ママフリーランサーとしての働き方に興味を持ってる方がたくさんいました。

本当に真剣で熱心な方ばかりでした。
主婦の方は、お金も時間も限られているので、すぐにでも活躍して安定した収入を得たいという方が多いんじゃないかな。



でも、聞いてほしい。



画像2




って言っても、無理しちゃうんだよね…これが!

育児も家事も仕事も、やりこなすことが当たり前って思ってる頑張り屋のママさんはめっちゃ多いです。

うーんっ、その気持ちもわかる!



だからこそ、これも聞いてほしい。



私、救急車で二回運ばれた。

画像3



やばくない?
しかも2年連続!

息子が1歳と2歳のとき。保育園に入る前です。

熱が出て、お腹が痛くなり、全身から冷や汗が吹き出て、
顔面蒼白になり、動けなくなりました。



死んだおばぁちゃんと再会した気がする。

画像6


二度目も同じ症状でした。

原因は二度とも、過労。


過労て!!!



ストレスによる免疫低下や貧血から起こる症状とのことでした。



その時、初めて気づいたんです。


私、働きすぎてたんだなって。


隙あらばゲームするためにイラストレーターになったのに、隙もなく仕事ばかりしてました。


なぜかって?

画像6



出産したすぐ後、夫がブラック会社に体と心をやられてしまい働けなくなってしまいました。

でも、小さい赤ちゃんがいるし、会社に就職することもできず、フリーランスとして活動していくしかなかった。

3人の家族が安心して生きていけるお金が欲しかったんです。


もう1つ、私が過労になるまで働いた理由は
小さい頃から夢だったイラストレーターの仕事を失ったことです。

私は独身の頃からフリーランスとしてある程度活動していました。
超ボンビーガールだったけどね!

でも結婚して、妊娠し、ようやく仕事が軌道に乗り出した時に、
医者から安静令が出されてしまいました。
お風呂とトイレ以外は動けない状態になりました。

もしかすると私も子どもも危ないかもしれないという不安と、
それに加えて、やっと依頼してもらえるようになった仕事を全て断らないといけないことに、精神的にダメージを受けました。

画像6


結果的に、息子は元気いっぱいで生まれてきてくれました。

でも、それって当たり前のことじゃない。

生まれてくるまでは、本当に何が起こるかわからない。命を産むというのは、お母さんが命をかけたものなんですね。

それなのに私は出産後、充分に休息を取らず、すぐに断った仕事を取り戻したいと焦っていました。

お金が欲しい!仕事が欲しい!という理由で、子どもを背負いながら、あらゆる仕事を引き受けました。
その頃は、寝る時間を削ってイラスト以外の仕事もたくさん受けてました。

周りの人たちに仕事が欲しいと伝え、SNSやブログの発信、営業もたくさんしました。
正直、この時期に私のキャリアは一気に上がったと思います。


でも、周りが全然見えていなかったんです。


夫は、数ヶ月の内に転職をしました。
家族のために頑張ってくれたんだと思います。


この頃、夫は私に言ってたんですよ…。

画像7



それなのに、私ったら…


画像11


狂ってました。



夫も働き出して、共働きでお金にも少しゆとりができたはずなのに。
自分で自分を追い込んで、人に思いやりを持つこともできなくなっていたんです。

でも今思えば、これが、自分が無理してる時に気づくことができるサインの一つでした。

頑張りすぎてる時、疲れてる時って、自分自身じゃ分からない。

身近な人が、気づいてくれることもあります。
当時は、夫だけでなく、母や友人たちも心配してくれてました。
信頼できる身近な人たちの助言は、ちゃんと素直に、聞いておくべきでした。


あともう一つ。

自分が無理してる時に気づくことができる2つ目のサイン。
それは、体からの小さなSOS。

倒れる前は、毎月のように風邪を引いていたし、
リンパが腫れたり、口内炎ができたりしていました。
それらは健康状態の時は出ない症状でした。

自分の体は何よりも正直。
私が気づかないから、体がSOSを出してくれてたんですね。
自分の体を自分で痛めつけてしまっていました。
健康な体があってこそ、好きなことができるし、大切な人たちと楽しく過ごすことができるんです。


まとめます!

・身近な人たちが心配してくれる。
・体からの小さなSOS。


これがあったときは、一旦立ち止まって自分自身に向き合うようになりました。

そうじゃないとピーポーピーポー×2です。

画像12

画像12


お金もかかるし、家族にも仕事にも迷惑かかる。
本当いいことない。体調ぶっ壊すのって。


でもこれをキッカケに、働き方と家族と向き合うことができました。


フリーランスは、安定を手に入れるのが難しい代わりに、自由な働き方ができる。
時間も場所も、仕事の量も自分で決めることができる。
これは子育て中のママにとって最大のメリットだと思います。


子どもの成長と一緒に、自分の仕事もステップアップして行こうと決めました。


そのためにもまずは、原点に戻ることにしました。

画像8


フリーランスになった理由と、譲れない大切なことを改めて考えてみました。

①私はなぜフリーランスになろうとしたのか?
(これから目指す人は、どんなフリーランスになりたいか?)
→自由な時間と場所で、好きな仕事をして働きたかった。

②私にとって大切にしたいことは何か?
→家族との時間、趣味の時間、仕事(お金も★)


そして、①②を守るために、自分ルールを作りました。

・仕事は作業を減らして、交渉し単価やスケジュールを調整
・最初から無理しそうな仕事は断る
・土日は仕事を休んで、家族と過ごす
・いざという時の外注先や託児所確保する
・夫と会話してお互い仕事の状況を把握する
・便利な家電を買う
・隙あらばゲームできるくらいの仕事量にしておく(超大事)

原点とルールの内容は、忘れないように手帳にメモしています。

この原点の気持ちを忘れて、ただフリーランスとして活躍したい!稼ぎたい!という焦りに縛られてしまった結果が招いた悲劇だと思います。


私にとって、自由に働くと言うことは、
フリーランスになるだけじゃない、
好きな仕事をするだけじゃない、
自分の大切なものを大切にできる働き方です。


画像10


まぁ、それに気づくことができたのも、体がぶっ壊れたおかげだから、


ヨシ………………!



とは言い切れない。
言い切れないけれど、


これを読んでくれた人が、

画像2

って思ってくれたら、
もうそれでヨシ!!

さて、今日も隙あらばゲームできるくらい
働こうと思います。

この記事が参加している募集

育児日記

サポートしていただいた売り上げは、新しく面白い漫画を描くための活動資金とさせていただきます。いつも漫画や記事を読んでいただき、本当にありがとうございます!