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白かつおぶし

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お気軽かつおぶしの呟きエッセイまとめ
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#本好き

私の本棚と誰かの本棚の話。

私の本棚と誰かの本棚の話。

本の感想を読んだり聞いたりすることが好きだ。
その人の解釈に触れるのも好きだし、同じように感じていると何だか嬉しい。
世の中素敵なひとが溢れていて、そんなひとたちの書くもの(ブログとか)を読んでいて本が取り上げられていると本棚を覗いている気分になる。

本棚を見るとその人がわかる、とはよく聞く話で、並んだ本で趣味嗜好のみならず時にはコンプレックスまで露呈する。
私の本棚が一時まさにそうで、『自己肯

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図書館で本を借りた、その後の話。

以前、『図書館で本を借りれなかった話』というものを書いた。
今回はその後日談のようなものである。あまり期待しないでいただけるとありがたい。
結論から述べれば、私は七冊も本を借りた。
うち二冊は以前に読んだコミックエッセイである。

返却期限ギリギリになり、私は想定内の現実と対面していた。五冊の読めなかった本が眼前に。
せめてこれだけは…!と、気力を奮い起こして、私は一冊を手にした。
森見登美彦氏の

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毒のように胸を塞ぐけれど、の話。

本を読んでいると、自分に合うか合わないかがわかってくる。
私個人の趣味嗜好とは違うものを読み、これは……違うね、うん……とそっと閉じることもあるし、面白くはないな、と思うこともある。
ジャンルや文体。雰囲気、空気、匂い。
好きか嫌いか、面白いかそうでないか。

単純な話。
だけどそうと割りきれない読書というものに出会うことがある。

本当に生理的に『居心地の悪くなる』類いのものと遭遇してしまう事故

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図書館で本が借りれなかった話。

図書館が好きです。書店も好きです。
実物の紙の本がたくさん詰まった場所が好きです。アドレナリン出るよねー。

自宅が田舎なもので、図書館が目下お手軽に本に埋もれることができる場所なのですが……。
先日、私、本が借りれませんでした。
これを借りよう!と手に取った本はあるのです。それから一緒に借りようとしたものも何冊もあるのです。
だがしかし。
私は獲物を置いて、その場を去ったのです。

この現象、最

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