甲斐の国百八霊場遍路道の新たな創設

江戸中期以降、全国的に観音信教が庶民の間で相当ブームとなった時に、自然発生的に甲斐の国にも!「甲斐百八ヶ所甲斐の三十三観音」などの霊場巡礼が設定されていました。
四苦八苦(4×9=36、8×9=72 108)人それぞれの108のあらゆる苦しみから逃れ観音様に感謝するため霊場巡りが行われたと考えられます。甲府市善光寺を第1番寺にして108番身延山久遠寺までの総延長約640km遍路ひとり歩きの創設を山梨県下13市7町6村の協力のもとに山梨県が民間団体とも協力しながら遍路道を新設する。ちなみに遍路とは(路を遍く「みちをあまねく」)循環式霊場と考えられます。
上記遍路道を創設することにより多くの人が参加することにより
1)     山梨県は県全体が博物館と言えるほどの歴史文化財の宝庫
2)     江戸時代から言われている「甲州八珍菜(ぶどう、なし、もも、かき、くり、りんご、ざくろ、ぎんなん)」遍路さん達が多くの農家の人々と直接に会うことにより県農家の全体の売上増が期待される。
3)     日本で一番、二番に高い富士山、北岳の存在を知らしめる。
4)     山紫水明、遍路道を歩くことに因り甲斐の国の自然の良さを再認識させる。
5)     山梨県は「温泉」が相当数あり、遍路道の各市町村の温泉めぐりも可能となる。
6)     各市町村の独特のおまつり
l  身延町 身延山御会 万灯行列
l  富士川町  大柳川添谷トレッキング
l  道志村 秋のぶた祭り
l  市川三郷町 はんこ日本一
l  甲州市 ぶどうまつり
7)     ワインツーリズム、日本酒ツーリズム、美術館、博物館ツーリズム、宝石工場ツーリズム
等のその他各市町村のインフォメーションを遍路道ドッキングするも可能である。
全行程徒歩で約20日間を要するまた「区り打ち」と言い1回目の巡礼は10ヶ所、次は20ヶ所でも可能であり、また徒歩でなくいかなる交通手段を使用しても良しとしている。山梨県の進むべき一つの方向性として持続可能な観光業を目標として、それに対する再投資が必要だ。再投資によって新たな観光客の掘り出しが可能である。観光業における「関係人口」という考え方が注目を集めた。関係人口とは、移住にいたらないまでも、地域のファンとして、その魅力を発信してくれる人たちのことを指す。
関係人口を増やすには、まず人と人をつなげる場所を作らなくてはならない。持続可能な観光を考える場合も、同じように地元の人と関われる場所作りが大切だ。
訪日外国人は富士山を見たいだけでなく、地元の人との関わりも求めている。交流できるきっかけを作ってあげれば、ファン、リピーターが増え、口コミで地域の魅力が広まり、経済効果も生まれるだろう。特に外国人にとっては全行程を徒歩で霊場を巡ると言う或る意味では「新鮮」な体験と感性を喜ぶことかもしれません。ちなみにお遍路さん経済効果は日本国内で1650億円とも言われ、そのうち約8割の1320億円内外が四国4県で受託している。年間の参加人数は10万~30万人とも言われ最近は外国人(特に中国人)の増加傾向にある。

私事ですが、私は現在78歳、山梨県甲府市で小さな不動産会社を30年近くなんとか経営し現在に至っている社長です。従業員は2名のみです。そんな私ですが、ライフワークとして長い間「甲斐の国に百八霊場お遍路道」を実現すること「夢想」しています。実は60歳の時に四国八十八カ所遍路道を約45日間費やして一人で全部を歩き実現いたしました。そんなことで一年ほど経過したある日偶然に古本屋で「甲斐百八霊場」及び「甲斐国三十三所巡礼記」の二冊を入手いたしました。
それ以来なんとか同古本に基づいて「甲斐の国お遍路道」を実現したく,今日まで一人「夢想」しておりました。そんな時、御社の創業150年を迎え、記念事業を展開との記事を拝読し、ならば甲斐百八霊場の創設に、御指導と協力を受けたく本日の結果となりました。まさに「遍路道」は「通し打ち」「区切打ち」「再度打ち」等があり、マイクロツーリズム、インバウンドまたはアウトバウンドの全部をかなえられます。
 
