あの日のあの一言
久しぶりにピアノを弾いていて、ピアノを聞いていて、
あれ?そういえばテンペスト(ベートーベンのソナタ)って曲、わたし好きだったなーーーって思い出して、
YouTubeで聴こうと思ったらフジ子・ヘミングさんの動画があって、(最高だった!)
そのまま聴いてたらラ・カンパネラが流れてきて、(これまた最高!)
10年前の友達の結婚式の余興のことを思い出しました。
前置きが長くなりましたが、その時、とても嬉しい気持ちになったので今日はそのことを。
そのとき、わたしは余興を頼まれていて、
ピアノで『ラ・カンパネラ』を弾きました。
新婦とは小学校からの友達で、同い年でずっと同じピアノ教室に通っていて、
高校生の最後の発表会でわたしが弾いたのがラ・カンパネラだったのもあり思い出の曲でした。(ちなみに彼女はショパンの軍隊ポロネーズを弾いた。)
社会人になり趣味でもう一回同じ先生のもとでピアノを弾き始めていたわたしは、
先生とも相談して、ラ・カンパネラをもう一度練習して(長いので少し短く編成して)余興で弾くことにしたのです。
そして当日、わたしの出番は乾杯のすぐ後にやってきました。
新郎側の友人は大のお酒好きと聞いていたのですが、
主賓のスピーチと、乾杯前の挨拶があり、(例によってこれがけっこう長かった、、)
やっと乾杯でお酒が飲める!と思った、
そのすぐ後のタイミングでやってきたのです。
(いや、考えたらよくあることなんです。そこでどっちかの余興入れるしかないんです。。)
そこでまた(わたしの)新婦側の友人のスピーチ(ピアノの前に軽くスピーチもした)が始まり、クラシックのピアノの演奏が始まるわけですよ。
しかもピアニストでもない、普通のピアノ習ってたくらいの人の、クラシックの曲(ラ・カンパネラは有名な曲ではあるけど知らない人もいただろなと思う)で、歌もなし。しかもけっこう激しめの曲。。
つまり盛り上がる要素はゼロ。ちーん。
新婦とわたしにとっては思い出だったけど、
新郎側のご友人にとっては、やっと飲み始めたお酒を楽しむのと知らない小娘のクラシックのピアノと
どっちを取るかっていったらお酒なわけで、、、( ̄▽ ̄)
まぁ、見事にわいわいしていて聞いてなかったんです(笑)(あ、新婦側とご親戚の方は聞いてくれていたと思います、、!)
わたしは今までピアノの発表会以外ではあまり演奏したことがなかったので、あ、こんなに静かに聞いてもらえないこともあるのか!と思いまして、、。
まぁしょうがないのですが、凹むまではいかなくても「はぁ〜〜〜」となっていました。
しかも、新郎側の余興も音楽で、こちらはギターで中島みゆきの川の流れのようにを男性が歌うというめちゃくちゃかっこいいものだったんです。
その方はプロではないのだけどCDもつくってるくらい音楽に真面目に取り組んでいた方で、本当に素敵な演奏で、もちろんみんな真剣に聞き入ってました。
そのまま結婚式はながれ、同じ会場でニ次会が始まり、
そこでそのことは起こったのです!
二次会ではDJがいて、わいわいガヤガヤの立食パーティー型で、
長野に住んでいて大学も地方都市だったわたし(ついでにお酒も弱くてほとんど飲めない)はついていけず、、笑
ぎこちない感じで、なんか飲んだりしてたのかな?と思います。
そしたらひとりの同い年くらいの男性が来て、
「ピアノの演奏素敵でした。感動しました。」
みたいなこと言ってくれたんですよーー!!!わざわざわたしのところに来て!
新婦や同じ席に座ってた友達も「よかったよ〜」とは言ってくれてたんですけど、それって友達だったら言うじゃないですか(><)
そうじゃなくて、本当に知らない人、しかも多分新郎側のご友人がそう言ってくれて、
的外れのことしちゃったな〜と思ってたから嬉しかったし、頑張った甲斐があったと思って報われた思いがして、
10年経った今でも覚えてるんです。
その時の会話はほぼそれだけだったので、(それだけを伝えに来てくれた)、まったくどこの誰かはわからないんですが、(後日新婦にその話をしてみたけど誰かわからなかった)
あの時のわたしを救ってくれたし、
それを今でも覚えている。
嬉しかったなぁ。
そんなことをフジ子さんのピアノを聴きながら思い出したのでした(*^^*)
ではでは〜
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