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娘が応援してくれた越境と共創。そして、娘を悲しませた越境と共創。当時、人生二毛作目の5歳。

黒船と言われたiPhone上陸後、越境と共創で新しい価値創造に取り組み始めた結果、僕のワークスタイルは一変しました。iPhone上陸前は深夜まで会社で残業してたのが、iPhone上陸でケータイ事業が断崖絶壁に追い込まれてからは越境と共創に夢中となり、連日、ワールドカフェやフューチャーセッションなどに参加する日々に。こんな僕の姿を見ていたのが娘でした。

娘に指摘された僕の表情の変化

2005年に誕生した娘。当時、佐藤可士和さんがプロデュースするデザインケータイN702iDやNTTドコモ初のVGA液晶搭載N903iなどの商品企画を担当していたこともあり、連日、深夜残業が続く日々でした。商品企画しながら、プロジェクトマネージャー同等の役割と責任もあるため、やりがいもありましたが、プレッシャーによる心身の疲弊感も相当でした。

2008年に黒船と言われたiPhoneが上陸して徐々にケータイ事業が断崖絶壁に追い込まれた結果、僕は越境と共創によって新しい価値創造に取り組み始めました。連日、ワールドカフェやフューチャーセッションに参加しながら充実した日々を過ごしていましたが、帰宅する時間は変わらず深夜の毎日でした。

当時、幼稚園生だった娘とお風呂に入っていた時に言われた言葉が印象的でした。「前も今もパパが帰ってくるのは遅くて中々会えないけど、前は疲れた顔のパパばっかりでつまらなかった。今は楽しそうな顔のパパだから私も楽しい。パパがどんな人と会って、どんなことが会ったかを楽しく話してくれるのがうれしい。」

娘の優しさに包まれた瞬間でした。娘は、僕の変化を僕以上に感じていました。そして、娘と接する時間の多さではなく、時間の質が大切だと感じました。

しかし、実際は違いました。娘の言葉に甘えてしまい、娘を悲しませることになるとは、この時は想像もしていませんでした。

悲しい表情を見せた娘

その後も越境と共創を続け、僕自身は充実した日々を過ごしていました。娘が小学校に進学して、やはり、お風呂に入っていた時に言われた言葉は前回以上に心に残るものでした。「パパと、もっと遊びたいし、もっと話したい。イベントと私、どっちが大切なの?」

時間の多さではなく質が大切と勘違いしていた僕...。娘と接する時間の多さと質の両方が大切なんだと痛感すると同時に、過ぎてしまった時間はもう一度やり直すことができず、悔やんでも悔やみきれないもどかしさがありました。

娘と一緒に取り組む地域デザイン

娘と過ごす時間を増やすために、こすぎの大学やグリーンバード、そもそも会議、水辺の楽校などの地域デザインのイベントに一緒に参加し始めました。僕自身が楽しんでいる様子をお風呂で伝えるのではなく、娘に直接体感してもらえてうれしかったのですが、それ以上にうれしかったのは娘も楽しんでいたということ。

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自分が楽しみながら地域の役に立てることを実感したからこそ、小学校の卒業式で「自分の大好きなことで色々な人を笑顔にする大人になりたいです」という将来の夢を語ってくれたのかもしれません。

娘が応援し、悲しませてしまった越境と共創から学んだこと

失った時間は取り戻せないということ。自宅でも職場でもない第三の居場所として注目されるサードプレイス。越境と共創でサードプレイスを見つけることができますが、第一の居場所である「家族(家庭)」を大切にし、感謝することを忘れてはならない

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