遍路道は参加する本人の意思、時間、費用等によって上記3つの方法が参加者個人の意思により決定可能です。四国遍路道の参加者は近年海外からの参加者が多く、特にアメリカ人の参加者が多いと聞いています。
結局「人口知能」或いは「生命工学」等人間の本来の「心」と「肉体」「生存」の乖離を望まない多くの人々が自分自身の力で一歩一歩歩きながら自然崇拝と宗教心と自己の克己心を認識する楽しさと達成感を得るための遍路ではないかと思料されます。
前述した如く、偏路道は同時に全部歩く方法と今年は何カ所、来年は何カ所、或いは何回も遍路を行こうとも可能であり、また徒歩でもバス旅行でも自家用車でもかまいません。この結果参加者は年間たえることなくあります。
また、この観光は外国人への場所提供であり、外国人からすればアウトバウンドであり、日本人にとってはインバウンドであると同時に自己の「宗教心」を達成可能なにするため参加形態でもあります。いずれにしても、日本の自然の四季或いは山、川、木草、花、食べ物等、全部を自己満足させるツーリズムであると考えられます。また日本のお寺はまさに、多くの寺院が岐路に建っております。これからの日本の仏教を維持して行くためにはお寺の生存を考え持続して行く何らかの方法と対策を考える時期に来ております。お寺の敷地はそれなりに広いことを考慮すれば寺院敷地に宿坊を新たに建築し、お遍路を迎える宿泊施設を作ることによりお寺の持続も可能にあります。また山梨は、日蓮宗の総本山身延山久遠寺があることを考慮し同寺を最終目的地とすることも考えられます。
四国遍路道総行程約1200㎞甲斐国百八霊場は総行程約650㎞であります。位置的には羽田、成田空港から四国遍路道より近くさらにリニア等の開通により参加する位置として四国よりもより身近となり、参加者の多様化が予想されます。
御社様が会社としての利益追求はどこにあるのかと考えた場合
1.      宿泊客の確保
2.      大乗仏教ですので歩いてでも、バスツアーでも一向にかまいません。バス旅行の利益
3.      印刷物(全行程の地図等の販売)
4.      お寺が出す御朱印の権利
5.      お納札の売買
6.      各種お寺の印刷物の売買
7.      遍路道の解説書の売買 1冊2500円
8.      杖、日傘、遍路着物売買
9.      お寺との「おさいせん」の分け方
10.   バス旅行者からの参加費
11.   その他
上記の他に諸々の利益追求は可能だと考えられます。
最近の海外旅行、及び国内旅行に参加する人々は物資的な旅行を求める傾向より、心より自己満足できる精神文化を求めていると考えられます。
四国遍路道は全行程で約1200㎞甲斐の国の場合は全行程650㎞。
全行程を完走する場合は約2分の1の日数と費用で甲斐の国の場合は可能でありますので、山梨県全県下のお寺を遍路した達成感はより易く入れると想い気軽に参加できるのが甲斐の国ご遍路の利点です。四国遍路道よりも多くの人がより多く気軽に山梨全県下のお寺を遍路することも可能と考慮されます。
最後に、「この古くて新しい旅の在り方」とのフレーズがありますが、まさにこの甲斐
の国百八霊場お遍路道の創設と実現が子々孫々にまで受け継がれる新たな「観光道」と
なるのではないかと確信しております。
この実現こそが「古くて新しい旅の在り方」となり得るでしょう。更に、御社様の創業
150年の記念事業としては、後生に残る価値ある文化事業と考えられます。
ちなみに、平成28年度の四国4県におけるお遍路経済効果は約1650億円となって
います。これを4県で割ると1県当り年間400億円の経済効果が実証されています。

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