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強い言葉はブーメランのように戻ってくる。

 会社に入るまで使ったことがなかった言葉のひとつに、「気色ばむ」がある。荒ぶった感情をあらわにする、という意味だが、「怒る」という言葉とも少しニュアンスが違います。

「さっきの会議で、部長、気色ばんでたよねー」
「ちょっとやな感じだったよね」
「ほんと。やだよね。ああいうの」

 こそこそっと、しかもニヤニヤしながら使われることが多かったです。必死になっている様を冷ややかにみている感じのニュアンスの言葉です。

 気色ばんだりするとき、人は強い言葉を使いがちです。

 強い言葉を使うと、その時はすっきりするかもしれません。しかし多くの場合、後から後悔します。なぜ悪びれて、強い言葉を使っちゃったんだろうって。言霊っていう言葉が日本語にはありますが、強い言葉には、強い力があって、それは自分に向けられたものでなくても、それを聞いた人の心になんらかの影響を与えます。

 その場所にいない人たちを指して、「あいつらさ、本当にポンコツだよね」とディスったりすることって、立場が上になった人がやりがちです。プロジェクトがうまくいっていない時、誰かのせいにすることで、チームの中のガス抜きになると思っているのかもしれません。

 しかしそれは大きな勘違いです。

 逆にチームを萎縮させてしまいます。なぜならそれを聞いた人は、みなはこう思うからです。

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